『リターン~ある外科医の逆襲~』27話、28話の見どころ・ネタバレ
1.前世の妻と出会う
最近、五十嵐徹は夢の中で前世の妻とのことをよく思い出すようになっていた。借金が原因で別れたと思っていた妻だったが、よくよく思い出すと徹は家庭を顧みない男で、そのすれ違いが原因で別れたのだと思い直す。
そんななか、徹は美穂からデートに誘われる。まるでカップルかのようにデートを楽しむふたりだったが、最後に美穂から家庭の事情について話される。春馬同様に二階堂家は家族の仲がかなり悪いようだ。
ふたりがカフェで休もうとすると、その店員がなんと徹の前世の妻と瓜二つの顔をしていた。こんなところに妻がいるはずないと思いつつも、あまりにも似た容姿に徹は動揺を隠せないのであった。
©Kakao piccoma Corp.:徹が偶然、前世の妻と出会う
美穂というヒロインキャラが登場したことで、その相手となる「前世の妻」も登場するという形になった。恋愛には鈍感だというキャラで徹は描かれているが、さすがに前世の妻を見たら恋愛感情を動かされたようだ。
二階堂家の家庭環境が悪い原因は、女をとっかえひっかえしている父親に原因があるようだ。
2.二階堂宗利の登場
春馬は父親の二階堂宗利(にかいどう むねとし)に呼び出される。宗利は春馬を穢らわしい血の人間と毛嫌いするも、二階堂家の人間ならば「常に成績は1位であるべきだ」という考えの持ち主らしい。
長男の智章も春馬を殴っていたのは、いつまでたっても成績が2位の春馬に嫌気がさしたのかもしれない。
春馬の精神はかなり壊れ始めており、飼っていた犬を自分で殺していたようだ。とんでもなく卑下されていても、金さえあれば何でもできるという精神状態になってしまっている。
なぜ、春馬とその母親が穢らわしい血とされているかわからないが、春馬の母親が「精神的な病気になってしまった」のが一因だという予想はできる。元々おかしかったのか、二階堂家のプレッシャーでおかしくなったのかはしらないが、そのせいで宗利と智章からは毛嫌いされている。
しかし、人生2周目の徹と常に成績争いで比較されるのはかなりの地獄だろう。ある意味、徹の人生2周目のせいで人生が大きく変わった一番の人間かもしれない。
『リターン~ある外科医の逆襲~』27話、28話の感想・考察
徐々に、色恋の要素が増えてきている。最終的には「美穂を取るのか、前世の妻を取るのか」という展開が予想されるだろう。結婚相手を変えるとなると、これまたかなりの人生の転機と言える。
しかし、表向きは真面目になった春馬だが、順調に心の闇が育ってきており、どこかで爆発しそうな怖さがある。高校生時代はグレていてストレス発散していただろうが、今だとそれさえも許されていない感じである。