『リターン~ある外科医の逆襲~』43話、44話の見どころ・ネタバレ
1.本格的に開始される研修
前世で外科医として長年働いていた五十嵐徹にとって、研修医に任されるような仕事はすべて簡単であった。徹は変に目立ちたくないという思いで適当に作業するが、それでも研修医としては完璧な作業すぎて周りから着目されるようになる。
他の研修医は美穂、正樹を含めてこっぴどく怒られたらしくほとんどの人間が凹んでいた。
徹はというと、目標の形成外科に入るために勉強をしていた。正樹に勉強している様子を見られ、大変だと言われた徹は本当の目的は不動産賃貸業で成功することだと語るのであった。
©Kakao piccoma Corp.:ゴールは不動産賃貸業だと語る徹
他の研修医たちは先輩たちにこっぴどく怒られて凹むなか、徹は完璧な作業で周りからの評価が自然と上がっていく。先輩の平尾からも本当に初めてか?と疑われるほどである(手慣れた言い訳で疑問を受け流す)。
徹の目標は不動産賃貸業にあるらしく、最終的には働かずに不労所得を得たいという思いがあるようだ。前世が外科医の忙しさに忙殺されていたこともあり、その反動なのだろう。
2.原因不明患者への対応
徹が古賀教授に会うと、胃がん手術を終えた森さんという患者が、原因不明の体調不良が続いていることに手を焼いていることを知る。古賀教授から意見を求められる徹だが、これ以上内科の教授に評価されるのは嫌だと思い、徹は回答を濁す。
その森さんのカテーテル交換の作業を任された徹は、そこで違和感を覚える。血は出ていないのに、尿が赤い色に染まっている現象に何か理由があるはずだと感じた徹は、原因について調べ始める。
前世でそれなりの医者だった徹は、今回の人生で東成大医学部の知識も手に入れたことで、より良い医者に生まれ変わっていた。
今まではあくまで前世の医者としての実力を使って解決した問題が多かったが、2周目の人生で勉強に励み、名門の東成大医学部で知識を得たことで、徹は一段上の医者になろうとしていた。
古賀教授からの信頼もうなぎのぼりで、正式に内科にスカウトされるのも時間の問題だと思われる。
『リターン~ある外科医の逆襲~』43話、44話の感想・考察
平尾からはいまだに敵視されているが、研修医離れした徹の実力は周りも認めるところになっている。医者としての実力も前世を上回ろうとしており、早熟だけど結果普通の医者、という成長の止まり方はしなさそうだ。
徹には形成外科として活躍した後の計画も頭にあり、最終的には不動産の不労所得を夢見ているようだ。最終目標がそこなら、別に形成外科にこだわる必要はないと思うのだが、やはり徹の中で「医者」というステータスは譲れないのかもしれない。