『リターン~ある外科医の逆襲~』61話、62話の見どころ・ネタバレ
1.手術を決意する徹
飛行機内で体調を悪化させた謎の公務員を助けるために、徹たちは診察を始める。患者は危険な状態であり、いつ心臓発作を起こしてもおかしくないとわかる。
©Kakao piccoma Corp.:飛行機内に急患が居ると知り駆けつける徹たち
空港に着くまでに2時間もかかるとわかった徹は、手術をすることを決意する。簡易な手術道具しかない徹たちだったが、なんとか手術を成功させて一息つく。
しかし、患者の腹壁がまだ膨れ上がったままなのに違和感を感じた徹は、さらに手術を続けて問題点を発見する。危なく見逃すところだったと冷や汗をかいた徹たちだったが、その治療も終えてなんとか患者の一命を取り留めるのであった。
徹はいつも「その状況で最善の治療」をしようとする。彼の実力もあってだろうが、諦めるようなことはしない。ここらへんの思いや性格が暁教授から言われた「お前は外科医に向いている」という部分なのかもしれない。
手術成功に安堵するだけでなく、本当に問題ないかの最終確認をするあたりにベテランの外科医という感じがする。ここらへんは前世から外科医をしていたという経験則からくるものだろうか?
2.外科医として名が売れていく
患者の治療を終えた徹たちは、どこで嗅ぎつけたのかマスコミたちに囲まれそうになる。だが、次の仕事を控えていた徹たちはそそくさと、マスコミたちを撒いて逃げることにする。
病院について仕事を始めようとする徹に、友人の正樹から大変なことになっていると知らされる。徹が飛行機で救った患者は国会議員の大泉孝蔵(おおいずみ こうぞう)であり、次期首相候補という大物であった。
これによって徹が国会議員を助けたというニュースは大々的に報道されて、徹は外科医としての名が世間に売れていくことになる。
徹は期せずして大物議員を治療し、命を救ったということで大々的に取り上げられる。今まであくまで病院内や病院HPのみでの宣伝だったのが、マスコミやテレビを通じて宣伝されたことで、今までとは比べ物にならないほど知名度が上がってしまう。
形成外科に行きたい徹の思いとは裏腹に、外科医としての地位を固めていく徹であった。
『リターン~ある外科医の逆襲~』61話、62話の感想・考察
今回、次期首相候補と言われる人物との人脈を得たことで、二階堂親子に対抗できる人物を仲間に引き入れた可能性がある。今後、徹が病院内の政治的な派閥争いに巻き込まれたときに助けになってくれるかもしれない。
明日香と美穂の恋愛の話は、明日香が積極的に動く一方で、美穂は一歩引いた姿勢を取り始める。美穂の中ではこの恋愛は負け模様であり、少し心が折れている様子である。