『リターン~ある外科医の逆襲~』79話、80話の見どころ・ネタバレ
1.教授たちから注目される徹
徹が外科の教授たちに注目される一因を作ったのは早見教授だったようだ。早見教授の狙いは地位の高い教授たちに徹を注目させて、二階堂理事長が下手に手を出せない状況を作るというものであった。
その狙いは成功し、もはやいちゃもんを付けてクビできる段階ではなくなってしまった。
救急センターで徹が働いていると、徹を指名しているVIP患者がいるという。徹が治療に行ってみると、その患者はなんとエイミーであった。
早見教授が裏で動いてくれたことで、二階堂理事長を牽制することができた。心強い味方である暁教授が帰国するまでの良い時間稼ぎになってくれそうだ。
しかし、手をこまねいている二階堂理事長と違って、春馬は徹を絶対に潰すという意気込みが強い。しかも、理事長と違い手段を選ばずに攻撃をしてきそうな怖さがある。
2.エイミーからの依頼
エイミーはT80プロジェクトが成功した後、調子に乗って次々とプロジェクトを立ち上げたところ、全てが失敗したらしい。エイミーはその責任を取らされてヘインス社をクビになりそうだという。
エイミーはプロジェクトを徹に見て欲しいと言って資料を渡す。徹は前世でそのプロジェクトの論文を見ていたことから、何が問題なのかに気づく。
©Kakao piccoma Corp.:問題点を的確に指摘する徹に驚くエイミー
徹は解決案と企画書を書く代わりに大金を要求するが、エイミーはすぐにその取引に応じる。結果、徹は1億2500万円の契約を勝ち取り、プロジェクトの解決案を作成することになるのであった。
徹がT80プロジェクトに加わったことで未来が変わったのか、本来成功するはずのエイミーのプロジェクトが失敗しそうであるという。T80のときと同様に、徹は前世でこのプロジェクトの正解を知っていたことから簡単に問題点を言い当てる。
徹としてはカンニングをしてお金を貰っているようで後ろめたさはあるが、本来成功していたものを失敗させるわけにはいかないとしてエイミーに助力する。徹は期せずして、前世の記憶を利用し、かなりの大金を得ることに成功する。
『リターン~ある外科医の逆襲~』79話、80話の感想・考察
早見教授のおかげで二階堂理事長の動きを鈍らせることに成功した。しかし、これは次は春馬の攻撃ターンが回ってくるのでは?と思わせる展開でもある。
二階堂理事長は徹の邪魔はするものの、結局、徹に塩を送った形となり徹の評判が上がる手助けをしていることが多い(そういう意味では理事長の無能さが際立つ)。もはや、徹は仮に大日病院を追い出されても引く手あまたの有能な人材となってしまった。