『ゴッドオブブラックフィールド』143話、144話の見どころ・ネタバレ
1.反撃を提案する西恭弥
恭弥の携帯に父親から電話がかかってくる。父親は母親のために帰宅することと、今回起こったことは黙っておくと伝えられる。ダエルからもUBコップが護衛についていることを伝えられて、恭弥はひとまず安心する。
情報共有と今後の話をするために恭弥、京極、ダエルはUBコップの本社に集まる。SNSに拡散された動画はニュースや新聞にはなっておらず、黒川の働きによって『映画の撮影だ』ということで事態を収めようとする。
神代の電話からの情報、そして合流した黒川からの情報で襲撃者たちは多国籍暗殺者集団なのではと予想される。このまま守っているだけでは埒が明かないということで、西恭弥はこちらから攻めるべきだと提案するのであった。
©Kakao piccoma Corp.:ユニコーンと関係ない父親が狙われたことに怒る西恭弥
SNSに拡散した動画はなんとか火消しできそうだが、知り合いがあの動画を見たときの言い訳が厳しそうだ。一応、恭弥は映画やドラマを撮影する会社を持っているので、辻褄を合わせる手段は持っている。
恭弥としても『誰を相手にしているのかわからない』という感情があったらしく、いい加減こちらから攻めようと考えたようだ。実際、シャフラン以降、『敵がそもそも誰なのか?』が一切わからない状態で戦いが行われていた。
2.ダエルの覚悟
恭弥は受け身のままでは駄目だとして反撃を提案する。その1つとして今回襲撃してきた相手を捕まえて情報を吐かせようとする。しかし、黒川は否定的でもし、恭弥に何かあったら全ての計画がおしまいになると言う。
黒川の提案を受け入れて動かないことを承知する恭弥だが、その後、ダエルと二人きりになったタイミングでそれを嘘だと見抜かれる。ダエルの熱意を聞いた恭弥は、もし襲撃犯を捕まえに行くときは一緒に行くと約束する。
家に帰宅した恭弥は母親から動画の件について聞かれるが、母親も動画を見ていなかったこともありなんとか誤魔化すことに成功する。自室に戻った恭弥は、この体の元の持ち主に謝りつつも、絶対に全員守ってみせると誓うのであった。
©Kakao piccoma Corp.:恭弥の身に何かあったら全て捨てる覚悟があると言うダエル
父親を狙われた恭弥は、黒川に言われても引く気はそもそもなかったようだ。恭弥としてもこのまま後手後手に回っていては、一見安全策を取っていると見えても、実はジリ貧になっていると感じていたのかもしれない。
動画の件は、何とか身内には言いくるめられたが、このまま全く影響なしというのも考えづらい(作品の演出としてもここでSNSに動画がばら撒かれたのに特に問題ありませんでしたでは、何のためにこのイベントを発生させたのかよくわからなくなる)。
『ゴッドオブブラックフィールド』143話、144話の感想・考察
中国、ロシア、東南アジアが敵対的というのはわかるが、アメリカも日本に対して敵対気味なのが世界観的によくわからない。ユニコーンプロジェクトはヨーロッパと手を組むということだから、アメリカがそれをよく思っていないということか?
恭弥が反撃を提案したことで、やっとあやふやであった敵の形が明確化してきそうである。しかし、現状、敵の親玉の情報がゼロなので、何かきっかけが欲しいところだ。
黒川と恭弥はお互い利用しつつも、少し意見がズレてきてる所が気になる。恭弥としては今回こそ攻めどきだと判断したわけだし、家族を守るためにもこれ以上守勢には回っていたくないのだろう。ダエルとしても転生後の生活を気に入っていることからこれ以上狙われ続ける生活を続けたくはないはずだ。