『俺だけレベルアップな件 外伝』9話、10話の見どころ・ネタバレ
引用画像は『© Kakao piccoma Corp.』
1.諸菱賢太との再会
父親視点の話から始まる。どうやら、水篠旬の父親は世界が巻き戻った後も記憶を引き継いでいたようだ。しかし、旬の前では記憶がない振りをしていた。この世界に残り続けるという話を支配者たちの使者から聞いた父・潤一郎は安心する。その後、記憶がない振りをし続けるのは難しいとして、使者に前世の記憶を消してもらう。
時間は進み、水篠旬はおそらく大学3,4年生になっている。そこに新入生として入ってきた諸菱賢太と再会を果たす。その後も2人は連絡を取るようになり、前世と同じく仲の良い関係となる。
ある日、水篠旬は自分が通う大学病院へ向かう。そこには重病に侵されていた後藤清臣の姿がある。旬は後藤の護衛をかいくぐって本人直接会って『命の神水』を渡す。重病によって余命がほとんどない後藤は藁にもすがる思いで、その神水を飲むのであった。
© Kakao piccoma Corp.:大学病院で水篠旬と偶然すれ違う観月
時間が一気に進み、水篠旬は大学生の後輩から少し怖い先輩として恐れられていた。向坂雫と付き合っているというのも公然の事実らしく、前話から付き合い始めてその関係は今も続いているようだ。
前世で後藤会長は何か重病を患っていたようだが、それをハンターとしての強靭な肉体で多少防いでいる節があった。しかし、今の世界ではその力はないので病院では寝たきりで余命を待つ状態になっていた。旬はそのことを知っていたのか、神水を使って後藤会長を救うことにする(前世でのつながり、そして前世で救えなかった命を救いたいという思いがあったのかもしれない)。
2.もしも、竜帝が水篠旬だったら
今回の話は『竜帝』こと破滅の君主・アンタレスが『もしも、水篠旬の肉体に入ったら』という視点で語られる。竜帝は君主の中で最強だったキャラで、地球侵略の準備をしていたが、ある日突然水篠旬の体に入ってしまったという設定だ。
シーンとしては水篠旬が一番最初に二重ダンジョンに遭難するというところなのだが、中見は竜帝で力も何不自由なく使えるので次々とモンスターを倒していく。
二重ダンジョンのボス部屋までやってきてルーン文字に書かれた内容を読むのだが、竜帝はルールなど関係なく神像や石像を一瞬で倒していく。システム開発者さえも瞬殺した竜帝は、その裏にいる影の君主との戦いに挑むのだが、そこで水篠旬の夢がさめて、全ては夢オチだったという結末を迎える。
破滅の君主 竜帝・アンタレス
今回はギャグ回というか完全な夢オチ回であった。竜帝は本編のラスボスキャラで、実際いいキャラなので再登場を果たしたのかもしれない。最終戦にしか出てこなかったのは確かにもったいなさはある。
ある意味、転生したら俺が最強すぎた件という展開なのだが、それだと第1話でこの作品が完結してしまうという例であった。
『俺だけレベルアップな件 外伝』9話、10話の感想・考察。
今まで家族について語られてこなかったが、今回潤一郎について語られる。潤一郎は記憶を引き継いでおり、水篠旬が何をしていたかは理解していたようだ。明言はされていないが、おそらく家族仲も問題ないのだろう。
そして、諸菱賢太と後藤会長との再会も果たす。少しずつであるが、前世で関わり合いのあった人間との再会を進めていく水篠旬。この物語が最終的にどういうところに着地するのかはまだ見えてこない。
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