※このページには『ゴッドオブブラックフィールド』第165話のネタバレが含まれます。
前回の第164話では、黒川たちが捕まっている敵の基地に、恭弥たち外人部隊がたどり着きました。
夜になるのを待って奇襲する作戦でしたが、恭弥は人質の命を守るため、予定を早めて突入を決めました。
今回の第165話では、いよいよ潜入作戦が本格的にスタートします。
恭弥・ダエル・ジェラールの3人が先に基地に入り、あとから待機していた仲間たちも合流しますが……思わぬトラブルも起きてしまいます。
この記事では、第165話の見どころを2つに分けて紹介していきます。
見どころ1:潜入開始、緻密な連携と静かなる制圧
崖の上から敵地を見下ろす恭弥たちは、ついに作戦の第一段階を開始します。
ロープを使って慎重に降下し、地面に着くと伏せながら目標エリアへと前進。敵の巡回を無線で確認し合いながら、有刺鉄線の前まで静かに移動します。
- 無線連携で敵の動きを把握
- 巡回のタイミングにあわせて潜入開始
- 有刺鉄線を一部除去し、通路を確保
- 侵入後は元に戻して痕跡を隠す

この段階の動きには一切の無駄がなく、外人部隊の訓練の高さと恭弥の統率力が表れていました。
潜入直後、敵に見つかる可能性が出てきた時は、三手に分けるよう恭弥が指示を出します。もし敵に見つかっても全滅を避けられるように、というリスク管理の意識が強く感じられる判断でした。

この場面においては、恭弥の「戦場でのセオリー」が強く現れていたように思います。
恭弥がナイフで見張りを始末する場面は、一切の音を立てないプロの技術を感じさせました。
- 背後から忍び寄る
- 口を塞ぎながらナイフで首を刺す
- まったく声を出させずに処理完了
そしてその後、ダエルにも見張りの始末を任せます。恭弥は内心で心配していましたが、ダエルは何事もなく処理を終えます。
西恭弥「今そこにいるのは、昔のダエルそのものだ」
©Kakao piccoma Corp.

普段は陽気なダエルですが、ただのムードメーカーではなく、戦闘でも確実に信頼できる存在であることが描かれていたと思います。
また、有刺鉄線を戻して隠蔽するような細かい描写からも、彼らがどれだけ慎重かつ計画的に行動しているかが伝わってきました。
見どころ2:後続部隊の降下と、新入りの不安、そして事態の急変
前半の潜入が成功したあと、いよいよ待機班6人の降下が開始されます。恭弥は狙撃班と通信兵の配置を明確にし、部隊の安全を最大限に確保しようとしていました。
- 狙撃1班:正門の見張りを照準
- 狙撃2班:降下部隊の援護
- 通信兵1人と狙撃4人を崖上に残す
- 降下班は3人ずつ2回で計6人を投入

こうした綿密な配置からは、恭弥の頭の中ではすべての段取りが組み上がっていることが伝わってきます。
現場で即座にここまでの指示が出せるのは、長年の戦場経験のなせる技でしょう。
しかし、そんな整った作戦にも綻びは潜みます。新入りの隊員だけが明らかに降下に手間取り、遅れてしまうのです。
その後、6人全員が無事に降下を終え、作戦は順調に進んでいるかに見えました。だが次の瞬間、敵兵の叫び声が響きます。
謎の声「あれは何だ!?」
©Kakao piccoma Corp.
西恭弥「クソッ!!バレたか…!」
通信兵がロープを回収していたその瞬間、ほんのわずかな油断が敵に発見されるきっかけとなってしまったようです。

私が印象的だったのは、すべてを細かく管理していたにもかかわらず、最終的に破綻するのは「人間的な動作」の部分だったことです。
戦場では、こうした一瞬の隙が命取りになる――その緊張感が、この終盤に詰まっていました。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第165話
緻密に構築された恭弥の潜入作戦は、終盤で思わぬ綻びを見せ、作戦全体の行方に不穏な影を落としました。
見張りの排除や連携は完璧に進んでいたものの、ロープ回収の最中に敵の声が響いた場面には、戦場の予測不能さがにじんでいました。
また、新入りの不安定な動きに対する恭弥の視線からは、育成と現実の狭間で揺れる指揮官としての葛藤も感じ取れました。
- 次回記事:166話:建物突入と黒川の救出!
- 前回記事:164話:「死体を回収しに来たんじゃない」恭弥は早期突入を決意
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