※本記事には『ゴッドオブブラックフィールド』第175話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回の第174話では、大熊のもとに恭弥が乗り込み、母・花恋を狙っていた殺し屋たちと激しい戦闘が繰り広げられました。
恭弥は大熊を生かしたまま確実に情報を引き出そうとし、その判断が今回の展開へとつながっていきます。
第175話は、敵の中枢に一歩近づく重要なエピソードです。
証拠を手に入れた恭弥はすぐさま鳥山のもとへ向かい、突入劇が描かれます。
この回は、恭弥の冷静さと行動力が際立ち、彼の本気度が読者にもはっきりと伝わってくる内容でした。
物語の核心に迫る展開が続く中で、息をつく暇もない回だったと感じます。
見どころ1:指を折って大熊を追い詰める!恭弥の執念と拷問のリアル
恭弥は、大熊に対して徹底的な尋問を始めます。ただ脅すだけではなく、指を1本ずつ折るという本気の追い詰め方で、大熊の心を折りにかかりました。
西恭弥「これが最後のチャンスだ。鳥山の指示か?5…4…3…」
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この台詞からもわかるように、恭弥は容赦のない態度で真相を引き出そうとしています。

指を折るという行為はショッキングでしたが、それでも恭弥が冷静にカウントダウンを続ける姿が印象的でした。
見ていて恐怖すら感じましたが、それだけ家族を守る覚悟が強いのだと伝わってきました。
追い詰められた大熊はついに折れて、鳥山の指示で動いていたこと、そして証拠として録音データと現金1億円の存在を明かします。
特に驚いたのは、その録音が存在していたこと自体でした。
彼が鳥山を実は信頼していなかったことがはっきりしました。
以前、大熊は鳥山の前で「私はただ会長と室長に忠誠を尽くすのみ」と言っていましたが、それが完全な嘘だったとわかった瞬間でした。
裏切る覚悟で証拠を残していたことが、大熊のずる賢さと保身の強さを物語っていました。

録音を確認した安西の言葉からも、互いに信頼がなかった様子がうかがえます。人を信用しない者同士の関係の末路を見せられた気がしました。
見どころ2:鳥山の事務所に突入!ドアチェーンを破壊し、電光石火の制圧劇!
恭弥たちは、大熊へ命令した鳥山の元へと急行します。
しかし、到着してみると部屋には暗証番号がかかっており、簡単には入れませんでした。無理に破壊して侵入することも考えたようですが、そこで動いたのが安西です。
安西「俺も詳しいことはよくわかりません。急遽ベトナムに行くことになったので代わりに書類を届けてほしいと言われたのですが…」
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安西の言葉を聞いた鳥山は、疑いながらもあっさりとドアを開けてしまいました。

この展開には少し驚きました。というのも、安西の演技が上手かったというよりも、鳥山がまったく警戒していなかったのが印象に残ったからです。
自分がまさか狙われるとは夢にも思っていなかったのでしょう。
そしてドアが開いた瞬間、安西は迷わずドアチェーンを破壊し、鳥山に前蹴りを浴びせて制圧します。
全体の動きが一瞬で完了し、まさにプロのスピードといった感じでした。
安西「どうぞ」
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この一言で恭弥たちは部屋に突入し、完全に主導権を握ります。
ドアの突破から制圧までの流れがとてもスムーズでした。安西がここまで機転と行動力を持っていたのは意外で、頼もしく見えました。
最後に恭弥が鳥山に向けた問いかけも印象的です。
西恭弥「鳥山。オマエ…オレを知ってるよな?」
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この言葉には、これから始まる詰問の空気を一気に引き締める力がありました。

一見静かなセリフですが、そこには怒りと覚悟がにじんでいて、とても重みがありました。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第175話
第175話は、恭弥が大熊から決定的な証拠を引き出し、鳥山への突入を決断する回となりました。
印象に残ったのは、大熊の口から録音データと現金の存在が明かされる場面と、鳥山の事務所へ一気に乗り込む行動力です。
特に、恭弥が問い詰める時の言葉や表情には、これまでの怒りと覚悟が凝縮されていたように感じました。
話が大きく動き出したことで、次回の展開にもさらに期待が高まります。
- 次回記事:176話:鳥山、陥落!安西の圧力と恭弥の追及
- 前回記事:174話:殺し屋との激突と大熊への制裁
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