ストリートファイター6(スト6)をプレイしていて、試合中やモード切り替えのタイミングで突然カクつくと感じたことはないでしょうか。
対戦格闘ゲームは一瞬の判断と操作が勝敗を左右するため、動作が不安定になるだけでストレスがたまり、思うようにプレイできなくなってしまいます。
この記事では「スト6でカクつく」と感じる原因をさまざまな角度から整理し、PCスペックや設定、モード別の対策方法まで具体的に紹介しています。
あなたの環境に合わせた改善方法を見つけ、より快適なバトル環境を手に入れる参考にしてください。
- スト6がカクつく主な原因とその種類
- モード別(トレモやワールドツアー)のカクつき対策
- 設定やスペックを見直す具体的な方法
- PCとPS5のカクつき発生要因の違い
スト6がカクつくときの原因と対処法
- カクつく原因はPCスペック不足?
- スト6の推奨スペックは?
- トレモでカクつく現象の対策
- ワールドツアーでカクカクする理由
- カクつく原因がSAにある場合
カクつく原因はPCスペック不足?

スト6がカクつく原因のひとつとして、PCのスペックが足りていない可能性があります。ゲームが想定している処理性能に対して、パソコンの性能が追いついていないと、動作が不安定になったり、フレームが落ちることがあるからです。
特に影響しやすいのは、グラフィックボード(GPU)とメモリ容量です。スト6は高度な3Dグラフィックと演出が多く使われており、それをリアルタイムで描写するには、一定以上の処理能力が必要になります。CPUの性能も重要ですが、GPUとメモリがボトルネックになるケースが多く見られます。
例えば、メモリが8GBしか搭載されていない場合、ゲームを起動しながら他のアプリも同時に使用すると、容量不足で処理が追いつかず、カクつきが発生しやすくなります。また、古いグラボを使用していると、映像処理に遅延が出てゲーム中に一瞬止まるような現象も起きがちです。
一方で、スペックは足りていても設定が最適でない場合や、ソフトウェア的な問題が原因になっているケースもあるため、単純にパソコンの買い替えを検討する前に他の要因も確認する必要があります。
このように、スト6のカクつきに悩んでいる場合は、まず自分のPCの構成と現在の動作状況を見直し、ゲームが求める性能を満たしているかをチェックすることが大切です。
スト6の推奨スペックは?

ストリートファイター6を快適にプレイするには、カプコンが提示している推奨スペックを確認することが重要です。これを下回る性能のPCでは、フレーム落ちや動作遅延などの問題が発生しやすくなります。
必要・推奨されている構成は以下の通りです。
項目 | 必要動作環境 | 推奨動作環境 |
---|---|---|
OS | Windows 10 (64-BIT 必須) | Windows 10 (64-BIT 必須) |
CPU | Intel Core i5-7500AMD Ryzen 3 1200 | Intel Core i7 8700AMD Ryzen 5 3600 |
メモリ | 8GB | 16GB |
VRAM | 4GB以上 | 6GB以上 |
GPU | GTX1060Radeon RX 580 | RTX2070Radeon RX 5700XT |
DirectX® | Version 12 | Version 12 |
ストレージ | 25GB | 25GB |
これらの構成を見てもわかるように、スト6は一般的なPCゲームの中でもやや高めの要求スペックとなっています。特にGPUとメモリは性能の差がフレームレートに直結するため、安定した60fpsを維持するためには妥協せずに対応パーツを用意する必要があります。
また、ゲーム中に配信や録画などを同時に行う場合は、より高いスペックが必要になります。RTX 4060 Tiやメモリ32GBといった構成であれば、配信中でも安定してプレイできるという声も多く聞かれます。
ただし、推奨スペックを満たしていてもドライバーやOSのバージョンによっては不具合が生じることがあるため、常にソフトウェアの最新状態を保つことも快適なプレイ環境には欠かせません。
このように、まずは推奨スペックを基準にしながら、必要に応じてより上位のパーツ構成を検討することで、スト6を快適に楽しむ準備が整います。
もし、購入を検討している場合は「ベンチマークツール」を使って、事前に動くかどうか確認しておくとよいでしょう。
トレモでカクつく現象の対策
トレーニングモード(トレモ)でカクつきが発生する場合、設定の見直しやシェーダー関連の処理が鍵となることがあります。プレイヤーによってはオンライン対戦よりも、むしろトレモ中にフレームが飛ぶような症状を体験することがあります。
この現象の原因の一つに、シェーダーの事前読み込み(ウォーミング)が正常に機能していないことが挙げられます。トレモで使用する技やキャラクターのグラフィック処理が初回実行時に重くなる傾向があり、起動時のシェーダーウォーミングを「行う」に設定していないと、技や演出を出すタイミングで一瞬止まることがあります。

- スタート画面から「マルチメニュー」を開く
- マルチメニューから「OPTION」を開く
- OPTIONから「GENERAL」タグを選ぶ(番号①)
- GENERALから「その他設定」を選ぶ(番号②)
- 「起動時のシェーダーウォーミング」を「行う」にする(番号③)
また、NVIDIAのグラフィック設定でシェーダーキャッシュサイズを「無制限」にすることで、こうした描写の負荷を軽減できる場合もあります。

- Windowsのディスクトップの何もないところで右クリック
- 「その他オプションを確認」をクリック
- 「NIVIDIAコントロールパネル」をクリック
- 3D設定の「3D設定の管理」を選ぶ(番号①)
- 3D設定の管理の「シェーダーキャッシュサイズ」を「無制限」にする(番号②)
加えて、トレモ中に余計なソフトがバックグラウンドで動いていると、メモリやCPUが逼迫して動作が不安定になることも。タスクマネージャーで不要なアプリを終了し、プレイ中は極力ゲームにリソースを集中させると安定性が増します。
こうした対策を講じてもなお問題が続く場合は、グラフィックドライバーの更新や再インストールも検討すべきです。
ワールドツアーでカクカクする理由
ワールドツアーモードでのカクつきは、他のモードと比べて起きやすい傾向があります。これは、処理負荷が高いフィールド探索型のコンテンツであるためです。
ワールドツアーでは、広範囲のマップを読み込んだ状態でNPCが多数表示され、さらにストーリーイベントやバトルが組み合わさるため、CPU・GPU両方に大きな負荷がかかります。
これにより、スペックが足りていないPCでは一時的に処理が追いつかず、フレームレートが低下することがあります。
対策としてはグラフィック基本設定の「NPCの数」や「WTのバトルを30フレーム固定」にするとワールドツアー中の負荷が減ります。

- スタート画面から「マルチメニュー」を開く
- マルチメニューから「OPTION」を開く
- OPTIONから「GRAPHIC」タグを選ぶ(番号①)
- グラフィック基本設定を選ぶ(番号②)
- NPCの数を「少ない」に設定する(番号③)
- WTのバトルを30フレーム固定を「ON」にする(番号④)
また、使用しているストレージがHDDの場合、データの読み込み速度が遅くなることで描画が間に合わず、動きがカクつく原因になることもあります。SSD、特にNVMe SSDへの換装は、ロード時間の短縮だけでなく、こうした処理遅延の軽減にもつながります。
こうして設定を最適化することで、ワールドツアーモードもより快適に楽しめる環境が整います。
カクつく原因がSAにある場合

一部のプレイヤーが報告している現象として、スーパーアーツ(SA)を発動した瞬間にカクつくことがあります。SAは演出が派手で、通常技よりも大きな処理負荷がかかるため、描写処理がスムーズでないと一時的なラグが発生することがあるのです。
また、ある説として「ゲーム起動直後はSAの初回読み込みが間に合っておらず、1回目だけカクつく」という傾向が指摘されています。この対策として、起動後に一通りのキャラクターでSAを先に発動しておくと、以降はカクつかなくなるという報告もあります。
これは「シェーダーキャッシュ」が事前に作成されることによって、次回以降の処理が軽くなる仕組みによるものと考えられます。設定としては、シェーダーウォーミングをオンにすることで類似の効果が得られることもあります。
このように、SAがカクつきの原因となる場合は、キャッシュの活用と設定の最適化が有効な対策になります。
スト6がカクつくときの設定見直し
- カクつく設定を改善する方法
- カクつくPCとPS5の違いとは?
カクつく設定を改善する方法
スト6がカクつくときは、まずゲーム内とPC側の設定を見直すことで症状が改善する可能性があります。グラフィック設定やエンコーダー設定の最適化を行うだけでも、動作が格段に軽くなることがあります。
まずは、格ゲーをプレイするのに重要な設定である「入力遅延の軽減」をONにしましょう。

- スタート画面から「マルチメニュー」を開く
- マルチメニューから「OPTION」を開く
- OPTIONから「GRAPHIC」タグを選ぶ(番号①)
- 入力遅延の軽減を「ON」にする(番号②)
そして次にPC負荷への影響を及ぼすグラフィック設定をしていきます。以下の設定を全てする必要はありませんので、自分でON・OFFを適宜選んで行きましょう。

- FGの背景表示物の数:通常
- 内部解像度:数字を低くすると負荷が減る
- ウィンドウモード:ボーダレスウィンドウ(推奨)
- AO設定:OFF
- SSR:OFF
- モーションブラー:OFF(推奨)
- Vsync:OFF(推奨)
- 表面下散乱(肌の表現):OFF
- アンチエイリアス:OFF
- 被写界深度:OFF
さらに、ゲームを起動する際には、できるだけ不要なアプリケーションを閉じ、PCリソースをスト6に集中させる工夫も忘れないようにしましょう。
カクつくPCとPS5の違いとは?

PC版とPS5版のスト6では、カクつきが発生する頻度や原因に違いがあります。どちらにも長所と短所がありますが、特にPC版は構成の自由度が高い分、トラブルも起きやすいのが特徴です。
PS5はハードウェアが統一されているため、ゲームが動作する環境が基本的にすべて同じです。そのため、最適化が進んでおり、基本的にはカクつきが発生しにくい設計になっています。もしもPS5でラグやカクつきが起きる場合は、主に通信環境の問題や一時的なソフトウェア不具合が疑われます。
一方、PCは個人の構成によってパフォーマンスが大きく変わるため、同じゲームでも動作にばらつきが出やすいです。CPUやGPUの性能差、メモリ容量、使用しているストレージの種類(SSDかHDDか)などが影響し、さらにグラフィックドライバーやWindowsアップデートの状態でも挙動が変わってきます。
また、PC版では配信ソフトやブラウザを同時に立ち上げることでリソースが分散し、結果としてゲーム側の処理が追いつかなくなることもあります。デュアルモニター環境でのChrome常駐や、バックグラウンドアプリの多用も注意が必要です。
このように、カクつきの原因が限定しやすいPS5と違い、PCでは複数の要因が絡む可能性が高くなります。その分、設定を細かく調整できる自由度はあるものの、安定した動作を得るには一定の知識と手間が必要です。
スト6のリプレイで見るべきポイントと見方のまとめ
- カクつきの原因は主にPCのスペック不足に起因する
- スト6の推奨スペックは一般的なゲームよりもやや高め
- シェーダーウォーミングを有効にすることで初回のカクつきを軽減できる
- NVIDIAのシェーダーキャッシュ設定を無制限にすることで描画処理が安定する
- トレモでのカクつきは演出や技の初回読み込みに起因しやすい
- ワールドツアーはNPC数や広いマップ描写で負荷が大きくなりやすい
- グラフィック設定を見直すことで動作負荷を大きく下げられる
- スーパーアーツ使用時のカクつきは事前読み込みで回避しやすい
- PS5は動作環境が固定されておりPCより安定しやすい
- 不要アプリの終了や配信負荷の分散もパフォーマンスに影響する