※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第195話のネタバレが含まれます。まだ読んでいない人はご注意ください。
前回の話では、恭弥がラノック大使と一緒にユニコーン発表会に参加し、ロシアの代表ヴァシリとにらみ合う場面がありました。
会場には、強面な人たちがずらりとそろっていて、空気がピリピリしていましたね。
今回の第195話では、そんな会場の中で更にきびしいやり取りが続いていきます。
恭弥は言いたいことをはっきり言い、ヴァシリともぶつかります。
一方、裏では周防たちが杉田さんの家族をねらう、計画を進めていて……。会場と裏側、まるでふたつの場所で別々の戦いが同時に進んでいるような回でした。
見どころ1:恭弥、ヴァシリの横暴に真っ向勝負
会議の場は、早くも一触即発の空気を帯びていました。ロシアの代表・ヴァシリが発言権を握り、他国の意見をねじ伏せようとするなか、恭弥の態度が揺らぐことはありません。
恭弥『じゃあ、ルールその3。ロシア人(あんたら)のルールを押し付けんな。そんなクソみてぇなルール誰が守るかよ』
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どちらが護衛でどちらが代表なのか、一瞬わからなくなるほどの強気な発言でしたね。
しかも相手は、元KGBの異名を持つ強面の男。普通なら黙ってしまいそうなところを、恭弥はあっさりと反発してしまいます。
恭弥が守っているのは、ラノックという一人の人間だけじゃない。あの場にいた各国の代表、あるいは「言いたいことを飲み込んできた誰か」の代わりに声を上げたようにも感じました。

何より、調子の乗っているヴァシリにムカついていたのかもしれません。
そして空気が張りつめたその直後、ヴァシリはさらなる「圧」をかけてきます。
ヴァシリ『ミスター西君も出て行ってくれたまえ』
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これまでとは違い、今度は「形式というルール」を使って排除しようとする姿勢。恭弥も即座に察して、ラノックに小声で確認を入れてから退室します。

挑発にも正面から向かい、そして引くべき時はきちんと身を引く。まるで、軍隊で鍛えられた感覚や判断の速さを、そのまま外交の場でも発揮しているように見えました。
見どころ2:杉田家に迫る“処理”の命令
その頃、舞台の裏側では、まったく別の「決定」がなされていました。場所は周防裕三のオフィス。彼の口からは、あまりに淡々とした指示が飛び出します。
周防『後腐れなく、全員処理しろ』
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感情も迷いもなく、業務の一部として命じられたこの言い回しに、命の重さは微塵も感じられません。

そしてターゲットは、杉田未央とその母親。あの穏やかで心優しい彼女の、家族全体が今まさに消されようとしている。恭弥の護衛もついていないのでもしかしたらこのまま消されていまうかもしれません。
さらに、部下たちの会話からはもう一つの不穏なキーワードが飛び出します。
部下『海外から観光客の方々がお見えになりましたので、まもなく宴が始まるかと』
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本当に旅行者のことを指しているのでしょうか?

むしろこれは、国外から呼び寄せたテロ要員や暗殺者を「隠して」伝える隠語なのではないか、そう考えると、背後にあるのは国家レベルの謀略です。
ひとつひとつの言い回しに、まるで本音を包み隠す薄い膜が張られているようで、真実がぼやけて見える。
けれど、その薄膜の向こうにあるものこそが、恭弥たちが今戦おうとしている「現実」なのかもしれません。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第195話
今回の話では、恭弥が会議で押さえつけようとするヴァシリに対して、強い態度を見せました。
「出ていけ」と言われても、すぐに冷静に判断して動いていましたね。
そして裏では、周防が杉田さんたち暗殺しようとしているのがわかってきました。
会場の中では言葉のぶつかり合い、裏では命にかかわる作戦が進んでいて、どちらも気が抜けません。次回、どちらが先に動くのか楽しみです。
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