『ゴッドオブブラックフィールド』第196話ネタバレ感想｜恭弥が明かした好きな人の存在

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第196話の内容がふくまれています。まだ読んでいない人は注意してください。

前回の195話では、恭弥が国際ビルでの会議に同行しました。そして、各国の代表たちとやりとりをしながら、少しずつ情報を集めていました。

そのころ周防のグループでは、「宴」という言葉を使って何かの準備を進めていました。

今回の196話では、登場人物たちの動きに変化が見えはじめます。

休憩中の恭弥とルイの会話では、ルイがアンヌに好意を持っていることがわかります。また、恭弥も「好きな人」がいると明かしました。

その一方で、会議が行われている国際ビルが、清水グループの関係会社によって建てられていたことが判明します。何も起きていないように見えても、見えないところで緊張が続いている――そんな一話でした。

見どころ1：ルイの気持ちと、恭弥の「好きな人」

国際ビルの休憩所で、恭弥とルイが少し話すシーンがあります。ふたりとも重要な警護任務の最中ですが、その会話はちょっとだけ気持ちをゆるめてくれました。

ルイ『目上の人の前でタバコを吸うのは失礼にあたると聞いたもので･･･』

律ぎ正しいルイに対して、恭弥は「気にしなくていい」と言いながら、タバコをくわえさせてライターで火をつけてあげます。

このやりとりから、ふたりの関係がただの同僚ではなく、信頼を感じられる関係になっているのがわかりました。

そして次の会話で、恭弥が驚きの一言を口にします。

恭弥『オレには他に好きなヤツがいる』

ルイがアンヌに好意を持っていることを恭弥は見抜いていました。でもそれだけじゃありません。恭弥は、自分の中にも「好きな人」がいることを、はっきり言葉にしたのです。

でも実は、自分の気持ちにも他人の気持ちにも、しっかり気づいているんですね。

よく「他人の恋には気づくけど、自分の想いには鈍い主人公」がいますが、恭弥はちょっと違います。

おそらく「好きなヤツ」というのは、白井美紅のことなのでしょう。あの何気ない距離感の中に、ちゃんと気持ちが育っていたんだと思います。

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見どころ2：見えない爆弾と、建物にひそむ不安

後半では、黒川と恭弥の会話がありました。その中で出てきたのが、国際ビルの建設会社についての情報です。

黒川『国際ビルと国際ホテルを清水建設が手がけたということも引っ掛かります』

清水建設は、周防裕三が会長をしている清水グループの会社です。つまり、今回の発表会の舞台そのものが、敵の関係者によって作られた建物だったというわけです。

たとえば、もしエレベーターの管理室や警備の仕組みに細工がされていたとしたら…。そう考えると、会場の安全が一気に不安定に見えてきます。

さらにもうひとつ。上の階に、中国人の観光団体が宿泊しているという情報も入ります。これも、前に出てきた「観光客＝テロリスト」という隠語と重なって、ちょっとこわくなってきます。

恭弥『えっ？じゃあ、この建物は清水グループの所有なんですか？』

恭弥は、この事実を聞いて少し驚いたようでした。でも、そのあとはすぐに考えを切り替えて、どう動くかを頭の中で整理しているように見えました。

爆弾があるかもしれないとわかっていても、「いつ起こるのか」「どこにあるのか」「どんな方法なのか」がまだはっきりしていません。だからこそ、気をゆるめることができないのです。

この場面では、表には出てこないけれど、じわじわとした緊張が続いているように感じました。

まとめ：ゴッドオブブラックフィールド：第196話

今回の話では、恭弥とルイの会話を通じて、ふたりの気持ちが少しずつ見えてきました。

とくに恭弥が「好きな人がいる」と話した場面では、今までにない一面が見えたように思います。

一方で、国際ビルが清水グループの関係施設だったことは、これまでの事件とつながる大きな手がかりになりました。

敵の動きはまだ表には出ていませんが、裏ではしっかりと準備が進んでいるようです。

これから先、いつどこで「仕掛け」が始まるのか――そのタイミングによって、物語の流れが大きく変わるかもしれません。