※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第201話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回の第200話では、ユニコーン発表会の会場が襲撃されました。
ミサイルの着弾と上層階の爆破、さらに武装集団の突入という三段階の攻撃が仕掛けられ、会場は混乱の極みに達します。
そのなかで恭弥たちは、総理大臣を含む主要人物の命を守り抜くことに成功しました。
今回の第201話では、その戦いの直後から物語が動き出します。
瓦礫の中で恭弥と仲間たちが語り合うのは、これからの「報復」と「始まり」です。
見どころ1:「敵は何も得られなかった」勝利の定義
恭弥『敵はここまでしたのに何も手にしていません…つまり、オレたちの勝ちです』
テロが終わった直後、恭弥は煉谷に対してそう口にします。
あたりは崩壊した建物の残骸で満ち、負傷者も多くいる状況です。それでも彼は「勝ち」と判断しました。
この「勝ち」とは、敵の目的「要人の殺害やユニコーン事業の妨害」を阻止できたという事実に基づいています。

たしかに、会場は破壊され、多くの人々が傷を負いました。しかし一人の命も奪われなかったことは、作戦の成否を分ける明確な基準になり得ます。
煉谷『地球の果てまで追いかけて徹底的に潰してやりますよ』
この発言に込められていたのは「逃がさない」という意思です。この事件の代償は必ず背負わせるという強い覚悟が感じられました。

恭弥と煉谷がこの場で交わしたやりとりは、今後の行動・そして意識の「確認作業」でもあったのではないでしょうか。
見どころ2:「死者ゼロ」という結果が残したもの
ダエル『つまり敵はテロまで起こしておいて結局、人っ子一人殺せなかったんす!』
大規模なテロが起きながらも、最終的に死者は出ませんでした。
この事実を伝えるダエルの口調には「ざまぁみろ」という感情が見て取れました。
そもそも、この「ゼロ」という数字は偶然の産物ではありません。

恭弥たちは、情報のかけらから危険を察知し、武装を整え、警戒を強化してきました。そのすべてがかみ合った結果です。
恭弥『でも、オレたちは…一人残らずぶっ殺さねぇとな?』
誰も殺されなかったのは事実です。

ですが、だからこそ「罰を与える権利」を手にした…恭弥はそんな風に感じていたのかもしれません。命を守った側が、今度は敵の命を狩りにいく。そう決めたからこそ、この言葉が出たのでしょう。
この201話は、いわゆる「戦いの決着」ではなく、「次なる戦いの起点」になっているように思えます。
敵の策略を封じ、自分たちの意志を貫いたからこそ、恭弥たちはブレることなく前へ進めるのです。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第201話
この201話では、「守った先にある覚悟」が明確に描かれていました。
恭弥は、敵が何も得られなかったことを「勝利」とみなし、そのうえで徹底的な反撃を視野に入れています。
一方、ダエルの制止や黒川の支援も描かれ、それぞれが違った角度から状況を整えようとしているのが伝わってきました。
また、死者ゼロという結果は偶然ではなく、これまでの準備と判断の積み重ねによって生まれたものです。
今後の焦点は「敵がどう裁かれるのか」に移っていくでしょう。
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