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『ゴッドオブブラックフィールド』第232話ネタバレ感想|ヴァシリが来日要求、恭弥との面会が条件に

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『ゴッドオブブラックフィールド』第232話ネタバレ感想|ヴァシリが来日要求、恭弥との面会が条件に

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第232話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が集中治療室で意識不明の小林梓に語りかけ、その声が奇跡的に彼女の意識を呼び戻しました。翌朝には梓の容体も安定し、恭弥とダエルも回復に向かいつつあります。

そして今回は、ラノック大使からの一本の電話をきっかけに、物語は再び大きく動き始めます。ヴァシリの名が告げられた瞬間から、恭弥を巡る国際的な緊張が浮き彫りとなっていきます。

目次

見どころ1:ヴァシリの狙いは「恭弥との会談」

ラノックとルイが病室を訪れると、恭弥は彼らを迎え入れます。互いに容体を確認し合った後、椅子に腰かけて本題へと入ります。話題は、ロシア大使ヴァシリからの接触についてでした。

ヴァシリは「モンゴル作戦で死亡した特殊部隊員」「周防邸で発見されたテロリストの遺体」の交換を提案してきたというのです。

ロシアが動くことで、事件へのさらなる追及が封じられる可能性もあるようでしたが、ラノックはその意図が本質ではないと語ります。

ヴァシリの本当の目的は「来日のための口実」を作ること。わざわざ名目を設けてまで日本に来ようとする理由、それは「恭弥の存在」にあるとラノックは断言します。

『ゴッドオブブラックフィールド』第232話ネタバレ感想|ラノック「ヴァシリが私に要求したのは次の二つだ。一つは日本政府に仲裁の件を伝えること、そしてもう一つは君との話し合いの場を設けることだ」

ラノック「ヴァシリが私に要求したのは次の二つだ。一つは日本政府に仲裁の件を伝えること、そしてもう一つは君との話し合いの場を設けることだ」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥は困惑しながらも、その真意を探ろうとします。ラノックの見立てでは、ヴァシリを含む複数の国が恭弥を「次代の指導者候補」として注目している可能性があるとのこと。

ヴァシリは水曜日までに返答を求めており、日本政府の承諾が得られれば金曜日には入国するとも伝えられました。

会話の終盤、ラノックは重大な懸念を口にします。もしロシアが本格的に関与すれば、日本は恭弥を保護しきれなくなるかもしれない。さらにアメリカ、中国、イギリスまでもが動き出す可能性があると言うのです。

そして、ラノックが語る「己を振り回す者からは手を引け」という情報機関の教訓は、彼自身にも当てはまりかねない重みを含んでいました。

なかやす

この一連の流れから見えてくるのは、恭弥という存在が、もはや個人の枠を超えた「国際的リスク」として認識されつつあることです。

わざわざ「名目」を用意してまで来日しようとする理由が、恭弥にはあるということでしょう。

ラノックの口から出た「君が私の後継者だと思っている国がある」という言葉は、まさにその象徴でしょう。ユニコーンプロジェクトを巡る外交戦の最前線に、いつの間にか恭弥自身が立たされていることが示されています。

また、終盤のやり取りには、今後の展開を予言するようなものがありました。

なかやす

ラノックが語った「己を振り回す者からは絶対に手を引け」という情報機関の教訓は、彼自身が危険に巻き込まれることへの「予兆」とも取れます。

実際に、各国の思惑が交錯する中で恭弥を庇えば、それは即ちラノック自身のリスクでもあるはずです。

見どころ2:なぜ世界が恭弥を狙うのか

病室でのラノックとの面会を終えた恭弥は、黒川への報告を済ませたあと、仁道病院の屋上でダエルに事情を共有します。

ロシア大使ヴァシリの来日、そして恭弥との面会要求という一連の話を聞いたダエルは、どうしても納得できない様子でした。

ダエル「リーダーは確かにスゴい人っす。でも正直言って戦闘に強いのと傷が早く治るだけじゃないっすか、それなのに各国が力を合わせてリーダーのことを狙ってるだなんておかしな話だと思わないっすか?」

©Kakao piccoma Corp.

彼の疑問はもっともで、恭弥もそれに共感します。これまでに数々の修羅場をくぐってきた恭弥ではありますが、戦闘能力と回復力だけで各国が結託するとは思えません。そこに政治や外交の思惑が絡んでいることは間違いなさそうです。

なかやす

このやり取りから感じられるのは「恭弥」という人物が抱える「説明不能な存在感」の大きさです。

ダエルのセリフにあるように、確かに恭弥は常人離れした戦闘力と異様な治癒力を持っていますが、それだけで国家間のバランスに影響を及ぼす存在と見なされるのは、明らかに過剰な評価とも言えます。だからこそ、ダエルの疑問は極めて率直で現実的です。

そこで引っかかってくるのが「転生」という設定です。死んだはずの傭兵・西恭弥が、まったく別の高校生の体で生きている、この異常な現象に対し、政府や情報機関のような組織が察知しだしたのなら話は変わってきます。

なかやす

たとえば、生体組織診断で恭弥の身体が異常とされた過去が示すように、現代の科学では説明がつかない「未知の存在」と考えたのならば、複数の大国が彼に目をつける理由も理解できます。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第232話

  • ヴァシリは遺体交換を名目に来日しようとしている
  • ラノックはヴァシリの真の狙いが恭弥であると断言する
  • ヴァシリは日本政府との仲裁と恭弥との面会を要求した
  • 恭弥は各国から「次代の後継者」として注目され始めている
  • ラノックはロシア介入によって各国が動く危険を示唆する
  • 情報機関の教訓「己を振り回す者からは手を引け」が意味深
  • ダエルは恭弥が各国に狙われる理由に疑問を抱いている
  • 恭弥の「転生」という異常な存在が感知されている可能性がある
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