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『ゴッドオブブラックフィールド』第234話ネタバレ感想|鬼塚と姫野にいじめへの償いを迫る厳しい言葉

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『ゴッドオブブラックフィールド』第234話ネタバレ感想|鬼塚と姫野にいじめへの償いを迫る厳しい言葉

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第234話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、小林梓が目を覚まし、彼女の両親が恭弥に感謝を伝えるため仁道病院を訪れました。また、恭弥は退院後、自宅で父・西誠司と散歩しながら、総理から「ユニコーン事業」の担当に任命される話を打ち明けられます。

そして今回は、発信機を受け取った恭弥が、ダエルと共に焼肉を楽しむ一方で、高校へ入学許可証を受け取りに向かう場面が描かれます。その後、彼が取った行動は、いじめの加害者たちに「償い」の意味を突きつけるものでした。

目次

見どころ1:画鋲型発信機に込められた備え

黒川の事務所を訪れた恭弥は、車椅子姿の黒川と再会します。京極が翌日退院することも知らされ、二人はオフィスへ移動。黒川は恭弥にある物を手渡します。

黒川「画鋲型の発信機です。これを靴底につけておいてください。何かと役に立つはずです」

©Kakao piccoma Corp.

この発信機はスマートフォンの専用アプリと連携して位置情報を確認できる仕組みになっており、恭弥は理解を示します。

また、ロシアの大使・ヴァシリが間もなく入国することに触れ、黒川は万全の警護体制を整える必要性を強調します。食事の誘いも受けますが、恭弥は先約があると断り、その場を後にします。

事務所を出ると、車で待っていたダエルと合流。昼食をともにすることになり、ダエルの案内で焼肉店へ向かいます。

食事中、恭弥はラノックとの電話を終えたばかりで、翌日大使館へ行く約束を交わしていました。その様子を見ていたダエルは、黒川から受け取った紙袋の中身について質問。

恭弥はそれが発信機であることを明かし、自分だけでなくダエルの家族用の分も用意されていることを伝えます。

なかやす

この一連の流れの中で印象的だったのは、黒川が恭弥に渡した「画鋲型の発信機」です。

靴底に仕込めるほどのサイズでありながら、非常時の位置確認が可能という実用性は、彼らが日常的に命を懸ける現場に身を置いていることを物語っています。

恭弥の「家族の分もある」という配慮からも、ただの備えではなく、守るべき存在への強い意志が感じられました。

ある意味、常に監視されているとも言えますが世界的に西恭弥という存在が知られてしまった以上、致し方ないでしょう。

見どころ2:恭弥なりのいじめへのケジメのつけ方

制服に袖を通した恭弥は、東王大学の入学許可証を受け取るために天明高校を訪れます。

校長室では記念撮影が行われ、校長のテンションに恭弥はやや押され気味。それでもなんとか撮影を終えますが、校長からお茶に誘われ、しばらく引き止められることに。

ようやく校長室を出た恭弥は、このまま帰るのも気が引けたのか、かつての仲間たちの顔を思い浮かべながら、運動部の部室へと足を運びます。

そこで待っていたのは鬼塚と姫野。二人を呼び出した恭弥は、話題を小林梓に切り出します。

小林が自殺未遂を図った件について問い詰めると、鬼塚と姫野は小さくうなだれ、謝罪の言葉を口にします。しかし、恭弥はそれを受け入れません。

被害者への直接の謝罪を求めたうえで、学園祭への参加を禁じ、さらには体育学科への進学も諦めるよう言い渡します。

『ゴッドオブブラックフィールド』第234話ネタバレ感想|恭弥「もし許してもらえなかったら一生何もするな。大学進学も就職も恋愛も結婚もオマエらは何もせずただ息だけしてろ」

恭弥「もし許してもらえなかったら一生何もするな。大学進学も就職も恋愛も結婚もオマエらは何もせずただ息だけしてろ」

©Kakao piccoma Corp.

その言葉の重さに、鬼塚も姫野も反論できずに沈黙します。

最後に姫野は、小林の居場所を尋ね、恭弥から仁道病院に入院していることを聞かされます。再会を望むその言葉に、わずかな後悔の色がにじみました。

なかやす

この場面で目を引いたのは、恭弥が鬼塚と姫野に突きつけた「償いの形」の厳しさです。

ただ反省を促すのではなく、彼は「行動で責任を取り続けろ」という姿勢を明確に示しました。表面的な謝罪や後悔では済まされない、という線引きが、彼の中に揺るぎなく存在していることが伝わってきます。

特に、「許してもらえなかったら一生何もするな」という言葉に、恭弥の強い信念と、いじめという行為に対する決定的な断罪が凝縮されています。

これは脅しではなく「命を絶とうとした人間がいる」という事実の重みに、真っ正面から向き合っているがゆえの言葉なのでしょう。

彼は加害者を憎んでいるのではなく、安易な赦しによって被害者の苦しみが矮小化されることを何よりも恐れているのかもしれません。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第234話

  • 黒川は恭弥に画鋲型の発信機を手渡し、安全対策を託した
  • 発信機は靴底に装着でき、スマホで位置確認が可能
  • ダエルにも家族用の発信機が渡され、備えの徹底が伺える
  • 恭弥の行動から「守る側」としての強い自覚が読み取れる
  • ヴァシリ来日に備え、黒川は警護体制の強化を進言した
  • 天明高校で恭弥は入学許可証を受け取り、撮影に応じた
  • 小林梓の件で恭弥は鬼塚と姫野に謝罪と自粛を要求した
  • 恭弥は安易な赦しを否定し、被害者への誠実な償いを重視した
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