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『ゴッドオブブラックフィールド』第236話ネタバレ感想|宮下の横柄な態度に恭弥が反撃

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『ゴッドオブブラックフィールド』第236話ネタバレ感想|宮下の横柄な態度に恭弥が反撃

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第236話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が姫野と鬼塚を部室から連れ出し、謝罪の覚悟を促しました。その後、ラノックとの会話でヴァシリの到着準備を進め、空港で案内役の宮下と顔を合わせます。

そして今回は、恭弥が空港内で露骨な態度を見せる宮下に対し、ついに行動を起こします。さらに、到着したラノックとのやり取りを通じて、恭弥に求められる「考える力」があらためて浮き彫りになっていきます。

目次

見どころ1:人脈で黙らせる「今の恭弥」

空港の滑走路に向かおうとした恭弥は、案内役である空港分室の室長・宮下の態度に早くも不快感を抱きます。

宮下はわざと扉を閉めて先に出ていき、恭弥を待たずに歩き出します。さらに、自身だけが車の上座に座り、明らかに恭弥を見下すような振る舞いを取ります。

到着地点に案内された恭弥は、VIPルームではなく滑走路にラノック大使を案内するよう宮下に指示しますが、彼はその提案を真っ向から否定。「外交問題に発展しかねません」と言い、年長者としての立場を押しつけてきます。

しかし、恭弥はこの無礼な態度に我慢の限界を迎え、黒川に電話。宮下の行動を伝えたうえで、遺体の引き受けから手を引くと強く出ます。

黒川はすぐに対応を約束し、ラノック大使を滑走路に案内する旨も了承しました。宮下は焦りを隠せず、電話口で必死に弁明しますが、上司から一喝されその場を後にします。

恭弥はそんな宮下の背を見送りながら、心の中でこうつぶやきます。

恭弥(オレについて回って隙あらばラノックに取り入るつもりだったんだろうが、そうはさせるかよ。オマエにラノックを紹介しにここまで来たわけじゃない。邪魔者はすっこんでろ)

©Kakao piccoma Corp.
なかやす

この一連の流れから見えてくるのは、恭弥が「高校生」という立場に甘んじることなく、自分に必要な行動を即断で選び取る姿勢です。

若さや地位の低さに左右されないというより「絶対に屈しない意志」こそが、恭弥という人物の本質だと感じさせられる場面でした。

宮下のように立場だけで他人をコントロールしようとする人間は、この作品ではしばしば「裁かれる側」として描かれてきました。

序盤の恭弥は、そうした理不尽を力でねじ伏せるしかありませんでしたが、今では状況がまるで違います。積み上げてきた人脈と信頼によって、もはや拳を振るわずとも一言で相手を黙らせる力を手に入れているのです。

今回もその象徴ともいえる場面で、黒川に電話一本入れるだけで空気を一変させ、宮下を一気に追い込んでみせました。

なかやす

しかも、感情に任せて怒鳴るのではなく「遺体の引き受けから手を引く」といった外交的な切り札を使うあたりに、恭弥の成長が見えました。

見どころ2:問いを通じて恭弥を育てるラノック

滑走路にラノック大使の車が到着し、恭弥は出迎えの挨拶を交わします。ラノックは、ヴァシリの到着まで少し時間があると伝え、お茶を提案。護衛の一人が飲み物を運んできました。

その場でラノックは、フランス情報局から恭弥のスマホへ新たな受信プログラムが送られる予定だと説明します。

これはラノックの現在地を確認できる一方で、確認のたびに恭弥自身の位置情報も情報局に送信される仕組みとなっており、慎重な扱いが求められるものでした。

恭弥はそれを理解しつつ、日本の情報戦の水準についてラノックに意見を求めます。

ラノックは、人的資源の優秀さを認めつつも、国家の経済力に比べてシステムへの投資が十分とは言えないと分析。この国の情報戦は、期待される水準にまだ届いていない可能性を示唆します。

そこへ部下がラノックに耳打ちし、ヴァシリの到着が知らされます。

恭弥の視界に映ったのは、中国の航空機でした。ラノックによれば、ヴァシリは遺体を引き取るためロシアから中国に渡り、そのまま中国の情報局の飛行機で日本へとやってきたとのこと。

異例の協力関係に、ラノックはこう口にします。

『ゴッドオブブラックフィールド』第236話ネタバレ感想|ラノック「ここで考えるべきは、なぜ中国がそこまで協力の姿勢を見せたのか」

ラノック「ここで考えるべきは、なぜ中国がそこまで協力の姿勢を見せたのか」

©Kakao piccoma Corp.
なかやす

このやり取りから感じられるのは、ラノックが恭弥に対してただの協力者ではなく「育てるべき人材」として接している点です。


実際、ラノックはこれまでも幾度となく、物事の答えをすぐには明かさず、恭弥自身に考えさせるようなやり取りを重ねてきました。

今回もその延長線上にある対応であり、情報をただ伝えるのではなく、それをどう捉え、どう動くかを託す姿勢が貫かれています。

なかやす

こうした接し方からは、恭弥を「使う側」ではなく「未来を担う側」に導こうとする意図がはっきりと見て取れます。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第236話

  • 恭弥は滑走路での出迎えを希望するが、宮下は反対する
  • 黒川への電話を通じて状況を一気にひっくり返す
  • 恭弥は今や人脈と信頼だけで相手を黙らせる力を持つ
  • ラノックは情報を一方的に渡さず、恭弥に考えさせる
  • 協力者としてではなく、後継者として導こうとする意図が見える
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