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『ゴッドオブブラックフィールド』第238話ネタバレ感想|恭弥が安西に語った仲間の条件

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『ゴッドオブブラックフィールド』第238話ネタバレ感想|恭弥が安西に語った仲間の条件

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第238話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がラノックと共にヴァシリと対面し、自身の体に「ブラックヘッドのエネルギー」が宿っていることを知らされました。さらにその力が、核戦争の引き金になり得ると示唆され、国際情勢は一気に緊迫した空気へと変わります。

そして今回は、緊張の外交劇とは打って変わって、恭弥の身近な人々との関係に焦点が当たります。仲間との再会や家族との時間が描かれ、恭弥の内面や人間性が垣間見える展開が続きます。

目次

見どころ1:仲間に求めたのは「生き残る覚悟」

早朝、恭弥は再び自宅周辺でのランニングを始めていた。体調はすっかり回復しており、トレーニングにも支障はなさそうだ。

そんな中、ふと誰かの気配に気づく。恭弥は、スピードを上げてその気配を振り切ろうとする。角を曲がりながら走り抜け、細い路地に差しかかったところで、ふいに足を止めた。

後ろから追ってきた人物の正体を確かめるとそこにいたのは、安西だった。

安西は「バレないように追っていた」と言いながらペットボトルの水を差し出し、周防邸での戦いの傷が完治して、退院して問題ないことを伝えます。

さらに、自身に足りなかったものに気づいたとして、翌日からのランニングへの同行を申し出ます。

恭弥はそれを了承したうえで、安西から聞いた話に耳を傾けます。先日、恭弥が全ての遺体を飛行機から降ろすまで待機していたことが仲間内で語り草になっていたようで、安西は恭弥への尊敬と感謝を伝えます。

そして「いかなる状況でも胸を張って死ねる」とまで語ろうとしたとき――

『ゴッドオブブラックフィールド』第238話ネタバレ感想|恭弥「オレに必要なのは最後まで生き残って共に戦う仲間だ。だから何が何でも死ぬな」

恭弥「オレに必要なのは最後まで生き残って共に戦う仲間だ。だから何が何でも死ぬな」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥は安西の思いを遮り「死ぬ覚悟」より「生き残る意志」が重要であると諭します。

その言葉の意味を理解した安西は、納得したように力強く返事を返しました。

その後、恭弥は井川と宇野の様子をたずね、問題がないとわかると「一緒に昼飯でも食おう」と誘い、彼らと家族との信頼関係を深めようとします。

なかやす

このやり取りから感じ取れるのは、恭弥が掲げる「リーダーとしての哲学」です。

過去の傭兵時代から、恭弥は「生き延びてこそ意味がある」という姿勢で数々の修羅場を乗り越えてきました。そんな彼が今回、安西に求めたのもやはり「命を懸けること」ではなく「生きて戦い抜く覚悟」だったのです。

命を捨てることで証明される忠誠ではなく、最後まで共に戦い抜くことこそが真の信頼であり、絆だと恭弥は考えているのだと思います。

このタイミングで安西が、先日の恭弥の行動に対して感謝を伝えていたのも象徴的でした。戦場での小さな「敬意」の積み重ねが、こうして仲間たちの意識を変え、支え合う土台になっているのだと感じさせられます。

見どころ2:言葉遣いの注意が描く日常の一面

午前、自宅にいた恭弥は両親に「昼食を一緒にどうか」と持ちかけました。これからも警護チームと関わる機会が増えることを見越し、信頼関係を築く場を設けたいと考えたのです。

さらに恭弥は、発信機を模した小型デバイスを両親に手渡します。何かあればすぐに駆けつけられるようにするための備えでした。

その後、恭弥は安西に電話をかけ、両親も同席可能であることを伝えつつ昼食の店を任せました。そのやり取りを聞いた父・誠司は、息子の言葉遣いをたしなめます。

西誠司「そんな言葉遣いしたらダメだろう?お前より年上なんだからちゃんと敬語を使いなさい」

©Kakao piccoma Corp.

慌てた恭弥は「敬語を使うなと言われている」と苦し紛れの理由を口にしますが、父は一応納得しつつも礼儀を忘れないよう諭すのでした。

なかやす

このタイミングで父から言葉遣いを注意される場面には、家庭ならではの温度がありました

戦場では圧倒的な存在感を放つ恭弥ですが、父親の前では、たった一つの言葉遣いをめぐって注意を受けてしまいます。その瞬間には、彼の人間らしさや家庭での立場が見えました。

それは、恭弥に礼儀や社会性をきちんと身につけてほしいという、親としての思いが込められたものだったのでしょう。

恭弥の返答には、やや苦しい言い訳も含まれていましたが、反発する様子は見られませんでした。むしろ彼は、「家族との距離感」を大切にしようとしているようにも受け取れます。

なかやす

戦場で見せる顔と、家庭で見せる顔。その両方を行き来する彼の姿からは、複雑な立場にいることがうかがえると同時に、家族という支えの存在の尊さも伝わってくる場面でした。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第238話

  • 恭弥は体調が回復し、ランニングを再開する
  • 安西が恭弥の後を追い、行動を共にしたいと申し出る
  • 安西は恭弥の行動に感謝と尊敬を示す
  • 恭弥は「死ぬ覚悟」ではなく「生き残る覚悟」を求めた
  • 仲間とは死ぬよりも共に生き抜くことが信頼だと語られる
  • 恭弥は家族に発信機を渡し、守る意志を示す
  • 父からの言葉遣いの注意で家庭での一面が垣間見えた
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