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『ゴッドオブブラックフィールド』第250話ネタバレ感想|西郷が模擬戦を「接待」と位置づける作戦会議

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『ゴッドオブブラックフィールド』第250話ネタバレ感想|西郷が模擬戦を「接待」と位置づける作戦会議

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第250話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が仲間を率いて西郷の部隊との模擬戦に挑む準備を整え、作戦内容を「正面突破による全滅」と宣言しました。京極や岩田も加わり、7人のチームで挑む形が決まったのです。

そして今回は、市街地戦用のビルを舞台に模擬戦が開始され、ダエルの提案で「誰が最も多く敵を倒せるか」という勝負が加わります。遊び心を交えながらも、どちらの実力が上なのかの答え合わせが始まっていく展開となりました。

目次

見どころ1:西郷が示す「接待」としての模擬戦

夕方、市街地戦用に設けられたビルの一室で、西郷とその部下二人が模擬戦の作戦会議をしていました。兵力も地の利も自分たちが有利だと考える西郷の部下は、容易に勝てると自信を見せます。

彼らは安西や井川、宇野といった現役要員を警戒すべき相手と見なす一方で、高校生や体育教師は脅威ではないと軽んじていました。

西郷は部下たちの油断を危険視していました。彼は、かつて「戦場の英雄」と呼ばれた京極を軽んじるべきではないと考え、経験の差によって序盤はこちらが押されると予想します。しかし部下たちは、その指摘を受け入れず、体力の差を理由に依然として自分たちが優勢だと主張しました。

議論が進むと、部下の一人が新しい作戦を提案します。その内容は、開始と同時に20人を出撃させ、敵を建物に近づける前に奇襲を仕掛けて全滅させるというものでした。

これに対して西郷は、単なる勝敗よりも退役後の人間関係も重要だと言います。彼は、京極や黒川、そして総理官邸警備隊の煉谷といった伝説的な先輩たちに恥をかかせることのリスクを強調し、部下たちに配慮ある作戦を求めるのでした。

西郷「もちろん、わざと負けろと言っているわけではない。それだとあからさま過ぎるからな。だがこれも一種の接待だと思え、どういう意味かわかるな?」

西郷「もちろん、わざと負けろと言っているわけではない。それだとあからさま過ぎるからな。だがこれも一種の接待だと思え、どういう意味かわかるな?」

©Kakao piccoma Corp.

部下の一人が西郷の言葉を受けて、新たな案を提示しました。

その内容は、各階に隊員を分散して配置するというもので、1階から4階までに10人ずつ、5階には要人役の准尉と残りの12人を置くという形でした。

彼は、この配置は戦略的には不利であるものの、先輩たちの体面を保ちながら戦える「接待」として最適だと説明しました。

西郷もこれを受け入れ、1階の隊員には高校生と体育教師を早々に排除するよう指示しつつ、京極への配慮を欠かさないよう命じました。そして最終的に、部下二人に中央統制室を任せることで会議を締めくくったのでした。

なかやす

このシーンで印象的なのは、西郷が部下たちに敗北は想定していないという点です。

圧倒的な兵力差があると考えているからこそ、敵の健闘を見込んでもせいぜい数階を突破される程度だろうと予測していました。相手の力量を認めながらも、最終的には勝利が揺るがないと信じている姿勢がうかがえます。

一方で、部下の提案を受け入れた西郷の態度からは「接待」の要素が強く感じられます。彼らは模擬戦を単なる勝敗ではなく、人脈や将来を見据えた場として捉えていました。つまり、伝説的な先輩たちに花を持たせる余裕すらある模擬戦だと考えているのです。

さらに興味深いのは、高校生と体育教師については早々に排除するよう命じた点です。形式的には接待であっても、あくまで相手の面子を保たせる対象は黒川や京極といった重鎮たちであり、若い世代にはその配慮をしないという線引きがなされていました。

西郷にとって誰に恥をかかせてはいけないかが明確であり、その基準に従って戦力の扱い方を変えていることがよくわかる場面でした。

見どころ2:開始直後に崩れた防衛側の想定

夕方、市街地戦用のビルの前に恭弥たちが集まり、作戦開始を前にした緊張感が漂っていました。その中でダエルが勝負を提案し、模擬戦をゲームのように楽しもうと持ちかけます。

彼は「敵を多く倒したほうが勝ち」というルールを提案し、恭弥もその案を面白いと感じて受け入れます。二人はデコピンと食事を賭けに加えることで一層盛り上がり、さらに安西や宇野、井上も参加を希望します。

岩田は「こんな不利な状況なのに」と不安を抱きましたが、京極は恭弥の実力を信じ「彼なら必ず成し遂げる」と確信している様子です。こうして遊び心を交えた賭けルールが定められたのでした。

恭弥「わかりましたじゃあ全員参加ということで、ルールは倒した敵が一番少ない人が一番多い人にデコピンされ、飯を奢るというものです」

©Kakao piccoma Corp.

全員が意気込みを示すと、恭弥は正面玄関から突入を開始しました。扉を開けると同時に銃を構え、隠れていた防衛班の隊員を瞬時に撃ち抜きます。

呼吸の音から位置を察知した正確な射撃により、防衛側もどうして撃たれたのか驚きを隠せませんでした。ダエルは防衛側の失態を叱責し、さらに恭弥への対抗心を燃やしていきます。

一方、中央統制室の西郷の部下たちは戦況を確認していました。開始直後に次々と防衛班が撃破され、ブザー音が絶え間なく鳴り響きます。

わずか三十秒で1階が突破されるという予想外の展開に、彼らは「システムのエラーではないか」と疑うほど動揺していました。結局、これは現実の出来事であり、恭弥たちの圧倒的な実力が突きつけられる形となったのでした。

なかやす

この場面で印象的なのは、恭弥が模擬戦を前にしても緊張感を見せず、むしろ余裕の態度で臨んでいる点です。

彼にとって負けることは全く考えておらず、戦闘そのものは既に勝ちが見えているものとして捉えられていました。だからこそ、退屈を紛らわせるかのように「敵を多く倒した者を勝ちとする」ゲーム要素を追加し、模擬戦を暇つぶしに変えていたのです。

そして、いざ始まった戦闘では、恭弥が最初の一撃で防衛班を圧倒し、わずか三十秒で1階を突破するという展開になりました。

中央統制室の部下たちが「システムのエラーではないか」と混乱するほどの結果は、余裕の姿勢を崩さなかった恭弥の読みが正しかったことを証明しています。

なかやす

ここから先は、防衛側の楽観的な想定と、恭弥たちの圧倒的な実力との差が突きつけられる答え合わせの時間となっていくのでしょう。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第250話

  • 西郷と部下が模擬戦の作戦会議を行った
  • 部下は兵力差を理由に容易な勝利を確信した
  • 配置案は接待色が強く西郷も了承した
  • 高校生と体育教師には配慮をせず排除命令を下した
  • 恭弥は余裕の態度で模擬戦を暇つぶし化した
  • 最初の射撃で防衛班を瞬時に突破した
  • 三十秒で一階を制圧し統制室を動揺させた
  • 想定外の展開が恭弥の実力を証明した
  • 今後は防衛側の楽観との答え合わせが進む展開となる
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