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『ゴッドオブブラックフィールド』第262話ネタバレ感想|首相官邸でフランス作戦の是非を巡る激論

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『ゴッドオブブラックフィールド』第262話ネタバレ感想|首相官邸でフランス作戦の是非を巡る激論

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第262話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がフランス大使館で作戦の規模を確認し、父や黒川、ミシェルへ次々に連絡を取りながら戦いに備える姿が描かれました。最後に思い浮かんだ相手は、同じクラスの白井美紅でした。

そして今回は、美紅との穏やかなひとときが描かれ、学園祭への協力を頼まれる場面へとつながります。一方で首相官邸では単独作戦を巡る議論が進み、国家の決断が下されました。

目次

見どころ1:家族とは異なる無垢な支え

恭弥はフランス大使館で作戦の規模を確認した後、父や黒川、ミシェルへと電話をかけ、戦いに向けた準備を整えていきました。その一連の調整を終えたとき、最後に思い浮かんだのは同じクラスの白井美紅です。

夜の街で彼女に電話をかけ、甘味処で待ち合わせた二人。美紅は学校の出来事を楽しそうに語り、恭弥は戦場の日常から切り離されたかのような安らぎを覚えます。

恭弥「・・・・まるでここだけ別世界みたいだ。そしてこの平和な世界の扉の鍵は…白井…オマエだ」

©Kakao piccoma Corp.

学園祭を手伝ってほしいという美紅の願いに、恭弥は迷わず応じました。さらに「私にはキョウ君がいる」と伝える彼女の言葉は、過酷な戦いを前にした恭弥にとって、かけがえのない支えとなる瞬間でした。

なかやす

このシーンで描かれているのは、恭弥にとっての特別な安らぎの時間です。

父や黒川、ミシェルとのやり取りはすべて戦いに直結しており、そこには常に緊張や別れの予感が漂っています。けれども白井との会話は、学校の噂話や学園祭の話題といった日常そのもので、彼を危険な世界から一時的に解放していました。

この一連の流れからわかるのは、恭弥の家族がすでに彼の危険な仕事を認識してしまっているという点です。特に母・花恋は直接その現場を目にし、父・誠司も彼の覚悟を理解しています。だからこそ、家族との会話は穏やかでありながらも重苦しい影を帯びています

このタイミングで浮かぶのが白井の存在であることは意味深です。彼女だけが恭弥の裏の顔を知らず、無垢な視線で「普通の高校生」として接してくれる。だからこそ恭弥にとって白井は、戦場に出る前の唯一の平和を実感できる相手であり、戻る場所でもあるように見えました。

最も危険な戦いを前にしながらも、彼が白井を思い出す理由がよく伝わりました。

見どころ2:死を恐れず挑む隊員たちの覚悟

首相官邸では、フランスの作戦に日本がどのように関与するかをめぐり、総理大臣と高官たちが議論していました。ラノック大使の立場を強める好機だと考える意見もあれば、イギリスを敵に回す危険性や経済的な損失を懸念する意見もありました。

沢村首相は、隊員の命を思い悩みながらも、現場の意見を聞くことにします。そして、西郷准尉に連絡を取りました。そこで電話の向こうから聞こえてきたのは、特殊部隊員たちの強い意志を代弁する言葉でした。

西郷「選ばれなかった隊員たちが自分たちも連れて行けときかないのです。それほど彼らもこの作戦に参加したがっています」

西郷「選ばれなかった隊員たちが自分たちも連れて行けときかないのです。それほど彼らもこの作戦に参加したがっています」

©Kakao piccoma Corp.

最終的に、沢村首相は単独作戦を承認しました。犠牲を覚悟してでも前に進もうとする現場の熱意が、国家の決断を後押ししたのでした。

なかやす

この場面で印象的なのは、死の危険が極めて高いとわかっていながらも作戦に参加したいと望む隊員たちの心情です。

普通なら命を惜しむ状況で、彼らはむしろ自ら前に出ようとしています。それだけ国のために役立ちたいという思いが強く、危険を覚悟してでも仲間と共に戦いたい気持ちが伝わってきました。

また、この姿勢は安西たちと重なる部分があります。彼らもまた国家のために命を懸ける覚悟を持ち、危険を承知で恭弥に協力してきました。異なる立場にいるものの、国を守ろうとする意志は同じであり、その共通点が際立っています。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第262話

  • 恭弥は作戦準備を終えた後、最後に白井美紅を思い浮かべて会いに行った
  • 甘味処で交わした会話が恭弥に一時の安らぎを与えた
  • 白井の学園祭へのお願いを恭弥が素直に受け入れた
  • 「私にはキョウ君がいる」という白井の言葉が恭弥を支えた
  • 家族は恭弥の危険な仕事を知ってしまい、会話に影が差している
  • 白井だけが無垢に高校生の恭弥として接している
  • 首相官邸ではフランス作戦への関与をめぐって激しい議論が行われた
  • 西郷准尉が隊員の強い意志を伝え、単独作戦が承認された
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