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『ゴッドオブブラックフィールド』第273話ネタバレ感想|ラノックがヴァシリの態度から勝利を確信

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『ゴッドオブブラックフィールド』第273話ネタバレ感想|ラノックがヴァシリの態度から勝利を確信

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第273話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が部隊を二手に分けて攻撃を仕掛け、さらにダエルが洞窟内で敵を排除し、確実に戦況を有利へと進めました。スペツナズの緊張感あふれる反撃を受けながらも、的確な判断で切り抜けていきます。

そして今回は、久住の班が合流し敵を挟み撃ちにしたことで、スペツナズの士気が崩れていきます。さらにラノックとヴァシリの駆け引きも描かれ、戦場と外交の両面で動きが見えてきました。

目次

見どころ1:崩れていくスペツナズの士気

恭弥たちはスペツナズとの激しい銃撃戦を繰り広げていました。そこへ久住の班が横から回り込み、挟み撃ちとなった敵は一気に追い詰められていきます。濃い霧の中で指揮官を失い、狙撃の援護も期待できない状況では、精鋭であるスペツナズといえども対応できませんでした。

必死に応戦しようとするスペツナズでしたが、次々と倒れていく仲間を前に混乱が広がります。無線で援軍を呼ぼうとするものの、すでに別動のダエルたちが休憩中の班を殲滅しており、応答はありません。さらに別の班も奇襲を受けて交戦中であることが判明し、孤立無援の状況が鮮明になっていきました。

仲間が次々と倒れる中、生き残った兵士は震える手で衛星通信機を取り出し、本部に必死の訴えを行います。

スペツナズの兵士「作戦は失敗に終わりました。ただちに退却許可を願います。もし、本部の承認が下りなければ…我々は全滅です」

©Kakao piccoma Corp.

こうしてスペツナズの士気は崩壊し、戦場の流れは完全に恭弥たちへ傾いていくのでした。

なかやす

このシーンで描かれていたのは、スペツナズに反撃の隙を与えない圧倒的な連携でした。

霧と混乱を利用し、久住の班が挟撃に加わることで敵は立て直す間もなく崩れていきます。行動の一つひとつが敵の一歩先を読んでおり、その積み重ねが相手の心を折る展開につながっていたように思いました。

また、ダエルの判断力が際立っていました。援軍が通るであろう経路を予測し、先回りして封じることで敵の希望を根こそぎ断ち切る形になっています。恭弥の冷静な分析と重なり、日本側の特殊部隊が持つ経験と統率力の高さが鮮やかに表現されていました。

なかやす

全体を通して、戦場での読み合いに勝った側の余裕と、読み負けた側の絶望が鮮明に伝わりました。

見どころ2:ヴァシリの謝罪と変化

深夜、駐日フランス大使館の静けさを破るように、ラノックのもとへ一本の電話がかかってきました。

相手はロシア大使ヴァシリ。冒頭から激しい口調で詰め寄ってきますが、ラノックは動じず、核の存在をちらつかせて毅然とした態度を崩しませんでした。

そのやり取りの中で、ヴァシリは次第に声を荒らすことをやめ、言葉を選ぶようになります。

ラノック(誤解だと?そんなわけがあるか。それはそうとこの態度——ムッシュ西にスペツナズを送り込んだヴァシリが下手に出るということは…勝ったんだ!!)

ラノック(誤解だと?そんなわけがあるか。それはそうとこの態度——ムッシュ西にスペツナズを送り込んだヴァシリが下手に出るということは…勝ったんだ!!)

©Kakao piccoma Corp.

スペツナズの敗北が引き金となり、ラノックが暗殺計画を進めていることを悟ったヴァシリは、もはや強気で押し切る余裕がありませんでした。

このままでは自分が葬られると感じたからこそ、謝罪と補償を持ち出し、さらにはSBSの居場所を差し出すまでに追い込まれていきます。その姿は、権力者の仮面をかなぐり捨て、生き延びるために縋る人間の姿でした。

なかやす

このシーンで注目すべきは、ラノックがヴァシリの態度から戦況を読み取った瞬間です。

直接的な情報がなくとも、相手の言葉や姿勢の変化を手がかりにして「恭弥が勝利した」と確信する流れは、外交官としての洞察力の鋭さを示していました。戦場と大使館、二つの場面が見えない糸でつながっているように感じられました。

一方で、過去の会談では徹底的に強気を崩さなかったヴァシリが、今回は謝罪と補償まで持ち出したのは印象的でした。暗殺計画の存在を意識していたからこそ、命を守るために立場を投げ打ってでも下手に出ざるを得なかったのでしょう。その変化は彼の追い詰められた心情をよく表していました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第273話

  • 久住の班が合流し、スペツナズを挟撃した展開
  • 濃霧と指揮官不在で混乱するスペツナズの描写
  • 援軍を求めるも応答がなく孤立する敵部隊
  • ダエルが経路を予測し援軍を断つ判断を下した場面
  • 恭弥と部隊の連携が敵の士気を崩壊させた展開
  • ラノックがヴァシリの態度から戦況を見抜く
  • 強気だったヴァシリが謝罪と補償を持ち出す
  • 暗殺計画を恐れて生き延びるために下手に出たヴァシリ
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