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『ゴッドオブブラックフィールド』第285話ネタバレ感想|ダエルが語る「隊員たちは最強の部隊になる」

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『ゴッドオブブラックフィールド』第285話ネタバレ感想|ダエルが語る「隊員たちは最強の部隊になる」

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第285話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がラノック大使との会談で、ロシアから「核兵器」や「石油開発権」を得る可能性について話を交わしました。その内容を受け、黒川は国の未来を左右しかねない重大な報告を上層部へ伝える決断を下します。

そして今回は、作戦を終えた隊員たちの近況や、恭弥とダエルの素直なやり取りが描かれます。戦いの後に訪れた束の間の平穏が、ふたりの信頼と不安を浮かび上がらせる回となりました。

目次

見どころ1:「便乗ではない」ダエルの確信

恭弥から話を聞いた黒川は上層部に極秘の報告を行いました。内容は「この国が核保有国または産油国になる可能性がある」という重大なもの。確証のある情報だと伝えたあと、彼は海外で活動する仲間たちの喜ぶ姿を思い浮かべます。その姿に恭弥は、黒川の仲間を思う気持ちを感じ取りました。

続いて話題は、帰還した隊員たちの様子に移ります。西郷の報告によれば、彼らは作戦成功を祝って盛り上がり、SBSのヘルメットを戦利品として飾っているとのことでした。初めての実戦で最高の結果を出した隊員たちに、恭弥は誇らしさを覚えます。

黒川はふと、「二人の活躍に隊員たちが便乗しただけではないか」と探るように問いかけました。その一言に、ダエルはすぐさま首を振ります。

ダエル「実戦経験を何回か積んで死線をくぐり抜ければ・・・世界のどの特殊部隊にも引けを取らない最強のチームになるはずっす!」

ダエル「実戦経験を何回か積んで死線をくぐり抜ければ・・・世界のどの特殊部隊にも引けを取らない最強のチームになるはずっす!」

©Kakao piccoma Corp.

ダエルの言葉に恭弥も同意し、黒川は安心したように微笑むのでした。

なかやす

このシーンで印象的だったのは、黒川があえて核心に触れるような質問を投げかけた点です。

恭弥とダエルの存在があまりにも突出しているからこそ、「他の隊員たちは本当に実力をつけているのか」という確認は当然のことだったと思います。表向きは軽い探りのようでも、裏には「次の任務では彼ら自身の力が試される」という現実的な思惑が見えました。

ダエルがすぐに否定し、隊員たちを信じ切っている姿も印象的でした。彼の言葉からは、単なる仲間意識ではなく、彼らの実戦をそばで見てきた者の確信が感じられます。恭弥もその思いを共有しており、二人が同じ方向を見ていることが伝わってきました。

このやり取りから、今後の作戦では恭弥たちに頼らず、隊員たちだけで成果を上げる展開が描かれるかもしれません。黒川の問いかけは、その布石のようにも思えました。自立に向けて動き始めた部隊の姿勢が伝わりました。

見どころ2:常に狙われる立場になった恭弥

夜、焼肉屋で恭弥とダエルは束の間の休息を楽しんでいました。ダエルはビールを飲みながら上機嫌で肉を頬張り、恭弥は未成年のため飲めずに少し不満げです。そんな和やかな空気の中、ダエルの表情がふと真剣に変わりました。

彼は、何気ない瞬間に恭弥を失う不安がよぎると打ち明けます。戦いの最中ではなく、一人になったときにこそ、突然いなくなってしまうのではないかという恐怖が頭を離れないのです。その言葉に、恭弥は「危険と隣り合わせなのは傭兵時代から同じだろ」と淡々と返し、軽く受け流そうとしました。

それでもダエルは静かに続けます。

ダエル「でも今は違うじゃないっすか。いつどこにいても誰かに狙われて気が休まらない——そんな大物にリーダーはなったんすから」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥はその言葉を真に受けず、焦げそうな肉をひっくり返しながら話題を変えました。今度は以前から保留にしていた「ビル購入計画」について。アジトとして使える場所を持つべきだと語る恭弥に、ダエルは「リーダーに任せる」と笑いながら応じ、ふたりの会話は再び穏やかな調子を取り戻しました。

なかやす

この場面で印象的だったのは、ダエルの胸の内にある「終わりの見えない不安」でした。

傭兵だった頃は、危険な任務と平穏な日常の境界がはっきりしていました。しかし今の恭弥には、その切り替えがありません。国際的に名を知られる存在となった彼は、どこにいても命を狙われる立場になってしまったのです。

ダエルは、そんな現実を理解しているからこそ怖いのだと思います。ある日突然、手の届かない場所で恭弥が命を落としてしまうのではないか、その想像が頭から離れないのでしょう。

なかやす

ダエルの不安を通して「それだけ恭弥が大物になった」と表現されたシーンだと感じました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第285話

  • 黒川が上層部に極秘の報告を行い、国の行方を左右する情報を共有
  • 西郷たち隊員が任務成功を祝い、SBSのヘルメットを戦利品として飾る
  • 黒川の質問をきっかけに、隊員の実力を信じるダエルの確信が描かれる
  • ダエルの言葉から、部隊の自立と成長への期待が示される
  • 焼肉の席で、ダエルが恭弥を失う不安を吐露する
  • ダエルの心情を通して、恭弥が常に命を狙われる存在になった現実が浮かび上がる
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