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鷹の爪と唐辛子の違いとは?同じもの?辛さ・味・代用まで解説

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鷹の爪と唐辛子の違いをテーマに、鷹の爪と複数の唐辛子を比較して示したアイキャッチ画像

レシピを見ていると、「鷹の爪」「唐辛子」「赤唐辛子」など、よく似た名前が出てくることがあります。

「鷹の爪と唐辛子は同じもの?」「鷹の爪の方が辛い?」「赤唐辛子で代用してもいい?」と迷ったことがある方もいるでしょう。

結論からいうと、唐辛子は多くの種類を含む広い呼び名で、鷹の爪はその中で使われる名称の一つです。

ただし、「鷹の爪」は元来、唐辛子の一品種につけられた名前ですが、現在では小ぶりな乾燥唐辛子のホール商品を指す呼び名としても使われています。

そのため、「鷹の爪=唐辛子の単なる別名」と考えるのも、「鷹の爪と唐辛子は完全に別物」と考えるのも正確ではありません。

この記事では、鷹の爪と唐辛子の関係を整理したうえで、辛さや味の違い、料理で代用できるのかについて分かりやすく解説します。

目次

鷹の爪と唐辛子の違いを簡単にいうと

鷹の爪と唐辛子の違いを理解するポイントは、「唐辛子」は一つの品種名ではないということです。

唐辛子にはさまざまな品種があり、鷹の爪はその中の一つとして存在します。

一方で、現在の「鷹の爪」という名称は、品種そのものだけでなく、小ぶりな乾燥唐辛子のホール商品を指す場合もあります。

エスビー食品も、「鷹の爪」は元々一品種の名前だったものの、現在では小ぶりな唐辛子のホール形態品を指すことが一般的と説明しています。

整理すると、次のようになります。

項目唐辛子鷹の爪
基本的な意味多くの品種を含む広い呼び名元来は唐辛子の一品種名
現在の使われ方さまざまな唐辛子を広く指す乾燥唐辛子の呼び名にも使われる
両者の関係鷹の爪を含む側唐辛子の中で使われる名称の一つ

つまり、基本的には「唐辛子」という大きなグループの中に「鷹の爪」があると考えると分かりやすいでしょう。

ただし、市販品に「鷹の爪」と書かれているからといって、必ずしも厳密に一つの品種だけを意味しているとは限らない点が、少し分かりにくいところです。

出典:エスビー食品「いろいろな『唐辛子』」

「鷹の爪」は品種名でもあり、商品・流通上の呼び名にも使われる

「鷹の爪」という言葉が分かりにくい理由を、もう少し詳しく見ていきましょう。

ポイントは、品種としての鷹の爪と、商品・流通上で使われる鷹の爪を分けて考えることです。

唐辛子が広い呼び名で、鷹の爪がその中の一つであり、商品名としても使われる関係図

唐辛子にはさまざまな品種がある

「唐辛子」は、特定の一品種だけを指す名前ではありません。

農林水産省も、トウガラシには多くの品種があり、含まれる辛味成分の量も品種によってさまざまであると説明しています。

実際に、辛味の強いものだけでなく、辛味の少ない品種もあります。

そのため、「唐辛子」と「鷹の爪」を二つの別品種として並べて考えるのではなく、まずは鷹の爪も数ある唐辛子の一つと捉えるのが基本です。

出典:農林水産省「カプサイシンに関する情報」

鷹の爪は元来は唐辛子の一品種

鷹の爪は、元来は唐辛子の一品種につけられた名前です。

現在でもタキイ種苗では「鷹の爪とうがらし」という品種が扱われており、細小型で、熟すと深紅色になり、辛味の強い香辛料用の唐辛子として紹介されています。

つまり、品種という意味で使う「鷹の爪」は、数ある唐辛子の中の一つです。

なお、果実の大きさなどは栽培条件によって変わるため、「○cmなら必ず鷹の爪」のようにサイズだけで厳密に判断するものではありません。

タキイ種苗でも平均果長は目安であり、栽培条件によって結果が異なる場合があるとしています。

出典:タキイ種苗「鷹の爪とうがらし」

現在は乾燥唐辛子の商品を「鷹の爪」と呼ぶこともある

一方、市販されている「鷹の爪」を考える場合は少し事情が異なります。

エスビー食品では、「鷹の爪」は元々一品種の名前だったものの、現在では小ぶりな唐辛子のホール形態品を指すことが一般的と説明しています。

さらに同社では、唐辛子のホール商品を、シリーズによって「鷹の爪」「赤唐辛子(ホール)」という異なる名前で販売しています。

このため、レシピや商品パッケージで「鷹の爪」という言葉を見た場合は、

  • 品種としての鷹の爪
  • 小ぶりな乾燥唐辛子を指す商品・流通上の呼び名

という二つの使われ方があることを知っておくと理解しやすくなります。

「鷹の爪は唐辛子の単なる別名」とだけ説明するのも、「鷹の爪と唐辛子は別物」と説明するのも正確ではないのは、このためです。

出典:エスビー食品「いろいろな『唐辛子』」

赤唐辛子や一味唐辛子とは何が違う?

「赤唐辛子」や「一味唐辛子」も一緒に見ると、さらに混乱しやすくなります。

まず「赤唐辛子」は、市販品やレシピでも使われる表現です。

前述のとおり、エスビー食品では同じホール形態の商品について「鷹の爪」と「赤唐辛子(ホール)」という名称を使い分けています。

一方、一味唐辛子は鷹の爪のような品種名ではありません。

エスビー食品の「一味唐辛子」では、原材料として赤唐辛子が使われています。

今回の記事で覚えておきたいのは、次の違いです。

  • 唐辛子:さまざまな品種を含む広い呼び名
  • 鷹の爪:元来は一品種名。現在は乾燥唐辛子の商品・流通上の呼び名にも使われる
  • 赤唐辛子:市販品やレシピでも使われる唐辛子の呼び方
  • 一味唐辛子:赤唐辛子を原料にした香辛料

このように、品種名・広い呼び名・商品の形態を区別することが、名称の違いを理解するポイントです。

出典:
エスビー食品「いろいろな『唐辛子』」
エスビー食品「一味唐辛子」

鷹の爪と唐辛子はどちらが辛い?

「鷹の爪と唐辛子では、どちらの方が辛いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

結論からいうと、「唐辛子」には多くの品種が含まれるため、鷹の爪と一律に辛さを比較することはできません。

鷹の爪自体は辛味の強い唐辛子ですが、唐辛子全体を一つの辛さとして扱うことはできないためです。

「唐辛子」には多くの品種があるため一律には比較できない

農林水産省によると、トウガラシには多くの品種があり、果実に含まれるカプサイシンの量も品種によってさまざまです。

つまり、

「鷹の爪」と「唐辛子」のどちらが辛いか

という問いは、厳密には比較する相手がそろっていません。

たとえば、「リンゴ」と「果物」のどちらが甘いかを比べようとしても、果物には甘さの異なるさまざまな種類が含まれているため、一つには決められません。

鷹の爪と唐辛子の辛さについても、これと似た関係です。

比較するのであれば、「鷹の爪と韓国産唐辛子」のように、具体的な種類同士で考える必要があります。

出典:農林水産省「カプサイシンに関する情報」

鷹の爪は辛味の強い唐辛子

品種としての鷹の爪は、辛味の強い唐辛子です。

タキイ種苗では「鷹の爪とうがらし」を、とても辛い香辛料用の唐辛子として紹介しています。

ただし、ここから「鷹の爪はほかの唐辛子より必ず辛い」とはいえません。

唐辛子にはさまざまな品種があり、それぞれ辛さが異なるためです。

鷹の爪については、「辛味の強い唐辛子の一つ」と考えておけばよいでしょう。

出典:タキイ種苗「鷹の爪とうがらし」

辛さは品種だけでなく栽培条件などでも変わる

唐辛子の辛さは、品種だけで完全に決まるわけではありません。

農林水産省によると、果実に含まれるカプサイシンの量は、品種だけでなく、栽培地・天気・収穫時期などによっても異なります。

そのため、唐辛子の名前だけを見て、辛さが完全に一定だと考えるのは適切ではありません。

鷹の爪やほかの唐辛子を料理に使うときは、使用する商品や好みの辛さに合わせて量を調整するとよいでしょう。

出典:農林水産省「カプサイシンに関する情報」

種よりも胎座や隔壁に辛味成分が多い

唐辛子については、「種が一番辛い」と思われることもあります。

しかし、農林水産省によると、カプサイシノイドが多く含まれるのは、種そのものではなく、果実内部の胎座(たいざ)や隔壁(かくへき)です。

胎座とは、唐辛子を切ったときに種が付いている部分です。

そのため、「唐辛子の辛さ=種の辛さ」ではありません。

種の周辺には胎座などがあるため一緒に辛く感じやすいものの、辛味成分が多く含まれる部分と種そのものは区別して考える必要があります。

出典:農林水産省「カプサイシンに関する詳細情報」

味や代用・使い方に違いはある?

鷹の爪とほかの唐辛子では、辛さだけでなく風味にも違いがあります。

ただし、「唐辛子」には多くの品種が含まれるため、鷹の爪と唐辛子全般の味を一律に比較することはできません。

料理で代用するときも、見た目が似ているからといって必ず同じ辛さや風味になるとは限らない点に注意しましょう。

味や風味は唐辛子の種類によって異なる

唐辛子は、種類によって辛さや風味が異なります。

たとえば、エスビー食品では韓国産唐辛子について、一般的な赤唐辛子とは種類が異なり、辛味が少なく、甘みがあり独特の風味が特徴と説明しています。

そのため、

「鷹の爪はこの味、唐辛子はこの味」

というように二つへ分けて説明することはできません。

鷹の爪も唐辛子の一種なので、味を比べる場合は「どの唐辛子と比べるのか」が重要です。

出典:エスビー食品「いろいろな『唐辛子』」

鷹の爪がないときは乾燥赤唐辛子で代用できる?

レシピに「鷹の爪」と書かれていて手元にない場合、同じような用途の乾燥赤唐辛子のホール品を代用候補にできます。

エスビー食品の公式レシピでも、材料を「鷹の爪(赤唐辛子ホール)」と表記している例があります。

ただし、これはどの赤唐辛子でも鷹の爪と完全に同じという意味ではありません。

前述したように、唐辛子は品種や栽培条件などによって辛さが異なります。

そのため、

「鷹の爪1本なら、別の赤唐辛子も必ず1本」

という固定換算ではなく、最初は少なめに使い、好みの辛さに合わせて調整するのが無難です。

出典:
エスビー食品「かきのオイル漬け」
農林水産省「カプサイシンに関する情報」

切り方によっても辛さの感じ方は変わる

鷹の爪は、料理によって丸ごと使ったり、輪切りや細かい状態で使ったりします。

カプサイシンは、唐辛子を砕いて粉にしても辛さがなくならず、油に溶けやすい性質があります。

また、前述したように、辛味成分は果実内部の胎座や隔壁に多く含まれています。

そのため、同じ唐辛子でも、使う量や切り方、調理方法によって料理で感じる辛さは変わります。

料理では、使う唐辛子の種類・量・使い方を合わせて調整するとよいでしょう。

出典:
農林水産省「カプサイシンに関する情報」
農林水産省「カプサイシンに関する詳細情報」

まとめ

鷹の爪と唐辛子は、完全に別のものでも、単なる別名でもありません。

唐辛子は多くの品種を含む広い呼び名で、鷹の爪は元来その中の一品種名です。

一方、現在では小ぶりな乾燥唐辛子の商品・流通上の呼び名として「鷹の爪」が使われることもあります。

今回のポイントを整理すると、次のとおりです。

  • 唐辛子には多くの品種がある
  • 鷹の爪は元来、唐辛子の一品種名
  • 現在は「鷹の爪」が乾燥唐辛子の商品・流通上の呼び名として使われることもある
  • 「鷹の爪と唐辛子のどちらが辛いか」は一律には比較できない
  • 辛さは品種や栽培条件などによって異なる
  • 鷹の爪がない場合は、同じような用途の乾燥赤唐辛子を代用候補にできるが、辛さを見ながら量を調整する

レシピや商品表示で「鷹の爪」「唐辛子」「赤唐辛子」といった名称を見かけたときは、品種名なのか、広い呼び名なのか、商品・流通上の呼び名なのかを意識すると、それぞれの関係を理解しやすくなります。

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