『相棒20』16話のあらすじ
オフィスビルの屋上で、中年男性の刺殺遺体が発見された。被害者は、中松誠という広告会社の社員。複数の刺し傷があったことから、捜査一課は怨恨の可能性を視野に捜査を始める。手掛かりは、凶器である刃渡り22センチのハサミと、ハサミの指紋を拭ったとみられる『T』の文字が入ったハンカチ。その現場にひょっこり現れた右京と亘は、いつものようにシレっと捜査に加わる。
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『相棒20』16話の見どころ・ネタバレ
1.野次馬に紛れる犯人と思われし人物
広告会社の屋上で、複数の刺し傷がある死体が発見される。刃渡り22センチのハサミで何度も刺されていたことから、怨恨による他殺で調査が始められるのであった。
偶然、警察が集まっていることを知った右京と冠城もその捜査に合流することとなる。
野次馬の中に、犯人と思わしき人物が紛れ込んでおり、その人物をどうやって右京たちが追い詰めるのか?というスタイルと視聴者に思わせる手法が取られている。
2.次々と動機がありそうな容疑者が増える
水増し請求を中松に脅されていた田川部長、左遷された中松の巻き添えを食らった山村、そして離婚協議中だった中松の妻とその不倫相手という、中松を殺す動機を持った容疑者たちが次々と現れるのであった。
しかし、その動機には決め手が欠けていたり、そもそもその時間アリバイがあったりなので、犯人を確定させるだけの証拠は見つからない。
ここで、右京たちが野次馬に紛れていた人物をどうやって、犯人として追求するのか、見守るのだが、そういう展開にもならないのであった。(そもそも右京たちは、その野次馬にいた人物を認識していない)
3.明かされる中松誠の死の真相
真相にたどり着いた右京たちは、伊丹たち刑事と、容疑者を全員集めるのであった。
伊丹たちは容疑者の中に犯人がいると思っていたのだが、その中には犯人はいないという右京。
右京の出した結論は「中松は自殺であった」ということであった。
ここで、騙されていた視聴者(自分も)は驚く瞬間である。「じゃあ、あの野次馬の中でドヤ顔で語ってたやつはなんだったの?」となる。
© tv asahi:野次馬に紛れていた人物は実は中松本人(幽霊)であった
野次馬の中で語っていた謎の人物こそが、自殺した中松本人であり、つまりあれは中松の幽霊だったという結果であった。
自分としては、野次馬の人物が真犯人だと思ってずっと見ていたので、自殺の可能性は全く考えずに今回の話を見てしまっていた。確かに、違和感のある演出はあったが、自殺の可能性を探るほどの思考の変化にはたどり着けなかった。
『相棒20』16話の感想・考察
今回は、いわゆる「古畑任三郎」スタイルで、最初から犯人がわかっているタイプの話だと思っていたのだが、それすらもミスリードで、そもそも今回の事件は自殺であった。
最初の演出が独特だったので、そちらに目が行ってしまい自殺の可能性を全く考えずに物語を見てしまっていた。
確かに振り返ると「中松の顔」は一切映らずに、死体が処理されていたりと、中松=野次馬の男ということがわからない演出が綺麗にされていた。
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