『相棒20』18話のあらすじ
亘が飛び出す―――そして、ナイフを手にした女の前に立ち塞がった次の瞬間、胸を突き刺されて…!? 36時間前。警視庁では、AIの活用や事件の防止に関する研修が行われていた。その帰路、街を歩いていた右京と亘は、踏切前でうつろな目をした女性を見掛ける。気になった2人は、女性を見守ることに。すると、マキというその女性は、『千里一歩』というペンネームで、手作り詩集の路上販売を始めた。
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『相棒20』18話の見どころ・ネタバレ
1.踏切前で自殺しそうな雰囲気の女性に出会う
右京と亘は警視庁のAI活用の研修を受けた帰りに、踏切前で自殺しそうな雰囲気のある女性を見つける。気になった右京たちは、その女性のあとをつけると、「千里一歩」というペンネームで詩集を路上販売し始める。
© tv asahi:踏切で自殺しそうな雰囲気の女性を見つける右京と亘
その詩集を売る女性に、どう見てもカタギではない男性が何かを話しかける。話し終わると女性は、コンビニで雑誌を買い、そこに書かれていたKAZHOというデザイナーに恨み節をぶつけている場面を亘が目撃する。
そこで、右京は「刑事の勘」で何か犯罪の匂いを嗅ぎつけ調査を始めるのであった。
最初に「刑事の勘は時代遅れ」「AIで事件を未然に防ぐ」というフリがなされていたが、今回は「刑事の勘で事件を未然に防ぐ」というのがテーマのようだ。
2.詩集を販売する女の身辺調査
右京は詩集の内容からペンネーム「千里一歩」の過去を読み取って、彼女が働いていた小料理屋を見つける。そこでは「千里一歩」は「まき」と名乗っており、女将と一緒に働いていたようだ。
しかし、女将は昨日、心筋梗塞で亡くなってしまっていたことがわかる。どうやら、「まき」はこの女将さんからかなり良くしてもらっていたようだ。
冠城亘は「まき」の後を追って彼女が何をしているか見張りをする。その結果、彼女がナイフを買って、何か事件を起こそうとしていることがわかる。
今回の調査は、右京が「過去」をそして亘が「現在」を別々に調査するという感じで動いていた。元暴力団の犯罪履歴からどうやら「千里一歩の戸籍が売買されたのでは?」という疑惑も浮き上がってきた。
伊丹と芹沢も最初のAI講習で「刑事の勘は時代遅れ」という言葉にカチンと来たのか、刑事の勘で動いている右京の調査に協力するのであった。
3.最初のシーンに繋がる
今回、一番最初に「冠城亘が犯行を阻止しようとして、ナイフに刺される」というシーンが映されるのだが、終盤にそのシーンがやってくる。
戸籍を売った元・千里一歩はデザイナーで活躍中の現・千里一歩を脅して呼び出す。一瞬、目を離してしまい元・千里一歩を見失ってしまう亘だったが、あらかじめ犯行を起こしそうな場所(近くの公園)を予測していたので、そこへ急行する。
亘が公園に着くと、ちょうどふたりが対面しており、ナイフを振りかざそうとする直前であった。駆けつけた亘が間に入って、犯行を阻止するが、亘がナイフに刺されてしまう。
ここまでは「最初のシーン通り」なのだが、「元・千里一歩が逆恨みで現・千里一歩を刺そうとする」のではなく、実際は「現・千里一歩が戸籍売買の口封じをするために元・千里一歩を刺そうとする」というものであった。
ここらへんは「元・千里一歩が犯罪をする」とミスリードされていた。実際は、元・千里一歩は犯行前に怖気づいてしまい、ナイフで人を刺す勇気を出せなかった。刺された冠城亘も詩集のおかげで重傷は負わずに済んだ。
『相棒20』18話の感想・考察
今回のテーマは「刑事の勘で事件を未然に防ぐ」というもので、AIにはまだまだ負けないという対抗心のようなものが見えた話であった。
右京と冠城亘の調査によって、事件を未然に防ぎ、右京が発見した女将の遺書を見せて、千里一歩を更生させようとしたのは良いシーンであった。人が死んで手遅れとなりやすい刑事ドラマであるが、今回はそうはならずに済んだ。
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