『相棒20』最終回20話のあらすじ
京匡平が投稿した、虚実を混ぜ込んだ告発動画によって、王隠堂家を監視していた伊丹たち捜査一課の行動が問題に。さらに、片山雛子と議席争っている鑓鞍兵衛も打撃必至の状況となる。いっぽう、怪文書により“パパ活”の疑惑を掛けられた亘は、何か事情があると踏んだ右京の追及で観念し、騒動の収拾に動き出す。そんな中、京と王隠堂鷹春が鑓鞍の襲撃を目論んでいる件について、一計を案じた右京は、捜査一課を巻き込み、意外な方法で美馬たちが暮らす王隠堂家に接近する。
© tv asahi:相棒20
『相棒20』最終回20話の見どころ・ネタバレ
1.マリアを過剰に守ろうとする社美彌子
冠城亘のパパ活騒動のせいで、マリアと亘が一緒に居ることが社美彌子にバレる。説明を求める美彌子だったが、マリアは過去の件で亘にお礼を言って、その後、何かあればエスコートされているだけだという。美彌子はマリアの世話をしてくれた事自体はお礼を言いつつも、納得のいない様子であった。
美彌子がマリアのことを心配するなか、マリアがジャーナリストに接触されたことを知り、美彌子は内調の力を使って調査を始める。一方、亘は内調の不審な動きを察知して、青木に内調の調査をさせる。
美彌子の捜査は青木にまで手が伸び「パパ活のビラを配ったのが青木」だと暴いてみせる。しかし、亘は内調の力を使って、家族を守ったり、ジャーナリスト一個人を調べ上げるのはやりすぎだと、とがめるのであった。
今回のメインの事件とは直接関係ないことではあったが、冠城亘が「公安調査庁」に行く1つの要因になったことでもある(マリアにジャーナリストを差し向けたのは公安調査庁だった)。
2.行方をくらます京匡平と王隠堂父
京匡平が内調に狙われているという名目で、特命係は護衛につこうとする。もちろん、拒絶されるのだが、それすらも折り込み済みで特命係を追い返す名目で次は伊丹たちが現れる。その実は、5人がかりで京匡平を見張るというものである。
© tv asahi:内調に狙われているという名目で京匡平を見張ろうとする特命係
しかし、5人中4人が睡眠薬を飲まされて眠らされてしまい、唯一眠らなかった亘が王隠堂家のなかを見回るもすでに京匡平と王隠堂父の姿はなかった。
行方をくらましたふたりを追うために、王隠堂家をくまなく探す杉下右京は、告発動画が撮られた部屋に違和感を覚えるのであった。
睡眠薬を飲まされ遅れをとった右京だが、持ち前の観察眼で部屋の違和感に気づき、真相に迫っていく。
差し入れの弁当に睡眠薬が入っていた時点で、王隠堂美馬は怪しい存在だったが、右京も部屋を調査して、美馬が黒幕だとたどり着いたようだ。
3.バーター取引
美馬が黒幕だと気づいた右京と亘は、美馬だけでは犯行は難しいと予想し、内部に内通者がいるのではないかとカマをかける。そうすると、SPの津崎真茅が怪しいとわかる。
右京と亘は事前に行動し、鑓鞍兵衛を安全な場所に移動させ、津崎真茅の標的だった京匡平を守ることにも成功するのであった。
美馬と真茅はお互いの標的を確実に殺すために協力しあっていたようだ。美馬に限っては、京匡平が殺されるとわかった上で、取引に応じているので王隠堂鷹児が死んだ恨みは相当なものだとわかる。
真茅も京匡平のせいで子どもが産めない体になっており、京匡平が出所して殺す機会をずっとうかがっていたのだろう。
4.冠城亘の異動
一通り事件が解決したあと、冠城亘は特命係から公安調査庁に移ることを宣言する。亘の元上司である日下部彌彦からのスカウトであり、社美彌子の娘・マリアのことを思った亘は異動を決意する。
冠城亘は「右京の相棒として出演回数の最多記録を持っている」らしく、その相棒としての期間の長さが、右京の亘の引き止めに現れていたように思える。
同じタイミングで、青木も内調へと異動になったことから、亘と良いコンビだった青木も少し出番が減るのかもしれない。
『相棒20』最終回20話の感想・考察
王隠堂鷹児の復讐のために、人生を掛けていた京匡平と王隠堂美馬だったが、実は鷹児は自殺だったという悲しい結末となっていた。
王隠堂父が遺書を燃やしてしまったため、京匡平と王隠堂美馬を地獄の道に進めてしまったのは彼にとって悪夢と言えるだろう(だからこそ、王隠堂家の男が自殺などしない、殺したのは鑓鞍だと思いこむしかなかった)。
今回で4代目の相棒・冠城亘(反町隆史)が卒業となった。右京が亘を引き止めるシーンは印象深く、今までの相棒との別れとはまた違う感情が右京に訪れていたことが見えた良い演出であった。
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