『ラスボスの私が主人公の妻になりました』1話の見どころ・ネタバレ
1.小説作者がラスボスに転生
この作品の主人公は小説「皇帝と聖女」の作者であり、理由はわからないがその作品のラスボスであるフィオナ・グリーンに転生することになる。フィオナは伯爵の婚外子として生まれ、不遇の幼少期を過ごす。その後、魔法の才能が開花し、一流の魔道士として活躍するキャラクターである。
©Kakao piccoma Corp.:ゆくゆくは一流の魔道士になるラスボスのフィオラ
フィオナは「皇帝と聖女」の主人公カップルの愛の力によって討ち倒される運命にある。しかも、フィオナは不死の力を手に入れており、最後は首を斬られ、体を燃やされ、魂は永遠にさまよい苦しみ続けるという悲劇的な結末だ。
小説作者が転生したのは、小説開始の7年前であり、転生してから1年が経過していたのであった。
ピッコマでは「読者が小説内のキャラに転生する」というものはいくつか見たが、「小説作者が転生する」というのは初めて見ることになる。前者との違いは、キャラクターを主人公が作ったということ、そして小説の設定を事細かに知っていること、という当たりだろうか?
しかし、原作開始の7年前に転生というのはかなり期間が開いている。タイトルの「主人公の妻」になるためには、このぐらいの期間が必要ということだろう。
2.フィオナが魔物退治のために家を出される
小説が開始されるまで帝国はモンスターの進行を受けている苦難の時代であった。そのモンスターに対抗するために、帝国の魔術士一族はひとり誰かを派遣するという帝国からの命令が下される。
婚外子として虐げられていたフィオナは何かと理由をつけられて、この派遣の代表として選ばれることになる。
フィオナはこれを気に誰にも愛されなかったこの世界を憎むようになり、ラスボスへの道を歩むことになる。主人公の小説の作者はなんとか、この結末を回避したいと思うのであった。
小説開始前の話については詳細は語られていないので、少ない表現から今の世界が作られているようだ。フィオラは家族から虐げられ、そして帝国はモンスターから進行を受ける時代。小説「皇帝と聖女」の主人公が現れるまではこの世界観が続くらしい。
幸い、フィオラは魔法の才能があるので、戦地に送られても問題はなさそうである。むしろ、小説よりも早く魔法の才能を開花させれば、運命を変えられる一助になるかもしれない。
『ラスボスの私が主人公の妻になりました』1話の感想・考察
よくある転生モノジャンルでありながらも、「小説作者」が主人公という部分で目新しさを出している作品となる。あとは、この手の自分が悪女・悪役側に回る場合は主人公と敵対、もしくは関わらないという展開が多いのだが、この作品はタイトルが示す通り「結婚」するようなので、違いがある。
しかし、もし小説版主人公と結ばれた場合、本来のヒロインがどういうふうに扱われるかは気になるところである。