『ラスボスの私が主人公の妻になりました』2話、3話の見どころ・ネタバレ
1.実力を証明するというフィオナ
帝国北部の最前線ヘイロン領へと向かうことになったフィオナ。ヘイロン公爵家の城に出向くことになる。そこには公爵家当主のアヴェル・ヘイロンがいた。小説「皇帝と聖女」では主人公の師匠となり活躍する人気キャラ。
使える戦力を期待していたアヴェルはグリーン家が年端も行かぬ末っ子を寄こしたことに激怒する。子どもは使い物にならないとして帰れとアヴェルに命令される。しかし、ここで城を追い出されるとフィオナが心に傷を負い、小説同様悪役となってしまう。
フィオナはラスボスになることを回避するためにも「私の価値を証明できるチャンスを下さい」とアヴェルにお願いするのであった。
©Kakao piccoma Corp.:チャンスが欲しいとアヴェルに言うフィオナ
小説作者である主人公は、ここを逃すとフィオラが完全に悪役に染まってしまうこと、そしてフィオラには魔法の才能があることを知っているので、アヴェルに勝負の提案をすることになる。才能があることは知っているので、実力を示すことに不安はない。
しかし、グリーン家はヘイロン公爵家のことを軽く見ていたのか、どうして末っ子を派遣しようとしたのかわからない。彼らなりにどうにかなると思ったのか、それとも小説の都合上、そうなるように強制されていたか。
2.戦地を目の当たりにする
フィオナからの提案を面白く感じたアヴェルはその提案を飲む。しかも、フィオナを送る戦地はモンスターの巣窟と言われる第2城壁であった。
アヴェルもその第2城壁についていくことになるが、アヴェルはフィオナを守るつもりはないと釘を刺す。
戦地についたフィオナは小説の言葉でしか知らない惨状を自分の目で見ることになる。その惨状にたじろぐも、フィオナは自分の魔法の才能を信じて、魔法を発動するのであった。
主人公はこの作品の作者でもあるので、自分が書いたことがどういう結果になっていくのかを痛感していくことになる(実際、フィオナに転生して家族からも虐げられている)。
才能があるとは言え、いきなりフィオナが魔法を使えるのか疑問だったが、そこらへんは問題ないようだ。この世界の魔術というのは、何か勉強を必要とするものではないらしい。
『ラスボスの私が主人公の妻になりました』2話、3話の感想・考察
自分が書いた作品に、作者自体が影響を受けるというのはアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」を思い出す(あのアニメは作品の中の主人公格が現実世界に現れるというものだった)。
現状、主人公が「読者として転生」と「小説作者として転生」の違いがさほど出ていないので、今後、その差異が見られるようになったら面白くなりそうである(読者も作者も作品への知識はあるので今のところ似た立場)。