1.首都に残ることを決めるフィオナ
フィオナを抱きしめたシグレンは「お前の助けが必要だ」と言って、首都に残って欲しいむねを伝える。シグレンはフィオナなしで平穏な生活を送る自信がないようだ。
敵の多い首都で幼なじみに一緒にいて欲しいと思うのは普通のことだというシグレンに、フィオナは「でも、アヴェルがいるじゃない」と突っぱねる。
一緒にいてくれないフィオナに拗ねたシグレンはその場を去ろうとする。責任感の強いフィオナは放おっておけなくなり、渋々ではあるが首都に残ることを決めるのであった。
フィオナが責任感の強い人間だと知っているシグレンは、フィオナを首都に留めるために拗ねた態度で一芝居打つ。フィオナはまんまとその作戦に引っかかってしまった形である。
シグレンはまだ自分の恋心をフィオナに伝える気はないらしい。おそらく、フィオナが自分に好意があるわけではないことをなんとなく察しているのかもしれない。
2.パーティーに参加するシグレンたち
アヴェル、シグレン、フィオナは皇帝に会いにいくためにパーティーに参加しようとする。移動中、フィオナはアヴェルから半強制的にヘイロンの名前を渡させて、グリーン家を抜けたフィオナは、フィオナ・ヘイロンとなる。
パーティー会場ではシグレンの事が噂になっており、隠し子の存在や、皇子として認めるなど話が広まっていた。パーティー会場には、リヴィア・プリシラという原作小説の悪役令嬢が参加していた。
©Kakao piccoma Corp.:原作では悪役令嬢役のリヴィア・プリシラ
リヴィアの存在にいち早く気づいたフィオナだが、本来、シグレンに一目惚れしてヒロインのユニスに嫌がらせをするキャラなのに、なぜか自分に視線を送られていることにプレッシャーを感じるのであった。
新キャラのリヴィアが登場する。原作小説では悪役側の人間らしいが、フィオナの行動で徐々に原作とは違う展開になってきているので、このキャラがどう動くかはフィオナ自身にも読めていない。
すでに、ユニスのことも社交界の間では噂になっているのがわかる。ユニスは教会から「聖女」として認められたらしく、田舎貴族から一気に立場を上げた存在のようだ。
『ラスボスの私が主人公の妻になりました』30話、31話の感想・考察
シグレンとユニスが出会うところを見届けて、さっさと隠居生活をしようとしていたフィオナだったが、シグレンの策略もあり首都に残ってアヴェルたちと一緒に行動することになる。
徐々にではあるが、原作とは違う展開が増えてきており、フィオナの原作者としてのアドバンテージがなくなりつつある。リヴィアがシグレンではなく、フィオナに対して興味を持っているというのも原作とは違う展開となっている。