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ブリトーとタコスの違いとは?トルティーヤ・包み方・生地を解説

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ブリトーとタコスの違いを表したアイキャッチイラスト

ブリトーとタコスは、どちらもトルティーヤを使う料理なので、見た目が似ていて違いが分かりにくいことがあります。

よく「タコスはトウモロコシのトルティーヤを二つ折りにしたもの、ブリトーは小麦のトルティーヤを筒状に巻いたもの」と説明されますが、実際にはそこまで単純ではありません。

タコスにはトウモロコシだけでなく小麦のトルティーヤを使うものがあり、包み方も二つ折りだけとは限りません。

一方、ブリトーは小麦のトルティーヤで具材を巻き、端を内側へ折って包み込む形が基本です。

この記事では、ブリトーとタコスの違いを、トルティーヤの種類や包み方、具材などから分かりやすく整理します。

目次

ブリトーとタコスの違いをまず比較

ブリトーとタコスの大きな違いは、使うトルティーヤの範囲と、具材の包み方にあります。

まずは主な違いを比較すると、次のようになります。

比較タコスブリトー
トルティーヤトウモロコシまたは小麦小麦が基本
包み方具材を入れて折る・巻く巻いたうえで端も内側へ折り込む
具材の見え方開いた部分から見えることが多い全体を包み込む形が基本
具材肉・魚介・豆・野菜などさまざま肉・豆・チーズなどさまざま
サイズ種類によって異なる地域やスタイルによって異なる
ブリトーとタコスの典型的な違い

もっとも分かりやすいのは、ブリトーの方が具材をしっかり包み込む形になっていることです。

タコスは、トウモロコシまたは小麦のトルティーヤに具材を入れ、折ったり巻いたりして作ります。

一方、ブリトーは小麦のトルティーヤを巻き、端を内側へ折って具材を中に包むのが基本です。

そのため、「タコス=コーン、ブリトー=小麦」ではなく、タコスは使うトルティーヤや包み方に幅があり、ブリトーは小麦のトルティーヤで具材を包み込む形が特徴と考えると分かりやすいでしょう。

なお、具材だけで両者を区別するのは難しいです。

タコスにもブリトーにもさまざまな具材が使われるため、まずはトルティーヤと包み方に注目すると区別しやすくなります。

出典:
Larousse Cocina「Taco」(スペイン語)
Larousse Cocina「Burrito, a」(スペイン語)

トルティーヤ・タコス・ブリトーはどういう関係?

タコスやブリトーについて調べていると、「トルティーヤ」という言葉もよく出てきます。

この3つは同じ種類の料理を指しているわけではありません。

簡単に整理すると、トルティーヤは料理の土台となる食品で、タコスとブリトーはトルティーヤを使って作る料理という関係です。

トルティーヤはタコスやブリトーの土台となる食品

トルティーヤは、メキシコ料理で広く使われる薄く平たい食品です。

代表的なのは、トウモロコシから作るトルティーヤと、小麦粉から作るフラワートルティーヤです。

そのまま食べることもありますが、具材を包んでタコスにしたり、さまざまな料理の土台として使ったりします。

つまり、トルティーヤそのものがタコスなのではなく、トルティーヤに具材を入れて作る料理の一つがタコスです。

ブリトーも同じようにトルティーヤを使いますが、基本的には小麦粉のトルティーヤで具材を包み込みます。

パンとサンドイッチの関係にたとえると分かりやすいでしょう。

パンが材料となってサンドイッチが作られるように、トルティーヤを土台としてタコスやブリトーなどの料理が作られます。

出典:Larousse Cocina「Tortilla」(スペイン語)

メキシコの辞書ではブリトーをタコスの一種として説明する例もある

一般的には「タコス」と「ブリトー」は別の料理名として使われていますが、メキシコの資料を見ると両者の関係はもう少し複雑です。

メキシコの『Diccionario del español de México』では、ブリトーを小麦粉のトルティーヤで作り、端を内側へ折った「タコス」として説明しています。

また、メキシコ文化省の食文化資料でも、北部で小麦粉のトルティーヤを使って作る「burritas」を、タコスの一種として扱っています。

このことから、タコスとブリトーはまったく無関係な料理ではなく、トルティーヤに具材を包むという共通する食文化の中にある料理と考えることができます。

ただし、現在の一般的な料理名としてはタコスとブリトーを区別して使うため、日常的にすべてのブリトーを「タコス」と呼ぶという意味ではありません。

出典:
Diccionario del español de México「burrito」(スペイン語)
メキシコ文化省 Sistema de Información Cultural「Los tacos」(スペイン語)

生地・包み方・サイズ・具材を詳しく比較

ブリトーとタコスには分かりやすい違いがありますが、すべての項目を「必ずこうなる」と決められるわけではありません。

ここでは、生地・包み方・サイズ・具材の4つに分けて、どこまでが違いとして使えるのかを見ていきましょう。

生地は「タコス=コーン、ブリトー=小麦」とは限らない

タコスというと、トウモロコシのトルティーヤを使うイメージが強いかもしれません。

しかし、タコスにはトウモロコシだけでなく、小麦粉のトルティーヤを使うものもあります。

特にメキシコ北部では小麦粉のトルティーヤが広く使われており、小麦だからタコスではないというわけではありません。

一方、ブリトーは基本的に小麦粉のトルティーヤを使う料理です。

そのため、生地については、タコスはコーンと小麦の両方があり、ブリトーは小麦が基本と整理すると分かりやすいでしょう。

「タコス=必ずコーン、ブリトー=必ず小麦」という単純な二分ではなく、タコスには使われるトルティーヤの種類に幅があることがポイントです。

出典:
Larousse Cocina「Taco」(スペイン語)
Larousse Cocina「Tortilla」(スペイン語)
Larousse Cocina「Burrito, a」(スペイン語)

包み方はブリトーを見分ける大きなポイント

見た目で区別するときは、包み方が分かりやすいポイントになります。

タコスはトルティーヤに具材を入れて、折ったり巻いたりして食べます。

一般的には二つ折りにした姿もよく見られますが、「二つ折りでなければタコスではない」という決まりではありません。

これに対してブリトーは、トルティーヤで具材を巻くだけでなく、端を内側へ折り込み、具材を中に包み込む形が基本です。

そのため、典型的な見た目では、

  • タコス:具材の一部が外から見えることが多い
  • ブリトー:具材がトルティーヤの中に包まれている

という違いが出やすくなります。

迷ったときは、具材全体を包み込んでいるかを見ると区別しやすいでしょう。

出典:
Larousse Cocina「Taco」(スペイン語)
Larousse Cocina「Burrito, a」(スペイン語)

ブリトーの方が大きいとは限らない

「ブリトーは大きく、タコスは小さい」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、ブリトーには地域によってサイズの違いがあり、タコスにもさまざまな大きさがあります。

そのため、「ブリトーは必ず大きい」「タコスは必ず小さい」とサイズだけで両者を定義するのは適切ではありません。

サイズは見た目の傾向として参考にはなりますが、包み方やトルティーヤの種類ほど決定的な違いではないと考えた方がよいでしょう。

出典:Larousse Cocina「Burrito, a」(スペイン語)

具材だけではタコスとブリトーを区別できない

具材にも違いがあるように見えますが、実際には両者ともさまざまな具材が使われます。

肉や豆、野菜、チーズなど、共通して使われる食材もあります。

そのため、「この具材が入っていればタコス」「この具材ならブリトー」というように、具材だけで区別することはできません。

タコスとブリトーを見分けたい場合は、具材そのものよりも、使われているトルティーヤと、その包み方に注目する方が分かりやすいでしょう。

出典:
Larousse Cocina「Taco」(スペイン語)
Larousse Cocina「Burrito, a」(スペイン語)

タコスはパリパリとは限らない

タコスと聞くと、パリパリとしたU字型の生地に具材が入った料理を思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、タコスが必ず硬い生地で作られるわけではありません。

柔らかいトルティーヤに具材を入れ、折ったり巻いたりするタコスもあります。

そのため、「タコス=パリパリしたU字型のシェル」と考えると、タコスの一つのスタイルだけを見ていることになります。

メキシコにも揚げたタコスはある

一方で、「タコスはすべて柔らかい」というわけでもありません。

メキシコには、具材を入れたトルティーヤを揚げる「タコス・ドラードス(tacos dorados)」と呼ばれる料理もあります。

つまり、タコスには柔らかいものだけでなく、揚げてパリッと仕上げるものも存在します。

重要なのは、柔らかいか硬いかだけでタコスかどうかが決まるわけではないという点です。

出典:Larousse Cocina「Tacos dorados」(スペイン語)

U字型のハードシェルは米国で広く普及したスタイル

現在よく知られている、あらかじめ揚げてU字型に成形されたハードシェルは、米国でファストフード化とともに広く普及したスタイルです。

食文化史家ジェフリー・M・ピルチャーへのSmithsonian Magazineのインタビューでは、1940年代にはすでにU字型シェルの作り方が料理本に記され、シェル製造に関する特許もメキシコ系レストラン経営者に与えられていたと説明されています。

その後、事前に揚げて保存できるタコシェルがファストフードでの提供を容易にしました。

そのため、タコスには、

  • 柔らかいトルティーヤを使ったもの
  • トルティーヤを揚げたもの
  • U字型のハードシェルを使ったもの

など、さまざまなスタイルがあります。

「タコスの生地はパリパリなのか?」と迷った場合は、パリパリしたものもあるが、それがタコス全体の決まりではないと覚えておくとよいでしょう。

出典:Smithsonian Magazine「Where Did the Taco Come From?」(英語)

まとめ

ブリトーとタコスは、どちらもトルティーヤを使う料理ですが、使うトルティーヤの範囲や包み方に違いがあります。

ポイントをまとめると、次の通りです。

  • タコスはトウモロコシまたは小麦のトルティーヤを使い、具材を入れて折ったり巻いたりする
  • ブリトーは小麦粉のトルティーヤを使い、巻いたうえで端を内側へ折り込み、具材全体を包む形が基本
  • 「タコス=必ずコーン」「タコス=必ず二つ折り」というわけではない
  • ブリトーやタコスのサイズや具材にはさまざまな種類があり、それだけでは区別しにくい
  • トルティーヤは、タコスやブリトーなどを作る土台となる食品
  • タコスには柔らかいものだけでなく揚げたものもあり、U字型のハードシェルだけがタコスというわけではない

両者を見分けるときは、具材や大きさよりも、「どのトルティーヤを使い、どのように具材を包んでいるか」を見ると分かりやすいでしょう。

特にブリトーは、小麦粉のトルティーヤで具材全体を包み込む形が大きな特徴です。

一方のタコスは、使われるトルティーヤの種類や包み方に幅があります。

「タコスはこう、ブリトーはこう」と単純に二分するのではなく、ブリトーには比較的はっきりした包み方の特徴があり、タコスにはより多様なスタイルがあると考えると、両者の違いを理解しやすくなります。

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