アニメ『チェンソーマン』1話の見どころ・ネタバレ
1.主人公の「デンジ」は借金漬け
主人公のデンジは父親から引き継ぐ形でヤクザから3000万円の借金を抱えている。その借金返済のために、内蔵を売ったり、眼球を売ったりしており体はボロボロの状態。
そんなデンジは「パッと見、犬に見えるチェーンソーの悪魔ことポチタ」と行動をともにしており、ポチタのチェンソーの力を借りて、悪魔を退治して、その報酬を借金返済に当てていた。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:チェンソーの悪魔「ポチタ」と主人公「デンジ」
デンジがどういう経緯で内臓や目を売ってしまったのかはわからないが、その素直な性格からヤクザに言われるがままに、売却してしまったというのは想像できる。
デンジの回想シーンで「普通に生きて、普通に死ぬのが夢」と語っていたように、デンジは高望みはしておらず「ただただ普通の生活をしたい」という渇望があるようだ。(子供に両親が死んでいて、しかも借金漬けの人生だったから「普通」という概念がデンジには無いのだろう。)
2.「チェンソーマン」になるデンジ
デンジが借金をしていたヤクザたちは「デンジと同じく悪魔と契約すれば、より強い力を手に入れられる」と思い、ゾンビの悪魔と契約しようとしたが、ヤクザ全員が体をゾンビにされて乗っ取られてしまう。
デンジはゾンビの悪魔に殺されてしまうのだが、ポチタが「悪魔の心臓」をデンジに渡したことで、デンジは「チェンソーの悪魔」として復活する。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:悪魔の心臓を得て「チェンソーマン」として復活するデンジ
この作品のタイトル通り「チェンソーマン」になる主人公デンジ。最初の敵が「ゾンビの悪魔」だったのは「ゾンビとチェンソーの組み合わせ」を見せたかったのだと思われる(絵面の相性が良い)。
本来、ポチタはデンジの体を乗っ取れるタイプの悪魔だったはずだが、ポチタが「普通に生きて、普通に死ぬデンジ」を見たかったからこそ、心臓だけ渡して一体化したのだろう。過去にポチタがデンジに命を救われたことに対する、借りを返したとも言える。
3.公安のマキマがデンジの夢を叶える
チェンソーマンとなったデンジは、その力を存分に発揮してゾンビの悪魔とゾンビ化したヤクザたちを全員殺し尽くす。
そこに現れたのは「ゾンビの悪魔」を討伐に来た、公安の「マキマ」という女性。マキマは直感なのか経験なのかはわからないが、デンジは「悪魔に精神を乗っ取られていないこと」を見抜き、仲間に引き込もうとするのであった。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:ゾンビの悪魔を討伐しにきたマキマ
マキマの口ぶりから相当の強者であることがうかがえる(デンジに生かすも殺すもできるような選択肢を与えていたから)。何かしら悪魔と渡り合える能力を持っていることは確実だろう。
くしくも、このマキマという女性がデンジに「普通に生きる」ことや「女性と仲良く生活したい」という夢を叶えてくれる存在になりそうだ。
アニメ『チェンソーマン』1話の感想・考察
とても有名な漫画原作のアニメ「チェンソーマン」であるが、自分は漫画を一切読んでいないので知識ゼロの状態でアニメを見ることとなる。そういう意味では新鮮に展開予想しながら、アニメを見ることができる。
アニメ制作も「MAPPA」という安定して高品質なアニメを制作してくれる会社なので、安心して見られる。
前提知識として「◯◯の悪魔」というのがいる世界らしいということだけは知っていたので、すんなり世界観に入り込むことはできた。
主人公のデンジの生い立ちが予想以上にヘビーだったのは面食らった。しかし、だからこそ「高望みしない普通の生活を夢見る主人公」というキャラクターが出来上がったと言える。
「普通に生きて、普通に死ぬ」のが夢の主人公が今後、どのように行動していくか楽しみである。
次回記事:2話:早川アキとの認識の違い
まとめ記事:アニメ『チェンソーマン』ネタバレ・感想記事一覧