アニメ『チェンソーマン』10話の見どころ・ネタバレ
1.特異4課の現状
早川アキが目を覚ますとそこは病室であった。デンジとパワーがなぜか見舞いに来ており、2人はいつも通りのハイテンションで会話をする。
アキは現状確認をして、コベニと円(まどか)以外が死んだこと、そして呪いの悪魔の力を使ったせいで余命が2年であることを知る。
アキはバディだった姫野が死んだことを実感して涙を流す。そんな様子を見ていたデンジは「自分は全く悲しくない」と自分の異常さを客観視するのであった。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:タバコを吸おうとした拍子に姫野のことを思い出す早川アキ
仲間を失い涙を流す早川アキと、全く無く様子のないいつも通りのデンジという対比が見られる。パワーはまだ魔人だからわかるが、デンジの方は違和感がある。
それはデンジ本人自身もわかっており自分のことを「人間的に酷い」と称している。これは元々の性格ゆえなのか、ポチタと一緒になったことによる変化なのかまではわからない。
その根底にあるのは「今いる環境が幸せである」とデンジが感じているからだろう。それまでの人生があまりにも地獄だったので、今の環境を悲観することができない。
2.岸辺に鍛えられるデンジとパワー
マキマに連れてこられたデンジとパワーは、その実力を強化するために特異1課の岸辺の弟子になる。
人間を逸脱した2人を強化する方法として岸辺は「デビルハンターとして最強の俺を倒せるようになるまで狩り続ける」という訓練方法を採用する。
デンジとパワーは悪魔の力があるので血を飲むと再生できる。岸辺はその特性を最大限活かして、2人を半殺しにし続けることで2人を強化しようとするのであった。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:手始めにパワーとデンジの首をへし折って見せる岸辺
仲間のために涙を流した早川アキ、家族のことを思って手紙を書いていた姫野、それに引き換え岸辺の質問に100点の解答をした頭のネジが外れたデンジとパワーは対称的だ。
その2人の師匠になる岸辺も頭のネジが外れており、常に酒を飲んでいる。しかし、悪魔の力を有するデンジ、パワーのことをもろともせずに倒すことができるのは凄い身体能力である。
コベニも物凄い身体能力を持っていたが、岸辺も何かしら悪魔との契約で肉体が強化されていたりするのだろうか?それともただただ人間として強いだけなのか?そこらへんはまだわからない。
3.より強い悪魔の力を求めて
公安のデビルハンターとして残る決断をした早川アキは、より強い悪魔と契約するために京都公安の2人に連れられて地下に潜っていく。
地下深くには公安が生け捕りにした悪魔たちが捕らえられており、その中でも強力な悪魔を選んで契約を結ぼうとする。
早川アキは姫野の手紙でアキを本当に公安を辞めさせたがっていた気持ちを知りながらも、強力な悪魔の一人『未来の悪魔』と契約を結ぼうとするのであった。
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA:早川アキを『未来の悪魔』の扉の前に案内する京都公安の黒瀬
家族の復讐をするため、仲間たちの無念を晴らすためにより強力な悪魔と契約しようとする早川アキ。
未来の悪魔の能力がどういうものかわからないが、「未来を見れる」などの能力だった場合、かなり強力だと言えるだろう。京都公安の黒瀬が指摘したように、それ相応の代償も必要になってくる。
アキはどうやって未来の悪魔を説得し、どのような代償を払うのだろうか?
アニメ『チェンソーマン』10話の感想・考察
今回は早川アキとデンジ&パワーが対比的な回であった。
コベニちゃんは置いておくとして、現状特異4課でまともな神経を持っているキャラというのは早川アキぐらいしか残っていなさそうだ。
対称的な2組の話であったが、どちらも「より強力な力を手に入れる」という点については共通していた。
ちょっとした話であるが「公安から民間人になったのは1人」という情報が出たので、コベニはまだ公安を辞めていないことだけはわかった。
前回記事:9話:復活のチェンソーマンとマキマ
次回記事:11話:未来の悪魔と契約する早川アキ
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