アニメ『江戸前エルフ』1話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『©樋口彰彦・講談社/「江戸前エルフ」製作委員会』です。
1.エルフが神様
このアニメの原作は漫画、作者は『樋口彰彦』さんで『少年マガジンエッジ』で連載中です。異世界の要素も交えながらも、メインとなるのは『日常コメディ』となっています。自分は原作は未読です。
主人公の『小金井小糸(こがねい こいと)』は高耳神社の15代目巫女になったばかりの高校2年生。高耳神社には『高耳毘売命(たかみみひめのみこと)』というエルフが祀られている。
エルフの本名は『エルダリエ・イルマ・ファノメネル』であり、皆からは『エルダ』と呼ばれている。神様として祀られているが、日常生活では引きこもって漫画やアニメ・ゲーム三昧をしており、巫女の小糸からは『ダメなやつ』認定されている。
・高耳神社の神様かつエルフのエルダ
ある意味、異世界転生モノではあるが主人公が呼び出されたというよりかは、呼び出した側の世界として語られる。しかし、異世界部分はあくまで設定だけに留まり、メインとなるのは日常風景やパロディ部分だ。
神社に奉られている神様ではあるが、実際はエルフなので神通力などは使えない。しかも、エルフなので別に普通に外出することもできるのだが、一応神様ということなのでそんなに外出させないために『引きこもり』という設定が付与されている。
2.街の人達から愛されるエルダ
エルダは400年前に江戸で召喚されて、それ以降、高耳神社で祀られ続けている。小糸からダメなやつと評価はされているものの、街の人達からは400年間ずっと愛され続けている神様である。
エルダはみんなから愛されて、街の人たちもエルダをひと目見たいと思っているのだが、エルダ自身は引きこもりなので外に全く出ない。エルダに会えるのは本殿に入るのを許されている巫女の小糸だけである。
なぜ、こんなにエルダが愛されているのかわからない小糸は島田電気のおばあちゃんに理由を聞く。島田のおばあちゃんは生まれてから『ずっと変わらない物があるというのは安心する』というのであった。
・本殿に引きこもり続けて趣味に明け暮れるエルダ
引きこもりで全く街に顔を出さないエルダだが、街のみんなからは非常に愛されている。エルフは不老不死で寿命がないために、唯一変わらないものとして安心感を与えていることが根底にあるようだ。
エルフは神通力は使えないものの、魔法は使えるようだ。実際、第1話では精霊を使って小糸を呼び出すということをしている。どこまでの魔法を使えるかはわからないが、パッと見た感じ凶悪な魔法を使える存在ではなさそうだ。
3.小糸の想い人
本殿に引きこもるエルダに、小糸は街のみんなは会いたがっているのになんで外にでないのか理由を尋ねる。どうやらエルダは60年前に街の子供に『耳長くね?』と言われたショックでそれ以来、外に出ることを嫌っているようだ。
あまりにもくだらない理由に小糸は無理矢理にでもエルダを外に出そうとするが、それで反感を買ってしまい、喧嘩になる。夜中に外に飛び出した小糸は、子供の頃に惚れた『白い人』と出会った場所で一人佇んでいた。
すると小糸を心配して外に出てきたエルダが現れる。エルダは外に外出できたのだから一緒に家に帰ろうと言う。自分のために無理をして外に出てきてくれたエルダを見て、小糸は笑って許し、帰宅することにする。
なぜ、小糸がいる場所がわかったのかとエルダに聞くと、小糸が小学生の頃、家から居なくなったときに迎えに行ったのはエルダであったことを聞かされる。その話から小糸が子供の頃に憧れていた『白い人』はエルダであったと判明するのであった。
・小学生の頃に『白い人』と出会った小糸
小糸が小学生の頃に惚れてしまった『白い人』は実は風邪気味で声が枯れていたエルダだったというオチ。初恋の人がエルダで小糸はガックシなわけだが、そのおかげでエルダが背負っているであろう恐怖(周りのものがどんどん変わっていく)を知ることができた。
日常コメディ作品に詳細な展開を予想するのは野暮だが、400年間エルフが何も悪用されることなく神社でまったり生活できていたというのは驚きである。時の権力者たちから相当大切にされてた可能性は高い。
アニメ『江戸前エルフ』1話の感想・考察。
小糸がまだ高校2年生で若いということもあり、エルダのありがたみがわかっていない節がある。実際、ぐうたらしている所を見ているのでそう思うのは難しいが、街の人達とのコミュニケーションで徐々にエルダが愛される理由を知っていく。
しかし、エルダの引きこもりは相当で小糸の妹の顔すらよく覚えてなかったというのは驚きである。エルダが引きこもりということもあって、逆に希少価値が出てありがたみが増しているのも面白い設定だ。