アニメ『江戸前エルフ』6話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『©樋口彰彦・講談社/「江戸前エルフ」製作委員会』
1.定期テストへ向けて勉強する小糸
小糸は定期テストの時期が迫ってきており、良い点数を取るために勉強に励む。最近、小糸がかまってくれないのでエルダは愛想を尽かされたと思い不安になる。学業のお守りをきっかけにエルダが小糸に話しかけて、勉強が忙しいから相手ができていなかっただけだと誤解を解く。
エルダは勉強したことがあるのかと小糸が話を振ると、召喚された頃はまだ寺子屋はなく、独学で学んでいたという。その後、寺子屋ができてからはそこで読み書きを学び意思疎通ができるようになったようだ。しかし、エルダと会話をしすぎてしまい勉強が進まないので、エルダは小糸の部屋から追い出される。
小糸は独り勉強に励むがその途中、掃除をしたりスマホをいじくったりと集中しきれない。誰かと一緒に勉強すればいいと考えて、日本史をエルダから学ぼうとするもエルダは過去の愚痴ばかりで内容が頭に入ってこない。
結局、一人で勉強するのが一番良いと決めた小糸だが、その後ろ姿にやる気がないと感じたエルダは『高得点を取れたらお寿司を奢ってやる』と言う。その条件にやる気を出した小糸はとんでもなく勉強して高得点を取るのだが、結果、エルダの貴重なお小遣いは大幅に削られるのであった。
・小糸に愛想を尽かされたと思ってしまうエルダ
エルダには『定期テスト』という概念は薄いのか、学生の小糸が勉強で忙しくなるというのを理解できないでいた。異世界召喚された人は『勝手に現地の言葉が喋れるようになっている』とか思っていたのだが、エルダは違ったようだ。家庭教師的なものをつけてもらうわけではなく、寺子屋で勉強したあたり江戸時代はかなり世間に溶け込んでいたようだ。
エルダは過去のことを聞かれてもすぐに内容が出てくることから、かなり記憶力は良いようだ。現代においても、引きこもってはいるものの知識はちゃんとあるので、今後も生き字引きとしてのエルダは健在でいられるだろう。
2.スカイツリーで富士山を拝む
小糸とエルダは高耳神社で50年に1度行われる大神事『富士遥拝の儀』を行うために東京スカイツリーへと向かっていた。江戸で一番高いところから富士山を拝んで江戸の厄除けをするのが目的となる。
エルダは高所恐怖症であり今回の儀式をかなり嫌がっている。昔は一番高いところは江戸城だったのでよかったが、時代が進むに連れて建物が大きくなり今では634mのスカイツリーに登る羽目になっている。
エルダは富士山の名前の由来や徳川家康がどこに普段住んでいたかの過去の話をするのだが、その顔には悲しい笑顔が写っており、小糸は少し嫌な気持ちになる。頂上付近に到達するとそこは『神域』とされており、巫女は入れないのだが、一緒に手を繋いでいたエルダはそのまま小糸を引き入れてしまう。
富士山が拝める場所に到着すると、二人で富士山を拝む。この富士山を拝む行為はエルダと徳川家康の接点であり、この儀式のおかげで小糸を家康に紹介できたとしてエルダは喜ぶ。対する小糸も、今後、エルダが悲しい笑顔をしないようにと富士山に向かってお願い事をするのであった。
・富士遥拝の儀をするエルダと小糸
エルダの話によく出てくる『家康くん』は為政者というよりかは友人と言っていい。長い年月の中で、色々な巫女たちと触れ合ってきたと思うが、やはり一番記憶に残っているのは江戸時代の徳川家康ということになるのだろう。
しかし、エルダが外出するときは徹底的に人払いがされているというか、ほとんど人がいない。この作品は一般人も含めるとかなりの少数の人間で画面が構成されている。
アニメ『江戸前エルフ』6話の感想・考察。
エルダが『家康くん』の話をするとき、たまに悲しい笑顔になるのはそれだけ楽しい記憶とともに親友でもあったからだと推察できる。不老不死の存在が色んなものを『見送ってきた』という話は1話目でも言及されたが、小糸はエルダにとってどのぐらいの存在になれるのだろうか。
今回の話は特に少数精鋭で、本当に主要キャラ以外出てきていない。モブキャラすらほとんど映ることなく徹底されていた。人を描く必要がないのでかなりコスパの良いアニメになっているのではなかろうか?
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