今回(海賊王女 12話)のあらすじ
『海賊王女』第12話「選択の巫女」WEB限定次回予告映像
フェナにフランツが残したのは、巫女としての使命だった。 エデンに長年継がれてきた乙女たちの悲痛な選択が、フェナにも突きつけられる。 雪丸や仲間たちを思いながら、フェナはついに運命を選択する──!
©Kazuto Nakazawa / Production I.G:海賊王女 最終回12話
今回(海賊王女 最終回12話)の見どころ
1.エデンの役割
エデンは増えすぎた人類を管理する存在で、巫女(フェナの血族)に「人類の破壊と創造をするか、継続をするか」の判断を委ねるという場所であった。
唐突な、人類の存続の選択を迫られるフェナは混乱する。(たぶん、視聴者も混乱した)
エデンの化身?であるコーディがわかりやすく、「存続しても仲間死ぬかもね、破壊したら雪丸だけは助かるよ」という可能性を提示する。
これまでずっと巫女に選択させてきたという発言から、今までの巫女は全員「継続」を選んできたのだと予想できる。
2.フェナの選択
フェナは「雪丸とだけ生き残る」という選択はできないとして、「人類の存続」を選択した。
フェナはこの時点で記憶を失うことが確定している。そもそも「エデンに到着した時点」で、何を選択しても記憶が消えることとなっていた。エデンにとって、巫女というのは「人類の存続か破壊か」の選択をするためだけの装置という感じなのだろう。
フェナが黒髪になったのは「巫女としての役割を終えたから」と考えるべきだろうか?
そう考えると、フェナの母親であるヘレナは「記憶も健在であり、髪色もそのままだった」ので、巫女としての選択はしていなかったと予想できる。
3.記憶を取り戻す旅
記憶を失ったフェナのために、今までの旅の道のりをさかのぼりながら、ゴブリンの島へと戻る。
てっきり、どこかで「紫檀の兄」と戦うと予想していたのだが、そんなこともなく、エデンで見つけた「草薙の剣」を手渡すという平和的な終わりを迎えた。
元々のフェナの明るい性格もあってか、周りとの受け答えが記憶を失う前と後でそんなに差異がないように見えた。(そこまで深く表現されてなかったこともあるが)
フェナが開始当初から前向きで、明るい女の子として描かれていたのは、この結末があったからこそなのかもしれない。
今回(海賊王女 最終回12話)の感想・考察
ランブルローズの船員が生き残っていたり、手に入れた「草薙の剣」を渡すシーンがあったりと、もう少し話数があればもっと詳細に描けた場面がありそうだった。単純に、記憶を失った後のフェナとの旅も見たかった感じがある。あそこからが、タイトル通り「海賊王女」として色々自由な旅ができそうだったので。
最後に、雪丸の素晴らしい笑顔も見れたので、旅の続きを見たかった。
「破壊と再生」を司る存在と言うと「シヴァ」を連想する。シヴァはヒンドゥー教の神であり、3柱の重要な神の1柱と位置づけられている。そう考えると、本当に色々な文化や思想が入り混じった作品だったと思う。
よくわからないのは、結局、フェナが子供を産んだらその子孫たちが、またいつか「エデンで選択を迫られる」と考えていいのだろうか?コーディの口ぶりからして、継続的に何度も巫女に選択を迫り続けるようなシステムに見えた。
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