『ゴッドオブブラックフィールド』121、122話の見どころ・ネタバレ
1.チーム解散の決断
ラノックと首相の非公式会談でユニコーン事業がはっきりと形になり喜ぶ「黒川」。
しかし、恭弥はその話を止めて黒川に「首相がゴルフ場に来ることを知っていたのか?」と詰め寄る。
恭弥は情報共有がなされていなかったこと、そして仲間内の情報が外部に漏れていたことを指摘する。黒川は口では謝るものの納得の行っていない様子を見せる。
お互いの意見の食い違いはさらに広がり、結果的に恭弥とダエルは黒川から渡された身分証明書を返却し、チーム解散を申し出るのであった。
©Kakao piccoma Corp.:身分証明書を返却する恭弥を見てショックを受ける黒川
前回、黒川に対して不信感を持っていた恭弥であるが、もう少し様子を見てから行動すると思っていた。しかし、そんなことはなく、即座に行動し不信感を相手にぶつけるところは、まさに恭弥の真骨頂といったところか。
揉めたときの仲裁役になってくれるのは毎回「京極」である。この作品で唯一、恭弥に対して反対意見を言って、それを通せるキャラクターと言えるだろう。
2.UBコップ強化への決意
ラノックへの襲撃で亡くなったUBコップ隊員16名の葬儀に恭弥とダエルが参加する。
UBコップの岩田から特殊戦闘班が編成されることを知った恭弥は、彼らを更に鍛えるべきだと決意する。
葬儀の帰りに黒川と会った恭弥たちは、その足で総理と会談するために移動するのであった。
©Kakao piccoma Corp.:仲間たちの復讐を誓うUBコップの岩田
元々、傭兵ということもあり、恭弥とダエルは仲間が16名も死んだことにかなり心を痛めているようである。
日本という国でどれだけ優秀な隊員を育てられるかはわからないが、そのためのシステムを作り上げるやる気はあるようだ。
あとは黒川が上司に掛け合ってくれたおかげで、恭弥がいちいち内閣情報調査室に報告する義務がなくなり、かつ黒川が編成した情報調査室のチームを指揮できるという権限が与えられた。
『ゴッドオブブラックフィールド』121、122話の感想・考察
せっかく強力な後ろ盾を手に入れた恭弥だったが、味方に不信感を抱いたのならそれをすぐ捨てる決断ができる男である。
実際、恭弥もダエルも「味方の裏切り」によって1回死んでいるので、そこに敏感になるのは当然と言えるだろう。
その後、黒川の交渉によって、恭弥はよりやりやすく、かつチームの指揮権を与えられる。もはや、日本の立派な公共機関のリーダーになった感じだ。
恭弥の権力は段々と強大化していっているが、あくまで視点はいち傭兵という感じで仲間の死を悲しめるキャラクターだ。国のために命を掛けるという黒川とは、思想の違いがある。
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