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『ゴッドオブブラックフィールド』第160話ネタバレ感想|絶対に生きて帰ってこようと決意する恭弥

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『ゴッドオブブラックフィールド』第160話ネタバレ感想|絶対に生きて帰ってこようと決意する恭弥

※本記事には『ゴッドオブブラックフィールド』第160話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前話では、恭弥がユニコーン作戦の総責任者として、再び戦場に向かう決意を固めました。

ラノックの思いや、美紅との別れの場面には、それぞれが彼を信じ、たくす重さがにじんでいました。

今話では、その決意を実行に移す前夜。

別れの言葉を胸にしまいながら、恭弥が何を考え、誰と向き合っていたのかが描かれます。

目次

見どころ1:家族との団らんと決意

白井美紅と話を終えた恭弥は、ミシェルとは電話越しに話をします。

どちらにも本当のことは話さず、いつも通りの会話に終始する姿からは、平穏な日常に別れを告げる恭弥の覚悟が感じられました。

なかやす

その裏で、彼の内心には「生きて帰れなかった場合」への備えが見え隠れしていました。

それを口に出すこともなく、ただ淡々とやり過ごす姿には、任務に対する緊張と孤独が滲んでいました。

帰宅後、両親とのやりとりは普段通りの家庭的な光景でした。

母の過保護な心配や、父の軽妙なツッコミ、そしてデリバリーのチキンを囲む団らんの時間。ここに描かれるのは、あまりにも当たり前すぎる日常です。

こんな軽口も、恭弥にとっては「いつも通り」を演出するための工夫だったのかもしれません。

なかやす

家族と過ごすこのひとときを通して、恭弥が改めて「守るべき存在」の重さを自覚したように感じました。

特に、父との別れの場面では、胸に迫るものがありました。

多くを語らず、ただ抱きしめながら「一番大事なのはお前だ」と伝える父の姿は、彼なりの覚悟と信頼の表れだったのでしょう。

『ゴッドオブブラックフィールド』第160話ネタバレ感想 恭弥を抱きしめながら「一番大事なのはお前だ」と伝える父親

恭弥を抱きしめながら「一番大事なのはお前だ」と伝える父親

©Kakao piccoma Corp.

私はこの場面を見て、家族という存在が彼の背中を最後にそっと押したのだと感じました。

見どころ2:ダエルとの合流と、出発に向けた覚悟の共有

任務の数時間前、恭弥は恵比寿駅でダエルと再び顔を合わせます。長く一緒に戦ってきた二人にとって、再会の言葉は多くを必要としませんでした。

二人のやり取りからは、状況を理解し合っている者同士の落ち着いた空気が伝わってきます。特に、ダエルが「行くって決めた」と自らの意志を明言した場面は印象的でした。

  • ダエルは任務に向かうことを「仕事」ではなく「決断」として語る
  • 恭弥は彼の言葉を否定せず、フルネームを呼ぶことで受け止める
  • 互いの意志を確認し合うことで、出発への意識が自然と一致していく
なかやす

私はこの場面から、戦友としての信頼が言葉を超えて成立していることを感じました。

表面的には軽い会話でも、その奥にある覚悟はしっかりと伝わってきます。

そして、縦田基地に移動した二人は、輸送機に積まれた武器を目にしながら、かつての装備に着替えます。

  • 並ぶ銃器や装備が、傭兵時代の記憶を呼び起こす
  • 着替えの間、余計な会話は一切ない
  • 支度が終わると、ただ一言「準備するか」で任務が始まっていく

この描写には、今の自分に必要な集中と切り替えが表現されていたと思います。

恭弥とダエルが元の姿に戻っていくのは、過去に逃げるためではなく、今を戦い抜くための選択でした。

なかやす

昔の自分たちを思い出しながら、今の目的に合わせて装備を整える。これは儀式のようなものですね

また、前話でラノックが「ゴッドオブブラックフィールド」と呼んだことを思い出すと、今回の描写はそれに呼応するようにも見えます。

お互いにフルネームや二つ名を口にすることで、過去の役割を一時的に呼び戻し、自分を戦場に適応させていく過程が描かれていたのではないでしょうか。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第160話

160話は、恭弥とダエルが再び「戦場へ戻る者」としての一歩を踏み出す回でした。

家族との別れにこめた想い、そして仲間との合流。どちらも、ただの回想ではなく「今を生きる者」としての覚悟の証だったと私は感じました。

もっとも印象に残ったのは、父親が恭弥を静かに抱きしめ、「一番大事なのはお前だ」と語った場面です。

この言葉があったからこそ、恭弥は迷いなく前に進めたのではないでしょうか。

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