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『ゴッドオブブラックフィールド』第171話ネタバレ感想|母を守るのは恭弥の“人脈”だった

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『ゴッドオブブラックフィールド』第171話ネタバレ感想|母を守るのは恭弥の“人脈”だった

※本記事には『ゴッドオブブラックフィールド』第171話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回の第170話では、過去を振り返る総集編的な構成とともに、ラノックからの巨額の報酬、そして「次なる火種」を匂わせるUSBの受け渡しが描かれました。

一方で、黒川との再会や、仲間たちとの会話には一息つけるような穏やかさも感じられました。

そして今回、第171話ではその流れを受けて、恭弥の新たな動きの兆しと、彼の影響力が家族にもたらした「静かな勝利」が印象的に描かれます。

これまでのように恭弥が直接拳を振るうわけではなく、その存在そのものが周囲に影響を与え始めている様子は、物語が新たな局面に入ったことを示しているようにも思えました。

目次

見どころ1:大金の裏に潜むラノックの思惑

モンゴルでの激戦から帰国した西恭弥は、駐日フランス大使ラノックと面会します。ラノックは「私からのプレゼントだ」と言いながら、USBメモリを手渡します。

その中身は、恭弥が調べていた「周防裕三」に関する、“別方面”から調べた情報とのことでした。

『ゴッドオブブラックフィールド』第171話ネタバレ感想 ラノック「君のことだから手に入れているだろうとは思っていたよ。だがこれは少し違う方面から調べたものだ」

ラノック「君のことだから手に入れているだろうとは思っていたよ。だがこれは少し違う方面から調べたものだ」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥はすでに調査を進めていたようですが、ラノックが持ち出した「別方面」という表現がとても気になりました。

なかやす

日本政府の枠では難しい、非合法ギリギリの調査手段を連想させられました。表向きは味方でも、やはりラノックは“外交”という名のゲームを戦っている人物だと感じました。

その後、恭弥とダエルを労ったラノックは、さらに35億円もの報酬を用意していたことが判明。そこに「また何か頼むことがあるかもしれない」という言葉をさりげなく添えます。

ここでも、ラノックの策略家ぶりが見え隠れしていました。巨額の報酬という“信頼”を装いながら、実は恭弥を次の局面へと誘導しようとしている

それに気づいた恭弥も「何か裏があるはずだ」と即座に察している様子でした。

なかやす

恭弥の「平穏な生活」は夢のまた夢と思わされます。

仲間を救ってようやく一区切りついたと思ったのに、すでに次の火種が仕込まれているように見えたからです。

見どころ2:総理の来訪で一変する母・花恋の評価

西恭弥の母・花恋が設立した財団。その祝賀会に集まった知人たちは、表面上は祝っているように見えて、実際は財団やオフィスの小ささをバカにするような態度ばかりでした。

「このオフィスじゃあ…あらぬ誤解を招くんじゃないかしら?どういう意味かわかるわよね?ホホホッ」

©Kakao piccoma Corp.

花恋は何も言い返せず、ただ笑って愛想を繕うような受け答えを続けます。

なかやす

その姿がどこか痛々しく、私は「もしかして、恭弥の性格も母親から来ているのかも」と感じました。

というのも、元の“西恭弥”は過去にいじめを受け、自殺未遂までしています。その“耐える姿勢”が母親譲りだったとしても、驚きではありません。

さらに場所を変えた西誠司の会社でも、知人たちのマウントは止まりません。「高級車が安っぽい」「有名人に電話してあげようか?」と、見下しと自慢のオンパレードです。

そんな空気を一変させたのが、総理大臣の突然の来訪でした。重苦しい空気の中、現れた総理は花恋と誠司に深く頭を下げ、「お祝いに駆けつけた」と丁寧に語ります。

総理大臣「私が至らないためにお二方にはご心労をおかけして本当に申し訳なく思っております」

©Kakao piccoma Corp.

この時の知人たちの反応が見ものです。あれだけ見下していた彼らが、一瞬で態度を変え、完全に沈黙してしまう

なかやす

私はこの場面を読んで、「今回は恭弥が直接ではなく、“人脈と立場”で家族を守った」と感じました。

力でねじ伏せるいつものパターンとは違い、恭弥の存在が静かに効いてくる演出がとても印象的でした。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第171話

第171話は、戦場から戻った恭弥の前に、再び動き出しそうな「次の任務の影」と、家族の静かな逆転劇が描かれました。

ラノックから渡されたUSBと巨額の報酬は、単なるご褒美ではなく、今後の作戦を暗示する「伏線」だったように思います。

そして、花恋と誠司に浴びせられた数々の嫌味が、総理の登場によって一気にひっくり返る場面は、恭弥の存在が家族の盾になっていることを改めて感じさせました。

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