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『ゴッドオブブラックフィールド』第194話ネタバレ感想|握手だけで互いを値踏みする恭弥とヴァシリ

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『ゴッドオブブラックフィールド』第194話ネタバレ感想|握手だけで互いを値踏みする恭弥とヴァシリ

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第194話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回第193話では、ラノックと恭弥が発表会に向けて準備を進め、会場の緊張感が少しずつ高まっていく様子が描かれました。

会場に到着するまでの流れや、関係者たちの目線も丁寧に描かれていましたね。

今回第194話では、ついに発表会本番が幕を開けます。

多国籍の関係者が集まる中で、恭弥は一人、会場の構造や人の動きを観察しながら、万が一に備えて意識を研ぎ澄ませていきます。

さらに、ロシア代表のヴァシリとの初対面では、たった一度の握手が一気に場の空気を変えるような場面も。外交の裏側で動いている「力の綱引き」が、今回ほど露わになった回はそうありません。

読み終えたあとには、「まだ何も起きていないのに、なぜこんなに手に汗握るのか」と思わず考えてしまうかもしれません。

目次

見どころ1:ラノックの開幕スピーチと恭弥の警戒モード突入

国際ビルの会場に入った恭弥は、護衛という立場ながら、ただ周囲に立っているわけではありませんでした。

各国の代表が集まる場には、形式ばかりの外交とは別の空気が漂っていて、彼はその空気を敏感に感じ取っていたようです。

恭弥(おっかねぇ顔したヤツらばっかりだな。どうりでラノックがオレを連れてきたがるわけだ)

©Kakao piccoma Corp.

会場にいたのは、一目見て只者ではないとわかる面々。とくにロシアの護衛たちは、緊張感をまとうというより、あからさまな威圧を撒き散らしていました。

恭弥はその中にあって、冷や汗をかくわけでもなく、かといって油断もせず、「もしもの時の動き」を頭の中で組み立てていたはずです。

なかやす

「おっかねぇ」という言い方には、彼なりの余裕も感じられましたが、その裏には確かな判断と準備の姿勢が見えます。

やがて壇上に立ったラノックは、来賓に向けて開会のあいさつを述べます。このプロジェクトを主導する者として、堂々たる態度を崩しません。

ラノック『ユニコーンの設立委員長兼運営委員長のラノックです。この度は歴史的瞬間にお立ち会いくださりありがとうございます』

©Kakao piccoma Corp.

国をまたいだ巨大プロジェクト。その第一歩がここに刻まれたわけですが、恭弥にとっては「幕が開いた」という感覚に近かったかもしれません。

なかやす

警備という仕事のなかに、言葉にできない「何か起きそうだ」という予感が漂っていた。その空気を読むための目配せや耳の働きが、彼の内側では常にフル稼働していたのではないでしょうか。

見どころ2:ロシアの“悪魔”ヴァシリとの初対面

次に登場したのは、見るからに風格を備えたロシアの代表・ヴァシリでした。

元KGBという経歴を持ち、「悪魔」とまで呼ばれたその人物は、初対面から「握手」という一手で自分の存在感を示してきます。

恭弥(握手しただけでわかる。あの異常な握力…… それと手のひらにできた硬いタコ。アイツは只者じゃねぇ)

©Kakao piccoma Corp.

この握手がただの挨拶ではなく、完全に「力の試し合い」として機能していたことは、恭弥のこの反応から明らかです。

外交の場で、握手がこんなに多くの情報を語るとは思いませんでした。

なかやす

言葉よりも先に、相手の「強さ」や「覚悟」を計る。これはまるで、野生の動物同士の縄張り確認のようにも感じられました。

ヴァシリは笑顔を浮かべながらも、その言動には挑発めいた含みがありました。そして、恭弥のことをすでに「ラノックの秘密兵器」として認識していることも匂わせてきます。

『ゴッドオブブラックフィールド』第194話ネタバレ感想|ヴァシリ『それはそうと隣にいる者が例の彼か?』

ヴァシリ『それはそうと隣にいる者が例の彼か?』

©Kakao piccoma Corp.

あくまで冗談のように、しかし明らかに探るようなこの問いかけ。

なかやす

それに対するラノックの応答はごまかしに近いものでしたが、恭弥にとってはすでに「存在を知られている」という事実が、何よりも危険のサインに見えたのではないでしょうか。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第194話

今回の会話や視線のやりとりには、発表会の裏で張り巡らされた複数の思惑が感じられました。

特にヴァシリとの握手の場面では、彼が単なる政治家ではなく「動ける人間」だという情報がさりげなく開示されています。

また、ロシア勢がモンゴル作戦に触れてきたことで、過去の戦いが今後の駆け引きにも影響を与える予兆が見えました。

会場の配置や登場人物の配置など、物理的な「舞台」の作り込みも、後の展開に結びついていきそうです。
一見穏やかな進行に見えて、その実どこに火種が潜んでいるのか――次回の動きが楽しみです。

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