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『ゴッドオブブラックフィールド』第207話ネタバレ感想|周防帰国へ、黒川が語る日本国内の動き

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『ゴッドオブブラックフィールド』第207話ネタバレ感想|周防帰国へ、黒川が語る日本国内の動き

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第207話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回の第206話では、恭弥がザビエに対し「子どもまで殺すのか」と怒りをぶつける場面が描かれ、緊張感が一気に高まりました。ザビエの冷淡な応答によって、恭弥の中で何かが大きく崩れ始めた回でした。

今話では、その怒りが決意へと変わっていきます。仲裁を放棄する恭弥の選択、そして黒川からもたらされる「周防帰国」の知らせと「世論」という新たな障壁。

目次

見どころ1:ザビエによる「無辜の家族殺害」と恭弥の怒り

前回(206話)で、恭弥はザビエから「フランスにいる周防の息子家族3人を始末した」と連絡を受けます。
恭弥は激怒し、「子どもまで殺すのか」と強く非難しました。

それに対してザビエは「これがオレたちのやり方だ。口出ししないでもらいたい」と突っぱねます。207話ではその続きとして、恭弥が仲裁から身を引く決意を突きつける場面から始まります。

『ゴッドオブブラックフィールド』第207話ネタバレ感想|恭弥『今すぐオマエらのボスに伝えてやめさせねえと仲裁の件はナシだ』

恭弥『今すぐオマエらのボスに伝えてやめさせねえと仲裁の件はナシだ』

ザビエは黙って受け入れるものの、直後に再度電話をかけてきて「もう実行された」と伝えます。周防の子どもたちは孫も含めて全員殺されてしまいました。


この時点で、恭弥の中にあった「最後の期待」が消えたように感じます。自分の忠告を無視され、しかも相手は何のためらいもなく、命令を実行している。

それが、子どもまでも含む7人だったと知ったとき、恭弥は仲裁どころか、もはや話し合いそのものを拒否するしかありませんでした。

なかやす

彼が守ろうとしたのは、人としての一線です。それを平然と越えてくるザビエたちに対し、怒るのではなく「見限った」という印象を受けました。


恭弥はすぐにラノックに連絡を入れ、「仲裁する気が失せた」と伝えます。

ラノックは「この件は私の方で何とかする」と答えますが、もはや事態は取り返しがつかない段階です。
電話の後、恭弥は静かに思います。

恭弥『このままじゃ互いに残酷になるしかねえ、全てを終わらせるには一日も早く周防を始末しねぇと・・・』


なかやす

恭弥はこの時点で、交渉による解決ではなく、直接的な排除(=周防の殺害)しか道が残されていないと判断したように見えます。

「これ以上、余計な犠牲を出させないために、元凶である周防を一刻も早く止めなければならない」その焦りがにじみ出る場面でした。

彼の判断は私情だけで動いたものではなく、犠牲をこれ以上出させないための「合理的な怒り」だったとも言えるでしょう。

見どころ2:周防、日本に帰国――黒川が語る「世論」という切り札

喫茶店で黒川と合流した恭弥とダエルは、黒川の口からある重要な情報を知らされます。

黒川『明日の午後、周防が日本に帰国します』

周防の帰国には、明確な理由がありました。彼は日本国内の反対勢力と手を組み、安全と支援の体制を整えたうえで、再び表舞台に現れる準備を終えたのです。

これは周防が本格的に反撃に転じることを意味しています。


周防は、単に国外逃亡していた男ではなく、戦略的にタイミングを見計らっていた人物だったことが明らかになります。

なかやす

味方を確保し、防御を固めた状態で日本に戻ってくるという事実は「敵が本気で動き出した」ことを明確に示していました。

これまで「見えない敵」として描かれていた周防が、ついに恭弥たちの目の前に姿を現すという点でも、非常に大きな転換点です。


黒川はさらに話を続け、次のような懸念を示します。

「政府内部にも、周防に協力する人物がいるかもしれない」というものです。

さらに、もっと厄介な要素として「世論」という見えない力の存在を警告します。

もし周防が世論の支持を得てしまえば、たとえどんな正義があっても、恭弥たちは「悪者」として扱われ、動きを封じられてしまう可能性があるのです。

それでも、恭弥は迷いなくこう言い切ります。

恭弥『何があっても周防だけはこの手で殺します』


黒川が言う「世論」は、武器や金よりもずっとやっかいな「盾」です。

それを使えば、止めようとする側が「加害者」に見えてしまう。周防がそこまで見越して帰国を決めたのだとすれば、その戦略は侮れません。

なかやす

ただし、恭弥の発言からは、すでに答えが出ていることが伝わってきます。彼にとっては、どれほど強い盾が相手にあろうと、やるべきことは一つなのです。

それは「周防を止める」という行動。

犠牲を増やさないために、信念を貫いて手を汚す――その覚悟がはっきりと描かれた場面でした。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第207話

  • 恭弥はザビエのやり方に怒り、仲裁を完全に拒否する
  • 周防の家族が孫も含めて7人も殺された事実が明かされる
  • 黒川から「周防が明日帰国する」との情報がもたらされる
  • 政府内部にも周防の味方がいる可能性が示唆される
  • 黒川は「世論」が最大の盾になると警告する
  • 恭弥は全てを承知した上で、周防を自らの手で倒すと決意する
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