※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第215話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回、恭弥は作戦実行直前に強烈な違和感を察知。スミセンやミシェル、そして両親の周囲に不審者が現れたことで、敵の襲撃がすでに始まっていることを確信します。
第215話では、現場の状況が次々と明らかになり、恭弥は即座にUBコップを動かして家族の防衛線を整えつつ、自らは母・西花恋のオフィスへと急行することになります。
見どころ1:母にだけは見せたくなかった「本当の姿」
ミシェルの周囲に不審者が現れたことを受けて、恭弥は自分たちだけで対応するのは無理だと判断する。
要員増派を黒川に依頼するも、外部に作戦が漏れるリスクを指摘されると、今度は京極に連絡。
UBコップの協力を得て、ミシェルやスミセンの護衛を任せる。そして自らは安西とともに、母・西花恋のもとへと急行する。
恭弥(見せたくない姿を見せることになるかもしれない。それでも構わない。二人を助けることが最優先だ!だから・・・どうか無事でいてください!!)
花恋のオフィスに到着した恭弥は、銃を抜こうとする襲撃者を一瞬の膝蹴りで制圧し、その場で銃を奪って射殺する。

銃声とともに、彼が抱えてきた「兵士としての本性」が、母の目の前でバレる瞬間だった。
安西と交戦中だった二人目の襲撃者にも恭弥は加勢し、怒りに任せた一撃で体勢を崩すと、そのまま首を折って仕留める。
その様子を見届けた花恋は、言葉を失い、ただ涙を流す。恭弥は一礼し、任務の継続を伝えて立ち去ろうとするが、その背中に母の声が届く。
西花恋『何があってもあなたの味方よ。どうか怪我だけはしないで』

その言葉は、恭弥が心のどこかで求めていながら、聞けば迷いが生まれてしまうかもしれない。そんな思いを抱かせるものだった。
振り向いた恭弥は、黙って母を抱きしめる。命の奪い合いとはまったく別の、人の温かさがそこにあった。
見どころ2:敵の全貌が見え始める──周防の防衛網
西誠司のオフィスに現れた襲撃者たちは、ダエルと宇野によって制圧されます。
任務完了後、ダエルは恭弥に連絡を入れ、父の無事を報告。恭弥は負傷者の有無を確認し、重症者がいないと聞くや否や、すぐさま次の行動へと移ります。
ダエルと宇野には、現地の警護要員と交代し、自身のもとに合流するよう命じました。
恭弥『だったら父さんはそいつらに任せて、オマエらはこっちに合流しろ』
ダエルとのやり取りからは、恭弥の判断力と行動の速さがよく表れていました。
また、ダエルが即座に連絡を入れたのも、恭弥を中心とした深い信頼関係の存在を感じさせるものでした。

父の安否を確認したあと、感情に溺れることなく冷静に戦力の再配置へと動く恭弥の姿は、この事態がいかに過酷であるかをむしろ際立たせていると言えるでしょう。
その後、場面はワゴン内へと移ります。ここで黒川から新たな報告が入ります。現在、周防は渋谷区の自宅に滞在中とのこと。
そして、ダエルが「今が好機」と判断して動きを提案しますが、黒川はこれを制止。
すでに別ルートから周防と合流した新たな戦闘員が存在しており、現在その場には少なくとも20人の警護要員がいると明かされます。
黒川『別のルートから入国した者たちが周防と合流しました』
この情報に、恭弥をはじめ全員が驚きを隠せませんでした。

戦局が常に動いていることがわかる展開であり、「20人」という具体的な数字が状況の重さを実感させます。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第215話
- 恭弥がミシェルへの電話で異常を察知する
- 京極に連絡を取り、UBコップの支援を要請する
- 花恋のオフィスに到着した恭弥と安西が階段で突入する
- 襲撃者2名を恭弥が制圧し、母の目前で殺害する
- 花恋が泣きながら恭弥を抱きしめ、味方であると伝える
- ダエルと宇野が西誠司のオフィスで襲撃者を排除する
- ダエルが恭弥に父の無事と軽傷者の報告をする
- 黒川が周防の居場所と戦闘要員20名の集結を報告する
- 次回記事:216話:周防襲撃に向けて全戦力が集まり作戦会議
- 前回記事:214話:恭弥が異変を察知し車を緊急停止
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