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『ゴッドオブブラックフィールド』第229話ネタバレ感想|転生前の記憶を語り始めるダエル

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『ゴッドオブブラックフィールド』第229話ネタバレ感想|転生前の記憶を語り始めるダエル

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第229話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥とダエルが病室でドラマを観ながら、今後の戦いに備えて組織を立ち上げる話を交わしました。また、煉谷隊長の意識が回復し、黒川から戦いの代償を聞かされる場面も描かれました。

そして今回は、セシルの電話から恭弥の資産が230億円に達したことが判明。ダエルとの対話やラノックの助言を通じて、彼の中に「金の使い道」への変化が芽生え始めます。

目次

見どころ1:恭弥の「金の使い道」に変化

恭弥は朝の病室で、セシルから「資産が230億円になった」と知らされます。セシルはインセンティブ報酬として3,000万円を受け取ったことにも驚いており、喜びと遠慮が入り混じった様子でした。

その後、恭弥はこの話をダエルに共有します。傭兵時代はわずかな手当で喜んでいたことを思い出し、ふたりでしばし呆然と金額の大きさをかみしめます。

恭弥はラノックにも連絡を取り、資産の処理について意見を求めました。ラノックは資産がさらに増える可能性を示唆し、恭弥にこう助言します。

『ゴッドオブブラックフィールド』第229話ネタバレ感想|ラノック「これから色々と金が必要になってくるから持っておくといい。君ももうわかってると思うが、情報戦にはかなり経費がかかる」

ラノック「これから色々と金が必要になってくるから持っておくといい。君ももうわかってると思うが、情報戦にはかなり経費がかかる」

©Kakao piccoma Corp.

話を終えた恭弥は、ラノックの言葉を受け止めつつも、その金額の現実味になかなか追いつけません。

そんな中、ダエルは「だったら建物を一つ買って訓練場を作りたい」と提案します。学校を辞めた後に備えて、自分たち専用のトレーニング施設を作ろうという構想でした。

なかやす

この場面で印象的だったのは、恭弥がラノックの言葉にやや及び腰ながらも、すでにダエルとの会話の中で「お金の使い道」を模索し始めていた点です。

230億という大金に戸惑いつつも、ダエルの提案を受けて「訓練施設」や「組織の再編」といった現実的な投資計画を描いているところに、恭弥の変化が見えてきます。

恭弥にとって、戦いに必要な仲間や場を整えることは、金銭的価値以上の意味を持っているのでしょう。

なかやす

だからこそ、ラノックから「情報戦には経費がかかる」と言われたとき、納得はしていなくてもその重みを受け止める素地はすでにできていたように感じられました。

過去の恭弥であれば、自分の力だけで何とかしようとしがちだったはずです。

しかし今は、信頼できる仲間と資産をどう生かすかまで見据えている。金額のスケールだけでなく、彼の視野の広がりがよく表れているやり取りだったと思います。

見どころ2:ダエルに現れた異変の兆し

恭弥の病室に、氷室院長と看護師が慌ただしく駆け込んできます。

緊急の輸血協力を求められた恭弥は、検査も不要との説明を受け、そのまま血液を提供しました。処置が終わると、氷室は「詳細は後ほど」とだけ告げて病室を後にします。

その後、再び訪れた氷室は、先ほどの患者について「女子高生が飛び降り自殺を図った」と明かします。

理由は、過去に受けたイジメの影響でした。学校をやめてフリースクールに通ったものの馴染めず、精神科治療も効果がなかったとのことです。

話を聞いていたダエルが、ある名前を口にします。

去年、イジメを理由に退学した女子生徒・小林梓(こばやし あずさ)。彼女が自分のかつての教え子だと気づいたダエルは、氷室に確認を取ります。

そしてその瞬間、恭弥はふと疑問を抱きます。

恭弥(どうして去年のことを知ってるんだ?生き返ったのはオレと同じ時期のはずだが・・・まぁそれは後で聞くか)

©Kakao piccoma Corp.

さらにダエルの口から、思いがけない名前が挙がります。

小林梓をいじめていたのは、かつて恭弥を苦しめた姫野リナと鬼塚竜。しかも彼らは現在、恭弥の周囲で更生の道を歩んでいる最中でした。

なかやす

この場面で気になったのは、ダエルが自然に「去年の出来事」を口にした点です。

恭弥が驚いたように、彼らが転生したのは同じ時期のはず。にもかかわらず、ダエルが自分の「元教え子」を正確に覚えていたというのは、明らかに通常では説明がつきません。

つまり今回の描写は「ダエルの中で何かが変化し始めている」そう解釈することができます。

記憶が少しずつ蘇ってきているのか、あるいは肉体に宿った「須賀実としての記憶」と、傭兵時代の人格が混ざり合ってきているのか。

なかやす

その真相はまだ描かれていませんが、この出来事が単なる偶然とは思えないタイミングで描かれていることには意味があると感じました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第229話

  • 恭弥の資産が230億円に達し、セシルがその報告を行う
  • ラノックはさらに資産が増えると予測し、保持を助言する
  • 情報戦には莫大な経費がかかるという現実が語られる
  • 恭弥とダエルは訓練施設や拠点統合の構想を語り合う
  • 金銭をどう使うかという恭弥の意識の変化が描かれる
  • 氷室が輸血を依頼し、恭弥は即座に協力することに
  • ダエルが患者の少女・小林梓の名を口にし恭弥を驚かせる
  • ダエルの記憶に変化の兆しがあり、今後の伏線となる
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