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『ゴッドオブブラックフィールド』第237話ネタバレ感想|恭弥とダエルの転生理由に新たな仮説

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『ゴッドオブブラックフィールド』第237話ネタバレ感想|恭弥とダエルの転生理由に新たな仮説

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第237話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、空港で宮下室長の横柄な態度にしびれを切らした恭弥が黒川を通じてその場を制圧。ラノック大使と合流し、ついにヴァシリの到着を迎えるところまでが描かれました。

そして今回は、恭弥を中心にラノックとヴァシリの3人が会談。ブラックヘッドの「エネルギー」をめぐり、各国の動向と恭弥自身の存在が、より深い謎と危機感を伴って語られていきます。

目次

見どころ1:恭弥が国家の注目を集める理由

料亭で恭弥、ラノック、ヴァシリの3人が食事を共にする中、会話は次第に核心へと迫っていきます。

ヴァシリは酒を味わいながらも、本題を切り出すようラノックに促され、ブラックヘッドから消えた「2つのエネルギー」の話を始めます。

アメリカはサンプルトン研究所に送られた検体から、イギリスはユニコーンの発表会を衛星で監視していた際に、エネルギーの信号を感知したとのこと。

驚くべきことに、その発見場所は日本でした。恭弥は心の中で、自身が送られた検体との関連性を疑い始めます。

続いてラノックが、遠回しな言い方はやめて理由を明かすよう迫ると、ヴァシリは逆に問い返します。「なぜイギリスが特定の鉱物を購入したのか」「なぜアメリカが核ミサイルの準備をしているのか」などの国際的な動向を挙げたうえで、恭弥についても核心に迫ります。

『ゴッドオブブラックフィールド』第237話ネタバレ感想|ヴァシリ「そして・・・なぜブラックヘッドのエネルギーの1つを彼が持っているのか説明しろということだ」

ヴァシリ「そして・・・なぜブラックヘッドのエネルギーの1つを彼が持っているのか説明しろということだ」

©Kakao piccoma Corp.

その発言に恭弥も思わず動揺しますが、ラノックは沈黙を貫きます。これに苛立ったヴァシリは、核戦争の可能性にまで言及し、ロシアと中国も準備を進めると警告。

恭弥に対しては個人的な連絡先を渡し、今後の動き次第では世界が破滅へ向かうとまで言い残して立ち去っていきました。

なかやす

この一連の流れから明らかになったのは、恭弥という存在が単なる戦闘の達人や戦略家にとどまらず「国家間の均衡を揺るがす要素」として国際社会に見なされているという事実です。

特に、ヴァシリが並べ立てた疑問の数々は、いずれも表面では結びつかないような事象を「ブラックヘッドのエネルギー」という一点で繋げてきます。

それはつまり、恭弥の体に宿るものが、偶然や神秘といった曖昧なものでは済まされない、戦略資源として各国に認識されているということです。

なかやす

今回のやり取りは「なぜ彼が世界から注目されているのか」という謎に対する、最初の明確な答えだったと言えるでしょう。

見どころ2:転生の正体とブラックヘッドの力

ラノックとの会食を終えた恭弥は、お茶を用意して向かい合い、より深い話を聞くことになります。

そこで明かされたのは、イギリスがブラックヘッドのエネルギーを使い、人工的に地震を引き起こしていたという驚くべき情報でした。

フランスではこの装置を「地層衝撃機」と呼んでおり、最近起きた太平洋や大西洋での地震も、その実験の結果である可能性が高いとされています。

ラノック「もともとブラックヘッドには 9つのエネルギーが宿っているんだが、イギリスがシャフランを介してブラックヘッドを手に入れた時、2つのエネルギーがなくなっていたそうなんだ」

©Kakao piccoma Corp.

そのうちの1つが恭弥の体に宿っており、転生の理由と深く関わっていると予想されます。恭弥もその話を受けて、もう1つのエネルギーはダエルのものではないかと考え始めます。

ラノックが以前フランスへの帰化を進めてきたのも、こうした背景を見越してのことだったと語られ、恭弥の存在が外交戦略に組み込まれていた事実が浮かび上がります。

その後、恭弥は夜の歩道を一人で歩きながら黒川と電話でやり取りし、続けてダエルにも連絡を取ります。

そして食堂で合流し、これまでの経緯を共有しました。ダエルは、自身がまだ「発見されていないエネルギー」である可能性を理解し、ヴァシリがその情報を探っていたのではないかと推測します。恭弥もその読みにはっとさせられるのでした。

なかやす

このやり取りから浮かび上がるのは、物語の根幹に関わる構造がようやく見えてきたことです。

アフリカでシャフランがブラックヘッドを入手したとき、すでにエネルギーの一部が消失していたという事実と、恭弥とダエルの「転生」のタイミングが一致しているという点は、あまりにも出来すぎています。

ただの偶然と片づけるには無理があり、ラノックが示唆したように、2人がブラックヘッドの力によって生を受け直したという見方が自然でしょう。

さらに興味深いのは、ブラックヘッドに宿るエネルギーが9つも存在しているという情報です。

今まで語られてこなかったこの「数」の明示によって、物語が新たなフェーズに移った感があります。

つまり現在、イギリスはその7つを利用することで新たな兵器や実験を進めているのかもしれません。

もしそれが事実であれば、恭弥たちがこれから対峙するのは「ブラックヘッドのエネルギーを利用した敵」になる可能性が高いです。(それこそシャフランが転生して再び現れる可能性すらある)

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第237話

  • ヴァシリが恭弥に会うため日本に到着し、食事の席が設けられる
  • ブラックヘッドの2つのエネルギーの消失と日本での発見が語られる
  • 恭弥が検体として扱われた過去とエネルギーの関係が浮かび上がる
  • ヴァシリは各国の軍事行動と恭弥の関係を結びつけ、核戦争の危険を示唆
  • 恭弥が「戦闘力」ではなく「国家戦略上の資源」として見なされていることがわかる
  • イギリスがブラックヘッドの力を使い人工地震の実験を行っていたと判明
  • 恭弥とダエルの転生がエネルギー由来である可能性が高まり、物語の軸が明確に
  • 今後はブラックヘッドのエネルギーを使う「国家レベルの敵」との対決が予想できる
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