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『ゴッドオブブラックフィールド』第239話ネタバレ感想|スミセン名義の着信が恭弥を動かす

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『ゴッドオブブラックフィールド』第239話ネタバレ感想|スミセン名義の着信が恭弥を動かす

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第239話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がヴァシリとの会話内容をダエルに共有し、地震兵器の存在に言及する一幕が描かれました。また、自宅に戻った恭弥は、両親と穏やかな時間を過ごす一方で、安西との早朝ランニングを通じて信頼を深めていきます。

そして今回は、焼肉の席で護衛たちとの距離を縮めようとする一コマから始まります。穏やかな空気の中で突如訪れる異変が、物語を戦いの世界へと戻していきます。

目次

見どころ1:護衛からの「距離」への問題提起

焼肉屋に集まったのは恭弥と両親、そして内閣情報調査室の護衛メンバーたち。

恭弥の隣に座ったミシェルは、普段と変わらない愛嬌を見せて両親に気に入られていました。その様子を見た恭弥は、思わず内心で感心してしまいます。

食事の前、女性護衛の白鳥が突然「最近、お二人との間に距離を感じている」と切り出します。

これに対して西花恋は、自分たちが護衛されるような重要な立場ではないことから、護衛に気を使わせてしまっていることを申し訳なく思っていると述べました。

一方で白鳥は、そのような気遣いがかえって関係に距離を生じさせている原因になっていると指摘します。

場が少し気まずい雰囲気になると、恭弥は安西に目配せして助け舟を出します。安西は白鳥や石橋に改めて覚悟のほどを語らせたうえで、両親に向かってこう言います。

安西「いつかこちらからお二人に何かをお願いすることがあるかもしれません。そんな時のために信頼関係を構築したいと白鳥は言っているのです」

©Kakao piccoma Corp.

この言葉に西花恋も理解を示し、努力してみると応じました。その直後、護衛たちから拍手が起こるという思わぬ展開に、ミシェルと両親は少々引き気味になりますが、恭弥はどこか楽しんでいるようでした。

なかやす

このシーンで目を引かれたのは、護衛という立場にありながら、白鳥が関係の希薄さに言及した場面です。

通常であれば控えめに振る舞いがちな役割の人物が、自発的に距離感を詰めようとする行動は、彼らの責任感を感じさせるものでした。

この姿勢の根底には、彼らが国家への忠誠心を強く持っていることがうかがえます。

任務の成功確率を少しでも高めたい…だからこそ、精神的な距離を少しでも縮めることが重要だ、という意識があるのでしょう。

なかやす

ただし、そうした真摯な思いを言葉にしたとき、彼らの語り口はやや堅苦しく、相手にとっては理解しづらい一面もありました。

実直で誠実だからこそ、かえって温度差を生んでしまうという、微妙なズレがこの場の緊張感につながっていたのかもしれません。

見どころ2:スミセンの身に迫る危機

西花恋がミシェルに声をかけたことで、彼女の出演するドラマの話題が広がり、場の空気は一気に和やかになります。ミシェルは喜びをあらわにし、西夫妻との距離もさらに縮まった様子でした。

しかし、その直後、恭弥の胸に不吉な感覚が走ります。何かを察知した彼は席を立ち、外の空気を吸うと言い残して店の外へ向かいます。不審に思った安西もすぐに同行しました。

店の外に出た恭弥は、まず店内に不審な人物がいなかったことを確認します。しかし、これまで自分の予感が外れたことは一度もなかったと心の中で振り返っていました。

そのタイミングで「スミセン」の名前でスマホに着信が入ります。応答すると、電話の向こうから聞こえてきたのは、スミセンとは明らかに異なる人物の声でした。

電話の相手は、スミセンが拘束されていることをほのめかしながら、恭弥に単独で来るよう脅しをかけてきます。

『ゴッドオブブラックフィールド』第239話ネタバレ感想|恭弥「ベラベラうるせえな。お望み通り一人で行ってやるから黙って待ってろ」

恭弥「ベラベラうるせえな。お望み通り一人で行ってやるから黙って待ってろ」

©Kakao piccoma Corp.

通話を終えた恭弥は、スミセンの身に何かが起きたと判断し、すぐに安西と手分けして関係各所へ連絡を開始。ラノック大使への伝言をルイに託し、ダエルにも状況を伝えます。

安西の方でも黒川と京極へ報告を済ませ、黒川はすでに特殊部隊の派遣を手配済みとのこと。

一連の動きは迅速そのもので、恭弥は現場に向かう決意を固めます。

なかやす

この一連の流れで注目すべきは、恭弥の異変察知から行動までが驚くほど迅速だった点です。

場の空気が和らいだ直後という落差もあり、彼の感覚がいかに研ぎ澄まされているかがわかります。過去に一度も外れたことのない「予感」が再び訪れたことで、物語は一気に戦いの局面へと切り替わります。

また、電話の中での恭弥の応答には、彼の胆力がはっきりと表れていました。

相手がスミセンの身柄を人質に脅しをかけてきたにもかかわらず、恭弥は一歩も引かず、むしろ主導権を奪い返すような口ぶりで応じます。

あのセリフには、脅しに屈しないという明確なメッセージと、すでに次の一手を読んでいる男の余裕が感じられました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第239話

  • 焼肉の席に西家と内調の護衛たちが一堂に会する
  • 白鳥が「距離を感じる」と率直に問題提起を行う
  • 安西が場を整え、護衛側の覚悟を言葉にして伝える
  • 護衛の忠誠心が強く、真面目すぎる語りが温度差を生む
  • 和やかになった直後、恭弥が異変を察知して行動を開始
  • スミセン拘束の連絡を受け、即座に各所へ指示を飛ばす
  • 脅しに動じない恭弥の対応から胆力と判断力が浮き彫りとなる
  • 物語は穏やかな日常から緊迫した展開へと一気に移行する
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