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『ゴッドオブブラックフィールド』第248話ネタバレ感想|黒川が隊員無視の責任を追及する

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『ゴッドオブブラックフィールド』第248話ネタバレ感想|黒川が隊員無視の責任を追及する

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第248話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥とダエルが訓練場を訪れましたが、隊員たちは指揮官を無視する慣習に従い、彼らを認めようとしませんでした。恭弥は失望を示し、隊を率いることを拒んだままその場を後にします。

そして今回は、帰路についた恭弥の周囲で事態が動きます。煉谷や黒川が次々と現れ、隊員たちの態度や「コードA」の意味について説明するのでした。

目次

見どころ1:黒川の叱責が示す恭弥の重要性

午前中、恭弥とダエルは訓練場を後にし、車で帰路についていました。その頃、訓練場に残った西郷は、二人が突然立ち去ったことを煉谷へ電話で報告します。

西郷は隊員たちが新しい指揮官を無視する慣習に従っただけだと説明し、正当化しました。しかし煉谷は激しく動揺し、西郷を叱責した上で電話を切ってしまいます。

訳がわからず困惑する西郷の元に、今度は黒川から着信が入ります。黒川は冒頭から怒鳴りつけ、西郷が「コードA」を黙認したことを問題視しました。西郷は「ただの高校生が何だというのか」と軽く考えますが、その認識は黒川の逆鱗に触れます。

黒川「うるさい!!お前なんかに話せるか!あの方の存在自体が国家機密だ!!」

黒川「うるさい!!お前なんかに話せるか!あの方の存在自体が国家機密だ!!」

©Kakao piccoma Corp.

唐突に告げられた言葉に西郷は動揺し、なぜ高校生に過ぎない人物が国家機密とされるのか理解できず困惑を深めます。

部下に調べさせても、ユニコーン事業の発表会でラノックと共に姿を見せた以外に特筆すべき経歴は見つかりませんでした。真相が見えないまま、西郷は恭弥の正体に対する疑念を募らせていきます。

なかやす

このシーンで際立つのは、西郷の認識不足と周囲の対応力の差です。

西郷が「隊員の自主性」として片づけようとした一方で、煉谷や黒川はすぐに問題を察知して怒りを示しました。彼らが瞬時に動いたのは、恭弥がどれだけ大きな人脈と信頼を築いているかを物語っており、その存在の重みを感じさせます。

次に注目したいのは、黒川が放った言葉に込められた意味です。高校生でありながら「国家機密」とされる存在は、戦闘力の高さを超えて、国際的な人脈や立場が国家レベルの安全保障に関わっていることを示しています。

さらに、西郷が部下に調査させても「ユニコーン事業の発表会に姿を見せた人物」としか分からなかった点も興味深いところです。表向きは特別な経歴がないのに、裏では国家を動かすほどの秘密を抱えている。この二面性が、恭弥というキャラクターの存在感を際立たせています。

見どころ2:力比べではなく服従心のテスト

迷彩服のまま車を走らせていた恭弥とダエルは、安西に連絡を入れ、サービスエリアで着替えを受け取ることにしました。駐車場で合流すると、ひと息つくために店内でコーヒーを飲むことにします。

そこで安西は、なぜ恭弥が訓練場で一切の行動を見せず立ち去ったのかと疑問を投げかけました。恭弥は「隊員たちはテストに落ちただけだ」と答え、彼独自のテストをしていたことを明かします。

その最中、入院中のはずの煉谷が姿を現しました。居場所を知らせたのは安西であり、彼の強い要望でここまで駆けつけたのです。驚く恭弥は心の中でこう思います。

恭弥(今ここにいるってことは・・・報告を受けて飛んできたってことだ。そうだ、煉谷さんはこういう人だったな)

©Kakao piccoma Corp.

煉谷は土下座して謝罪しようとまでしましたが、恭弥がそれを制止すると「食事をしながら話そう」と提案します。一行は煉谷の行きつけである海鮮鍋の店へ向かい、そこで食卓を囲みました。

料理を楽しむ中、黒川に支えられた京極も合流します。和やかな雰囲気の裏で、訓練場での出来事について議論が交わされました。煉谷と黒川は「コードA」という気に入らない指揮官を無視する慣習が原因だったと説明します。

しかし恭弥は、これから行う作戦において最も重要なのは指揮官の命令に絶対従う姿勢であり、その覚悟がなければ部隊として成立しないと断じました。つまり、命令に疑念を抱き指揮官を軽視するような隊員は最初から戦場に立つ資格がないと突き放したのです。

煉谷は別の隊員を改めて手配し、再試験を受けさせることを提案します。しかし、恭弥はそれを真正面から否定するのではなく、自ら行動で示す方を選びました。彼は「皆の姿勢には心を動かされた」と認めつつ、その上で部隊に戻り、未熟な隊員たちにG・O・B本来の戦闘を体感させると宣言したのです。

なかやす

このシーンで浮かび上がったのは、恭弥が重視する「絶対的な服従心」の意味合いです。

単なる力比べではなく、指揮官の命令に疑念を差し挟む余地をなくすことこそが、死地に立つ部隊に必要な最低条件だと恭弥は言います。戦場では一瞬の迷いが命取りになるため、恭弥の基準は極めて合理的だといえます。

さらに注目すべきは、煉谷の提案を突っぱねるのではなく、自ら戦場で証明する道を選んだ点です。言葉で釈明するのではなく、G・O・Bの戦闘を体験させて理解させようとする姿勢には、恭弥らしさを感じました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第248話

  • 西郷は隊員の無視を正当化するが煉谷に叱責される
  • 黒川は西郷を怒鳴り恭弥が国家機密であると告げる
  • 認識不足の西郷と即応する先輩たちの差が際立った
  • サービスエリアで安西の疑問に恭弥は独自テストを明かす
  • 煉谷と黒川は慣習「コードA」が原因と説明した
  • 恭弥は絶対的な服従心こそ部隊の条件と語る
  • 再試験を拒み自ら戦場でG・O・Bの戦闘を示すと宣言した
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