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『ゴッドオブブラックフィールド』第256話ネタバレ感想|時間も場所も支配する恭弥

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『ゴッドオブブラックフィールド』第256話ネタバレ感想|時間も場所も支配する恭弥

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第256話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が仲間に実弾訓練の意義を説き、京極や隊員たちも加わる形で攻撃班と防衛班に分かれました。さらに久住が防衛側の采配を任され、緊張感の漂う模擬戦が始まります。

そして今回は、京極や久住が防衛側の采配を担い、恭弥が攻撃側として先を読む姿が描かれます。実弾訓練で浮かび上がる緊張感と駆け引きが見どころです。

目次

見どころ1:京極が久住に託した指揮権と本音

市街地での訓練開始を前に、防衛班は京極の合図で足を止めました。その場で「誰が一番立場が上か」と問われ、久住徹平(くすみ てっぺい)が名乗り出ます。京極は隊員たちの特徴をよく知る彼へ指揮を委ねます。

久住は全員を前方・後方支援・巡回・観測の4つの班に振り分けました。京極と岩田は観測班として屋上に配置され、各隊員は持ち場へ散っていきます。

屋上に上がった京極たちは、無線で各班の移動完了の報告を受けます。緊張した様子の岩田は「怪我どころか死ぬかもしれない」と不安を口にしました。一方、京極は久住が自分たちを観測班に選んだのは気遣いからだと察しつつも、その配慮に納得がいかない様子で言葉を残します。

京極「だから機会があれば…私が西君を討ち取るつもりだ」

©Kakao piccoma Corp.

直後にサイレンが鳴り響き、いよいよ訓練が始まる緊張感に包まれるのでした。

なかやす

この場面で注目したのは、京極が勝利のため、そして若手に経験を積ませるために指揮権を渡したことです。

一方で、一歩引く姿勢を見せながらも、観測班に回されたのは気遣いからだと理解し、不満を抱えていました。

とはいえ、その気持ちをただ飲み込むだけではなく、状況次第では自分が戦果を挙げてみせようという野心を残していたのも印象的です。年長者としての誇りを胸に秘めつつ、戦士としての本能を失わない姿が示されていました。

見どころ2:久住の分析と恭弥の一歩先の判断

訓練開始のサイレンが鳴り響いてからも、攻撃班の恭弥たちは動かずに待機していました。成瀬が理由を尋ねると、恭弥は「防衛班には場所を選べる利点がある」と語り、次の一手をうかがっていました。

一方その頃、防衛班の久住たちは市街地で警戒を続けていました。すでに一時間以上が経過しても攻撃班に動きはなく、隊員たちは不審に思います。久住は「攻撃班の利点は時間を選べることだ」と気づき、夜襲を仕掛ける可能性を見抜きました。そして逆に先手を打とうと、自ら奇襲を決断します。

隊員たちが森を進軍する中、不安を口にする者もいましたが、久住は「敵の作戦を逆手に取るべきだ」と断言しました。ところがその直後、隊員のヘルメットに銃弾が命中し、戦場の緊張が一気に高まります。

そこで姿を見せたのは恭弥たち攻撃班でした。彼は迷いなく引き金を引き、戦況を完全に掌握したことを示します。

恭弥「ほらなそろそろ来るって言ったろ?全部オレたちが支配するんだ。時間も場所も…」

恭弥「ほらなそろそろ来るって言ったろ?全部オレたちが支配するんだ。時間も場所も…」

©Kakao piccoma Corp.

こうして防衛班が仕掛ける前に、恭弥が一歩先を読んで主導権を握る展開となったのでした。

なかやす

この場面で印象的だったのは、防衛側と攻撃側それぞれの利点が整理される流れでした。

久住は常識的な視点から「防衛側は場所を選べる」「攻撃側は時間を選べる」と分析し、夜襲を予測します。その論理は的確であり、隊員たちも納得できるものでした。

一方で恭弥は、その枠組みに収まらず「時間も場所も掌握する」という姿勢を見せました。彼にとって戦いは理屈の勝負ではなく、実力と経験で相手の上を行くものなのでしょう。

この一連の流れは、久住の分析力と恭弥の圧倒的な実行力の違いを鮮明に示していました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第256話

  • 京極が隊員たちの特徴をよく知る久住に指揮を託す
  • 若手に経験を積ませたい京極の思いが伝わる
  • でも気遣われて複雑な京極の心境が印象的だった
  • だが、京極の戦士としての誇りと野心がまだ健在
  • 久住は冷静に防衛と攻撃の利点を整理していた
  • 夜襲を見抜き、逆に奇襲しようとしたのが面白い
  • しかし、その考えすら読んで恭弥の狙撃が入るのが鮮烈だった
  • 時間も場所も支配する恭弥の実力が光ってた
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