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『ゴッドオブブラックフィールド』第265話ネタバレ感想|怪我を負いながら案内役を務めるジェラール

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『ゴッドオブブラックフィールド』第265話ネタバレ感想|怪我を負いながら案内役を務めるジェラール

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第265話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥たちが出発の時を迎え、総理や西郷の見送りを受けながら空港から軍用機へと向かいました。仲間や隊員たちに託された想いを背に、厳しい戦いに挑む準備を整えたのです。

そして今回は、緊張感の漂う機内で隊員たちが不安を抱くなか、かつての仲間ジェラールが姿を現します。案内役として加わる彼の登場が、作戦にどのような影響を与えるのかが描かれていきます。

目次

見どころ1:案内役を買って出たジェラール

深夜の空港で、恭弥たちは軍用機に乗り込み作戦地へと飛び立ちます。

隊員たちは緊張からか姿勢を崩さず座り続け、恭弥は休むよう指示しますが、誰一人として動こうとしません。重苦しい空気の中、恭弥はコーヒーを淹れ、ダエルと共に隊員たちに「戦場に着くまでに最良の状態を整えることが生き残るために必要だ」と諭します。

ダエルは今回の部隊が実戦経験の乏しい「ひよっこ」ばかりであることを不安に感じますが、恭弥は「半数が生きて帰れるかどうか」という厳しい見通しを口にしながらも、生き残れば真の仲間になれると語ります。

そんな緊張感の漂う機内に、思わぬ人物が姿を現します。それはかつて同じ部隊で戦ったジェラールでした。

ジェラール「肩の怪我がまだ治ってないため作戦には参加できませんが、現地に詳しいので案内役を買って出たんです」

ジェラール「肩の怪我がまだ治ってないため作戦には参加できませんが、現地に詳しいので案内役を買って出たんです」

©Kakao piccoma Corp.

彼はモンゴルで負った怪我により戦闘には参加できませんが、案内人として今回の作戦を支えることを申し出ます。久々の再会に、恭弥とダエルは驚きつつも、信頼できる仲間の存在にわずかな安堵を覚えるのでした。

なかやす

このシーンで印象的だったのは、緊張に包まれる隊員たちの様子です。

恭弥の指示にも従いながら、誰も体を動かせない硬さがあり、初めての戦場に向かう若さと不安がにじみ出ていました。その空気を和らげるように恭弥がコーヒーを淹れる場面は、指揮官としての配慮がよく表れていたと感じました。

この場面で大きな転機となったのが、ジェラールの登場です。怪我を負って戦えないながらも、自ら案内役を申し出る姿は少しでも恭弥たちの役に立ちたいという思いが見て取れました。ダエルとの軽口混じりのやり取りもあり、緊張した機内に少しの安心感をもたらしていたように見えます。

この流れからは、過酷な作戦に挑む中でも、仲間の存在が心の支えとなっていることが伝わりました。

見どころ2:信頼できる仲間の存在

ジェラールは地図を広げ、作戦地の詳細を説明します。

目標地点はスイスの領土内にあり、SBSが潜んでいる可能性が高いと語ります。フランス側からの迎撃が有利であると判断し、山岳地帯の地形を利用した待ち伏せの利点を示しました。恭弥は空挺降下の案を検討しますが、狙い撃ちにされる危険から却下します。

さらに、ジェラールは武器として世界中で使われるMP5SDを支給予定だと伝えます。捕まった際に身元が割れにくいよう配慮されていましたが、死体で見つかった場合に日本人の関与が露見することを懸念している様子もありました。恭弥はその点を遮り、余計な不安を口にせずに作戦を詰めるよう促します。

その後、通信方法についても細かく決めます。衛星電話の使用時間を限定し、誤った情報を強制的に伝える必要がある場合は「ダエル」という名前を会話に混ぜる暗号が設定されました。こうした徹底した準備からは、恭弥の指揮官としての慎重さと責任感がうかがえます。

恭弥(今回、全てにおいて不利な状況の中、せめてもの救いは…少なくとも後ろに信頼できるヤツがいるってことだ)

©Kakao piccoma Corp.

多くのリスクを抱える中でも、信頼できる仲間の存在がわずかな安心を与えていたのでした。

なかやす

この場面で印象的なのは、通信手段や暗号の徹底だけでなく、その先にある心理的な意味合いです。

恭弥とダエルはかつて、上官のシャフランに裏切られ背後から撃たれるという最悪の経験をしています。その記憶があるからこそ、今回ジェラールのように信頼できる仲間が後ろに控えている状況は、単なる戦術的な安心を超えた大きな救いになっていました。

このやり取りからは、過酷な作戦に挑む中でも「後ろを預けられる存在がいる」という確信が、恭弥に安心感を与えていることが伝わってきました。

シャフランと違ってジェラールは全幅の信頼を寄せることができるのだと感じました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第265話

  • 軍用機に乗り込み作戦地へ向かう恭弥たちの緊張感ある出発
  • 隊員たちは休むよう命じられても硬直したままでいる様子
  • 恭弥がコーヒーを淹れ、指揮官としての気配りを見せる場面
  • ダエルが「ひよっこ」ばかりの部隊に不安を抱くやり取り
  • 半数しか生還できないかもしれないと語る恭弥の現実的な見通し
  • 怪我を抱えながら案内役を買って出たジェラールの登場
  • 地図を使い、待ち伏せの有効性を示すジェラールの戦術説明
  • 衛星電話や暗号の取り決めに見える恭弥の慎重さと用意周到さ
  • シャフランの裏切りを踏まえ、背後を任せられる安心感を得る恭弥
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