※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第267話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回は、恭弥が輸送ヘリで目的地へ向かう途中、胸騒ぎを覚えて予定を変更し、隊員たちを伴って歩いて移動する決断を下しました。慎重な準備を整えつつも、不安を抱えたまま進軍を始めます。
そして今回は、深夜のスイス領内を進む中で恭弥の勘が反応し、警戒を強める場面から始まります。予想外の敵影が迫り、部隊に緊張が走る展開となりました。
見どころ1:想定外の敵との遭遇
深夜のスイス領内を、恭弥たちは進軍していました。ヘリを使えば一時間で着く距離ですが、あえて一日かけて歩く道を選びます。
迷いはありましたが、恭弥は自分の勘を信じて隊を導きます。無線で警戒班に状況を確認しながら、一行は慎重に進んでいきました。
やがて森の空気に混じるわずかな異臭に気づいた恭弥は、部隊に止まるよう指示しました。後方の警戒班は無事に戻りましたが、前方の班が反応しないため不安が広がります。
恭弥とダエルが偵察に向かうと、前方班は敵の気配を感じ取って警戒しており、無事であることを確認してほっとしました。
恭弥は周囲の音を一つずつ切り離し、やがて敵兵二人の息遣いを感じ取ります。静かに片づけるためにナイフを抜き、ダエルと合図を交わしました。
しかしその直後、嫌な予感に突き動かされてダエルを突き飛ばすと、狙撃手の弾丸が飛んできました。二人は間一髪で物陰に隠れ、狙撃手が2キロ先にいることを突き止めます。
敵の数は不明で、包囲されている可能性もありました。恭弥は本隊と無線でやり取りし、安西や成瀬、井川に高地の確保や後方の守りを指示します。状況はどんどん厳しくなりますが、恭弥は退くつもりはありませんでした。
恭弥「先制攻撃を受けたからって引き下がるのはかえって危険だ。誰であろうと、何であろうと、立ちはだかるもの全てぶっ飛ばして前に進んでやる!!」
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こうして彼は強い決意を胸に、仲間たちとともに進撃を続けるのでした。

このシーンで強調されていたのは、恭弥の直感が的中したことです。
敵がいるとは想定されていない場所に、実際には兵が潜んでいました。もし輸送機で移動していたなら、狙撃を受けて撃墜されていた可能性が高いでしょう。
また、前方の警戒班が殺されることなく、敵兵を発見できた点も印象的でした。日本の特殊部隊として参加している彼らにも、それなりの実力が備わっていることが示されています。
さらに注目すべきは、恭弥が逃げるのではなく戦うことを選んだ理由です。彼は戦場の経験から「ここで退けば逆に危険だ」と理解しており、それに加えて、自分からは決して引かないという強い負けん気もありました。その両方が重なり、強気の判断につながったのだと思います。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第267話
- 恭弥の直感が敵の潜伏を見抜いた場面
- 想定外の場所に待ち伏せが仕掛けられていた事実
- 輸送機を使えば撃墜されていた可能性があった
- 前方警戒班が無傷で敵を察知できた展開
- 特殊部隊の隊員が示した実戦レベルの力量
- 経験と負けん気で戦う道を選んだ恭弥の覚悟
- 次回記事:268話:仲間に後方を託し恭弥が狙撃手排除に動く
- 前回記事:266話:目的地目前で降下を決断する恭弥
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