※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第268話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回は、恭弥が仲間を率いてスイス領内を徒歩で進軍し、待ち伏せしていた敵の狙撃を察知して隊員たちに再配置を命じました。先制攻撃を受けても引き下がらず、突破を目指す覚悟を示したのです。
そして今回は、恭弥が安西や井川に細かな指示を出し、ダエルと共に敵陣へ突入します。銃撃戦が激化する中で狙撃手の存在が浮かび上がり、恭弥が自らその排除に動き出す展開となりました。
見どころ1:狙撃手排除を優先する恭弥の判断
恭弥たちは敵狙撃手からの銃撃を受けたことで、作戦を練り直すことにします。恭弥は安西や井川たちに指示を出し、狙撃手の妨害や高地の確保を任せます。
一通りの指示を終えると恭弥とダエルは冗談を交わしつつも互いを信頼し、息を合わせて走り出しました。手前にいる敵兵2人からの激しい銃撃の中、ダエルが後ろに控えていた敵狙撃手から集中的に狙われます。ダエルは弾を回避するために一時的に離脱します。
恭弥は先程の銃撃から敵の位置を見破ります。スライディングで弾を避けながら反撃し、二人の兵士を撃破。その後、井川から「狙撃手は前方60メートルに潜んでいる」との報告が入りました。
しかし同じタイミングで、久住や成瀬から「後方と側面に敵が迫っている」との知らせも届き、緊張感が一気に高まります。
恭弥はダエルに単独行動を任せ、自分は狙撃手を狙う決意を固めました。仲間たちが四方からの敵に追い詰められる中で、恭弥は強く心を奮い立たせます。
恭弥(後方で交戦が始まった。もし後方がやられたら…いや…信じるんだ!アイツらもしばらく持ち堪えるくらいできるはずだ)
©Kakao piccoma Corp.
やがて恭弥は狙撃手が潜んでいる茂みを発見。その隣には観測兵の姿もありました。敵本隊に気づかれないためには、静かに仕留めるしかないと判断し、恭弥はナイフを抜いて息を整えるのでした。

このシーンで印象的なのは、恭弥たちが四方から敵に追い込まれていく展開です。
恭弥の直感を頼りに地上を行軍したことで、輸送機が撃墜される事態は避けられました。しかし、相手は待ち伏せを仕掛けていた分、準備は整っており、徐々に四方を囲まれていくことになります。
この場面で恭弥が優先したのは、狙撃手の排除と高地の確保でした。仲間が不利にならないための戦術的な判断であり、完全に包囲される前に少しでも有利な状況を作ろうとしていたのです。
さらに注目すべきは、仲間を信じて自分の役割を遂行しようとした点です。本来なら後方の支援に加わりたいところですが、それでは最終的に全員が囲まれてしまう。だからこそ、後方を託し、仲間たちが持ち堪えてくれると信じて、自らは狙撃手の排除に集中しました。
信頼のもとでそれぞれが任務を果たすという、戦場での連携の重要さが伝わりました。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第268話
- 恭弥は先制攻撃を受けても前進を選択
- 安西や井川らに役割を振り分け、作戦を練り直す
- ダエルは狙撃手に狙われ一時離脱
- 恭弥はスライディングで敵兵二人を撃破
- 狙撃手の潜伏場所が前方60メートルと判明
- 後方と側面からも敵部隊が接近し戦況が緊迫
- 恭弥は仲間を信じ、狙撃手排除に集中する決断
- 狙撃手と観測兵を静かに同時に仕留めようとナイフを構える
- 前回記事:267話:想定外の森で敵兵と遭遇する恭弥たち
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