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『ゴッドオブブラックフィールド』第276話ネタバレ感想|ダエルが敵の無駄撃ちから奇襲意図を見抜く

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『ゴッドオブブラックフィールド』第276話ネタバレ感想|ダエルが敵の無駄撃ちから奇襲意図を見抜く

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第276話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、黒川からフランス外人部隊の召集解除とロシア大統領の動きを聞いた煉谷や西郷が感涙し、日本の隊員たちの活躍を誇りに思う姿が描かれました。そしてスイスでは恭弥と仲間たちが作戦を開始し、ダエルの班が敵と交戦状態に入りました。

そして今回は、ダエルが怒りに駆られて反撃し、SBSの兵士バジャーと激しい駆け引きが始まります。さらにSBS本隊も動きを見せ、恭弥は銃声から残りの敵兵力を冷静に割り出して次の行動を決断しました。

目次

見どころ1:SBSと日本側の情報の差

味方が撃たれたことで、ダエルは怒りに駆られてSBS兵を撃ち倒し、戦況は激しさを増していきました。

そして視点はSBS側に移り、兵士バジャーが負傷者の応急処置を指示しつつ無線で本部に報告します。彼は戦闘力の高い敵を「G・O・B」だと勘違いし、捕獲を試みようとしました。さらに無線の指示では捕縛が困難ならば殺害も許可され、状況の緊迫感が一層高まる展開となります。

バジャーは部下に足止めを命じ、自らは回り込みによる奇襲を狙って単独行動を開始しました。地形を熟知していることを自信に、裏からの一撃を計画する様子が描かれます。

一方その頃、SBS本隊を率いるゴリラ大尉は、バジャーが「G・O・B」と交戦中であると把握し、残る部隊を捕虜にすることで交換材料とする方針を語ります。彼は「アジアのひよっこに本当の戦闘を教えてやる」と言い放ち、部隊を率いて移動を開始しました。

場面は恭弥たちの班に戻り、周囲に響く銃声を耳にした久住が応援を提案します。しかし恭弥は状況を冷静に分析し、交戦中の敵が最大でも10人程度であること、そして残りのSBS部隊が山中に潜伏していると判断しました。彼はダエルを信じ、残存勢力の掃討に向かう決意を示します。

恭弥「銃声からして交戦中の敵は最低7人。多くても 10人以下だ。この作戦に投入されたSBSは全部で27人。つまり、この山のどこかにまだ17~20人が潜伏している。あっちはダエルに任せてオレたちは残りのヤツらを片付けに行くぞ」

恭弥「銃声からして交戦中の敵は最低7人。多くても 10人以下だ。この作戦に投入されたSBSは全部で27人。つまり、この山のどこかにまだ17~20人が潜伏している。あっちはダエルに任せてオレたちは残りのヤツらを片付けに行くぞ」

©Kakao piccoma Corp.

隊員たちは恭弥の指示に従い進軍を開始し、彼は心の中で「ダエル、何があっても絶対死ぬなよ」と願うのでした。

なかやす

この場面で印象的だったのは、恭弥が銃声の数と作戦全体の規模から瞬時に敵の残り人数を割り出した点です。

感情に流されず、冷静に戦況を読み取る姿がよく描かれていました。仲間に任せる部分と自分が動く部分をはっきり線引きする判断も際立っていました。

一方で、SBS側は「脅威はG・O・Bただ一人」という誤った前提で動いていました。実際にはダエルが高い戦闘力を発揮しており、その存在を見抜けていないことが大きなズレになっています。さらに日本側の特殊部隊を「ひよっこ」と過小評価している様子も描かれ、慢心と情報不足が重なった不安定さが見えました。

見どころ2:ダエルが見抜いた射撃の違和感

戦況が続く中、ダエルは敵の射撃に違和感を覚えました。狙いを定めず乱発するような攻撃に、SBSがここまで雑な戦い方をするのかと疑念を抱きます。

すぐに敵があえて隙を作り、裏を取ろうとしていることに気づいたダエルは、部下に現状維持と後方警戒を命じ、自らも回り込みを開始しました。

同じ頃、バジャーも地形を利用して裏からの奇襲を狙って接近します。しかしその動きを察知したダエルが先に銃を構え、撃ち込んだ弾丸をバジャーはギリギリで回避しました。

両者はすぐさま銃撃を交わし、互いに実力を認め合う形となります。バジャーは相手の戦闘力から「G・O・B」だと確信し、気を引き締めます。

ダエルもまた、相手がただの兵士ではなく班のリーダー格であると直感し、自分が倒れれば部下が全滅する判断します。

やがて両者は互いに詰め寄り、1メートルにも満たない距離で対峙しました。驚きの中、バジャーは目の前の男を「中年のベテラン」と評し、噂の若い「G・O・B」とは違うと口にします。その言葉の意味を正確には理解できなかったダエルでしたが、相手が自分をリーダーだと誤認していると察しました。

ダエル「オーケイオーケイ。アイアム!!ゴッド・オブ・ブラックフィールド!!」

©Kakao piccoma Corp.

こうして両者の対決は、一気に真っ向勝負へと進展していくのでした。

なかやす

このシーンで印象的だったのは、ダエルが敵の射撃に潜む違和感をすぐに察知した点です。

無駄撃ちの多さを単なる拙さではなく、意図的な布石と見抜いたことは、彼が持つ戦場での直感の鋭さをよく示していました。仲間に後方警戒を命じ、自ら回り込みを選んだ判断も、冷静さと経験に裏打ちされた動きに見えました。

さらに、この「裏をかく」状況の読み取りは、日本の特殊部隊で行われた訓練でも発揮されていたものです。かつて京極が仕掛けた挟撃作戦をいち早く察知したのもダエルであり、今回の場面と重ねることで彼の観察眼の確かさが強調されていました。

戦場のわずかな変化を見逃さず、行動に移す力がダエルの持ち味だと感じました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第276話

  • ダエルが仲間を撃たれ怒りでSBS兵を倒す
  • バジャーが強敵を「G・O・B」と誤認し本部に報告
  • ゴリラ大尉が日本側を「ひよっこ」と侮り捕虜作戦を進める
  • 恭弥が銃声から敵数を算出し冷静に状況を整理する
  • ダエルを信じて残りの潜伏兵を掃討する判断を下す
  • 無駄撃ちを違和感と捉え、敵の奇襲意図を見抜くダエル
  • バジャーとの接近戦で誤認を逆手に「G・O・B」と名乗るダエル
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