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『ゴッドオブブラックフィールド』第278話ネタバレ感想|恭弥がヘルメットを要求しSBSを挑発する

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『ゴッドオブブラックフィールド』第278話ネタバレ感想|恭弥がヘルメットを要求しSBSを挑発する

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第278話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、ダエルがSBS隊長バジャーとの激しい銃撃戦と格闘を制し、執念深く立ち上がる相手をついに倒しました。一方でゴリラ大尉の班は、待ち伏せを受けて劣勢に追い込まれていきました。

そして今回、日本部隊がSBSとの戦いで優勢を保ちながらも物資不足に直面します。休戦を求めるゴリラ大尉に対し、恭弥は挑発を仕掛け一騎打ちへと進む流れが描かれます。

目次

見どころ1:日本部隊の成長と自信

スイス領内で日本側部隊とSBSの交戦が続いていました。

ゴリラ大尉は自分たちが待ち伏せを受けた状況に驚きつつも、部下を鼓舞して戦闘を続けさせます。しかし、SBSの隊員たちは本気で対応しても次第に追い詰められていきます。彼の想定していた「訓練ばかりの未熟な部隊」という認識は覆され、戦況は劣勢に傾いていました。

一方、恭弥は部隊を指揮しながら冷静に戦況を見極めていました。隊員たちに訓練通りの行動を徹底させ、自信を持って戦わせます。そして仲間たちの成長を実感し、胸の内で次のように考えます。

恭弥「やっぱりコイツらは決して弱くない。ただ実戦経験が足りなかっただけだ。そして、その経験も…今後、自然とついてくるだろう。そしたらコイツらは誰にも負けない強い部隊になるはずだ」

©Kakao piccoma Corp.

そんな中、久住が恭弥よりも早く敵を撃ち抜き、恭弥を驚かせます。彼はこの時を待っていたかのように次々とSBSの隊員を倒し、戦場で圧倒的な働きを見せます。

一方で、ゴリラ大尉は狙撃班に支援を求めようとしますが、すでに日本側の狙撃班により排除されていました。さらに頼みのバジャー班も戦闘で戦死者を出し、重傷者を抱えた状態で、応援に駆けつけられないと報告してきます。

ゴリラ大尉は状況が予想以上に悪化していることを痛感し、次の一手を模索するのでした。

なかやす

このシーンで印象的だったのは、日本の特殊部隊員たちが以前よりも落ち着いて戦えていた点です。

スペツナズとの戦いで勝利した経験が彼らに自信を与え、その成果が今回の交戦でも現れていました。訓練だけでは得られない実戦の重みが、確実に彼らを成長させていると感じました。

一方で、SBS側は次々と有力な戦力を失い、状況の悪化に歯止めがかからなくなっていました。狙撃班が排除され、バジャー班も戦死者と重傷者を抱える中で、勝ち筋を見失いつつあったのです。ゴリラ大尉が戦闘継続の意味を見直し、撤退を考え始めたのは自然な流れに思えました。

経験を力に変える日本側と、損耗を重ねて限界を悟るSBS側。そのコントラストが強く伝わりました。

見どころ2:休戦交渉と恭弥の駆け引き

SBSとの戦いは優勢であるものの、物資に限りがあるので恭弥は部隊に弾の温存を指示していました。

その直後、敵側の射撃が突然止まり、現場には不穏な静けさが訪れます。SBSの指揮官が何かを叫び、その内容を久住が「指揮官と話したいと言っている」と訳しました。恭弥はその報告を受け、一度射撃を停止させて様子を見る判断を下します。

茂みから姿を現したのはSBSの指揮官であるゴリラ大尉でした。彼はまず自分たちに戦う意志はなく、話し合いだけを望んでいると告げます。恭弥は相手の言葉に警戒しつつも、まずは話を聞いてみる姿勢を見せます。

ゴリラ大尉は、ロシア側に騙されて交戦状態になったこと、すでに多くの被害を出しており本国の承認を得て撤収したい意向であることを説明します。彼は互いにこれ以上血を流すべきではないと訴え、戦闘の終結を持ちかけます。

恭弥「ふざけんな。オレたちを殺そうと躍起になってたくせに家に帰らせてくれだ?いいだろう帰してやるよ。ただしそのヘルメットは置いていけ」

恭弥「ふざけんな。オレたちを殺そうと躍起になってたくせに家に帰らせてくれだ?いいだろう帰してやるよ。ただしそのヘルメットは置いていけ」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥はその提案を受け入れるふりをしながらも、簡単には手ぶらで終わらせない姿勢を見せます。ヘルメットを置くよう要求するのは、相手のプライドに触れることで一歩踏み込んだ代償を要求する意図が感じられます。

交渉は意外な方向へ進み、最終的に両者は武装を解除して二人の決闘で決着をつけるという約束に至ります。ルールは左手を布で結び合い、右手にナイフを持っての至近距離での斬り合いと定められます。ダエルらは戸惑いながらも恭弥を見守り、緊迫した空気のまま二人は構えを取って対峙するのでした。

なかやす

この場面で際立っていたのは、恭弥が取った判断の巧みさでした。

本来なら銃撃戦を再開してもよい状況でしたが、彼はあえてそれをせず、戦いの形を殴り合いに切り替えようとしたのです。その理由には、物資の少なさがありました。弾薬や食料が限られる中で長引く戦闘は避けたい、そんな計算が働いていたと考えられます。

特に「ヘルメットを置いていけ」という挑発は効果的でした。特殊部隊にとって誇りを象徴する装備を差し出せという要求は、相手の感情を大きく揺さぶります。その結果、ゴリラ大尉は挑発に乗らざるを得ず、互いのプライドを懸けた一騎打ちに発展しました。

弾を温存しつつ、仲間を危険にさらさない決着を選んだ恭弥の冷静さが感じられました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第278話

  • 日本部隊がSBSとの交戦で優勢に立った
  • ゴリラ大尉は想定外の強さに驚き劣勢を悟った
  • 恭弥は隊員たちの成長を実感した
  • 久住が積極的に戦果を挙げ存在感を示した
  • 日本側の狙撃班がSBSの狙撃班を排除した
  • 物資不足を考慮し恭弥が弾の温存を指示した
  • ゴリラ大尉が撤退を条件に交渉を持ちかけた
  • 恭弥が「ヘルメットを置け」と挑発し一騎打ちに導いた
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