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『ゴッドオブブラックフィールド』第280話ネタバレ感想|ダエルが最強のチームを作ろうと提案する

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『ゴッドオブブラックフィールド』第280話ネタバレ感想|ダエルが最強のチームを作ろうと提案する

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第280話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がゴリラ大尉との死闘を制し、SBS隊員たちを降伏へと導きました。激しい戦いの末、彼の強さが「神」と呼ばれる理由を示すこととなりました。

そして今回は、敗北を受け入れたゴリラ大尉が恭弥に感謝を示しつつも、軍人としての誇りを貫きます。その後、部隊は撤収に向けて動き出し、恭弥と仲間たちには束の間の安らぎが訪れる回となっています。

目次

見どころ1:ゴリラ大尉が示した感謝と誇り

気絶していたゴリラ大尉が目を覚まし、恭弥は静かに声をかけます。

生死を分ける場面でなぜ自分を殺さなかったのかと問う大尉に対し、恭弥は「部下がヘルメットを差し出したからだ」と答えました。自らの敗北を受け入れた大尉は、その強さを認めるとともに感謝を示します。

恭弥はそこで一つだけ確認したいと考え、SBSがスイス領へ侵入した目的がLHCの破壊であるのかどうか問いかけました。

ゴリラ大尉「仮に捕虜になったとしても作戦の内容を口外することは決してない。それにオマエの言うそれは情報局のヤツらが解決する問題だろう」

©Kakao piccoma Corp.

その断固とした姿勢に、恭弥は拷問しても無駄だと悟ります。そして無線を入れて撤収を指示し、戦利品としてヘルメットを忘れないよう伝えました。

去りゆく恭弥たちを見送りながら、ゴリラ大尉は自らの弱さを悔い、仲間に謝罪します。しかし部下たちは「そんなことはない」と声を上げ、最後は共に撤収を決めるのでした。

なかやす

このシーンで印象的だったのは、ゴリラ大尉が恭弥に対して「命を奪わなかったこと」への感謝を口にした場面です。

敗北を受け入れるだけでなく、その行為を正面から受け止める姿勢に、彼の誇り高さがにじんでいたように思います。

一方で、だからといって簡単に作戦内容を明かすことはありませんでした。捕虜となっても沈黙を貫くと断言する態度は、軍人としての矜持を象徴しているように感じられます。恭弥もその断固とした姿に、無理に問いただすことは無意味だと悟ったのでしょう。

慈悲に感謝しつつも任務を守る姿勢は、ゴリラ大尉の強さと信念を示していました。

見どころ2:チームとしての力を得た恭弥たち

SBSとの戦いを制した恭弥たちは、丘の上に陣を敷きながら本部と連絡を取ります。

戦死者こそ出なかったものの、多くの隊員が負傷しており、特に一人は重傷を負っています。輸送ヘリの到着を待つ間、恭弥は緊張感を保ちつつも、他の隊員には休息を許可しました。

恭弥とダエルは岩場に腰をかけて一服を始めます。二人のやり取りはどこか緩やかで、戦闘の緊張感から解放された空気に包まれていました。

やがて眼下の絶景を眺めながら、これまでの戦いを振り返り、殺し合いの虚しさや倒してきた人数について語り合い、自分たちが背負ってきた重さを確かめているようでした。

そこへ輸送ヘリが到着し、重傷者の搬送が始まります。ジェラールが姿を見せ、負傷者は近くの基地で手術を受けることになると告げました。

さらに、恭弥たちが持ち帰ったSBSのヘルメットを目にしたジェラールは、そのうちの一つを記念に欲しいと願い出ます。恭弥は即答を避け、戦利品を分ける原則に従うかどうかを成瀬に委ねました。結果、ジェラールはヘルメットを受け取り、敬意を込めた言葉を残します。

ダエル「そうだ!アイツらをビシバシ鍛え上げて傭兵時代より強い最強のチームを作るってのはどうっすか?」

ダエル「そうだ!アイツらをビシバシ鍛え上げて傭兵時代より強い最強のチームを作るってのはどうっすか?」

©Kakao piccoma Corp.

提案を受けた恭弥は、可能性を否定せずに受け止めながらも、今は休息を望む気持ちを口にします。そしてダエルと共に「いつか安全な場所で本当の旅行をしよう」と語り合い、再び嵐のような出来事が訪れる予感を抱きながらも、束の間の安らぎを得ていたのでした。

なかやす

このシーンで感じられるのは、恭弥たちが初めて本格的に「チームとしての力」を得たことです。

SBSとの激戦を通じて個々の能力だけでなく連携が機能し、組織として戦えることを示しました。さらに、ダエルが「もっと鍛え上げよう」と提案したやり取りには、この力を一時的なものにせず、今後さらに強化していきたいという思いが見えました。

以前は隊員たちを「ひよっこ」と評していたダエルが、鍛え上げれば最強のチームになれると語ったことで、恭弥たちにとっても新たな目標として意識が芽生えたのでしょう。

黒川ら少数の仲間と動いていた頃とは異なり、今の恭弥たちは戦いを通して「チームとして戦える力」を身につけたようでした。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第280話

  • ゴリラ大尉は敗北を受け入れ、恭弥に命を救われたことへ感謝を伝えた
  • 捕虜になっても作戦内容は話さないと誇りを貫いた
  • 戦死者こそ出なかったが、多くの隊員が負傷し輸送ヘリを待つことになった
  • 恭弥とダエルは絶景を前に、殺し合いの虚しさや背負ってきた重さを語り合った
  • ジェラールは戦利品のヘルメットを譲り受け、敬意を示した
  • ダエルが「最強のチームを作ろう」と提案し、今後の成長への期待が描かれた
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